胡蝶蘭の育て方 投稿者:
アリー 投稿日:2003/10/02(Thu) 18:01 週末、特価品の胡蝶蘭を購入しました。
白に中央がピンクの花で、3株の寄せ植え?です。背丈は30cm位です。胡蝶蘭は初めてなので育て方、来年も花を咲かせるコツを教えてください。
住まいは横浜で、胡蝶は南向きの窓辺にカーテン越しの日差しをあてて、風通しをよくしています。来年も花を咲かせたいので、現在花は咲いているのですが、本に書いてあったように「節を3つくらい残してカット」しました。しかしこちらの過去ログにあった説明ですと、根本から1〜2cmの部分でカットしたほうがいいと書いてあり、どちらにすればいいのか迷っています。
「株も分けた方がいい」とあるのですが、これは元気に育てるためにはしたほうがいいのでしょうか?個人的な希望でいえば、花が3本ゴージャスに咲いてる鉢が好みなので、できれば分けたくないんです(鉢も増えてしまいますし)。
上手な育て方をご存じの方はアドバイスをお願いします。
Re: 胡蝶蘭の育て方 投稿者:
greenfinger 投稿日:2003/10/03(Fri) 09:39 まず、来年以降も咲かせるという点からアドバイスをしますね。
鉢についていた説明書に「2、3節残して」とあるのは、
そこで切ると残った節から花芽を出して数ヶ月後には花を
再度楽しめるからです。株にしてみれば、残った体力を消費
しながら花を咲かせるわけで、かなり疲弊します。
来年以降も継続して花を楽しみたければ、もう今年の花は終わり
にして、1センチ付近で切ってしまった方がよいでしょう。
また、開花は植物にとっては一大イベントで、大変体力を使い
ます。株のためには花が全部終わるまえに切って、後半は切花
で楽しむとよいです。先端まで咲き、下の花が終わって数輪枯
れてきたら切ってしまったほうが株としては楽です。
ま、この辺は好みですが、少なくとも3分の2くらい終わるまで
には切りましょう。
寄せ植えについて。実際は鉢の中には(おそらく)ビニール
ポットに入った小さな苗が3つ入っており、その周りと上に
ミズゴケがかぶさっていると思います。つまり開花までは
ちいさなポリポットで育てられており、出荷時に3つの苗を
1鉢に入れられているわけです。
さて、ここでちょっと胡蝶蘭がどんなところに生えているかを
説明しますと、東南〜南アジアの木に根を張り巡らせてくっついて
生えています(着生といいます)。当然根はむき出しで、空気に触
れており、日照は木漏れ日のような日が当たります。地面より高い
ので通風もよく、木に囲まれているので空気中の湿気もあります。
雨が降ると根はびっしょり濡れますが、上がるとすぐに乾きます。
温度は13,4度から30度くらいの間ですね。
これを再現できればうまく育つわけです。
さて寄せ植えの状況はどうでしょう?。根はミズゴケで蓋をされて
いて、鉢と鉢の隙間にも詰め物がしてあります。その部分には根が
ないので、水を与えるといつまでも湿っています。非常に上の状況
を再現しづらいのです。そして、同じ植物でも、株によって水を欲
しがる時期や量は違うので、それに対応するのも寄せ植えでは大変
です。
本来であれば、花後は鉢から抜いてポリポットからそっとはずし、
周りをほんの一回りミズゴケ(あるいは植え込んでいるのと同じ
用土)でくるんで、ほんの一回り大きい素焼きの鉢に一株ずつ
植え替えます。素焼きの鉢の底には網を敷き、鉢底の土や、発砲
スチロールを適当に割ったものを入れて排水・通気をよくして
その上に植え込みます。これが一番管理しやすいのです。
水はすぐ抜けるし、素焼きなので通気性もよいです。
ただし、これからは寒くなるので植え替えに適していません。
せめて一鉢ずつ、同じ大きさの鉢に入れてばらばらに管理します。
5月以降に植え替えをします。
鉢が思いのほか小さいのに驚かれるかもしれませんが、これで
よいのです。もともと着生する植物は、その場にしっかり根を張って
から成長をはじめます。あまり大きい鉢ではいつまでたっても根が
張らず、逆に生育が遅れ、しかも水が吸収されずに根が乾かず、
根が腐ってしまいます。鉢の大きさのイメージは園芸書を参考に
されるとよいでしょう。
おき場所は理想的ですが、窓辺は夜間冷え込むので、朝方の最低気温
に注意してください。夜間冷え込むようなら夜だけ部屋の中央に置く
とか、厚手のカーテンを引くとか。また同じ部屋でも床はかなり冷え
たりします。乾かし気味なら朝方12度程度あれば十分です。
これから春までは肥料は不要、水は植え込み材料が乾いて数日たって
から、暖かい日の午前中に室温程度の水をたっぷり与え、夕方まで
にはある程度吸収されているようにします。流れ出た水は決して貯め
ず、つどしっかり捨てます。理由はお分かりですね。水びたしは
一番苦手です。
春以降は乾いた都度与えます。
鉢を増やしたくないのであれば、今の鉢を鉢カバー代わりにして、
余分な植え込み材料を取り去り、3つの苗を入れて発砲スチロール
などで隙間を支え一見一鉢植えふうにしてはいかがでしょう。
もしかしたら今でも中はそうなっているかもしれません。
花茎を切るとき、はさみは熱湯などて切る都度消毒してください。
切り口からウイルス病にかかりやすく、これはいったんかかると
直りません。手もよく洗います。できれば鉢も熱湯などで消毒
してから使いたいです。
春以降は肥料を与えますが、らん、とくに着生らんは肥料を非常に
効率よく吸収します。木の幹や岩肌にくっついているので当然ですね。
なので、ごく薄めでよいです。蘭専用に配合されたものが出ている
ので、なれないうちはそれが便利です。
説明をよく読んでください。
難しそうに思われがちですが、生育環境を理解して対応すれば、
実は簡単です。数日水を与えなくとも枯れないし、肥料はほとんど
いらないし、それこそ木につるしておけば花が咲く、みたいなもの
です。春暖かくなってからは戸外の半日陰のほうがよく育ちます。
また、日に1度か2度は霧吹きで葉に水を吹きかけるとよいでしょう。
こんな感じです。来年の花は当然、プロが育てたものよりは数は
少なくなるとは思いますが、実際目の前で開いていく様は何度みて
も感動ものです。きれいに咲いたらお友達に差し上げてもよいでしょう。
植え替え等は園芸書を参考にされると、写真も載っていてイメージ
がつかみやすいので、ぜひこれを機会に。できれば、ああしろ、こう
しろ、とだけ書いてあるものより、なぜそうしないといけないかがし
っかり説明してあるものがよいです。
来年も咲きますよう、わたしもお祈りしています。
Re^2: 胡蝶蘭の育て方 投稿者:
アリー 投稿日:2003/10/04(Sat) 23:59 レスありがとうございました。
早速見てみたところ、やはり覆いの水苔をどけてみたらビニールポットに入った株が3つでてきました。水苔はかなりカチカチになっていて息苦しそうだったので、新しく買ってきたものを使いました。
花茎も熱湯消毒したハサミで1cmにカットし、株はやはり元気にそだてるために3つの素焼きの鉢に別々に植え替えました。購入当初から葉の一部が黄色に変色してきたり、すこし元気がなかったのですが植え替えをしたら、心なしかイキイキしているように見えます。
水はほとんど遣らないように、乾かし気味にしています。冬が近づいてきた徐々に減らしていって、湿度だけは保つように気をつけます。
また本によっては、葉に水をかけるのはよくないとあるのですが、どちらなのでしょうか?
Re^3: 胡蝶蘭の育て方 投稿者:
sunnyboy 投稿日:2003/10/05(Sun) 02:24 あまり乾燥させるとかえって弱りますので、南向きの窓辺であれば
適宜与えたほうがよいでしょう。最低温度がどれだけになるかに
よります。
ある程度日中暖かくなるならミズゴケが軽くしめっている程度には
与えないと干からびてしまいます。いったん乾燥させて、与えてを
繰り返します。生育期は乾燥後の水遣りの間隔が狭まり、寒くなる
に従がって間が開きます。
葉水は与えたほうが良いです。温度があるとき(午前中〜午後早め
の時間)なら問題ないです。夜間は葉が乾いているようにすれば
問題はありません。
冷え込んだ日は与えなくてよいです。
Re^4: 胡蝶蘭の育て方 投稿者:
アリー 投稿日:2003/10/05(Sun) 12:49 レスありがとうございます。
言葉が足りませんでしたね、すみません。
干からびるまで乾燥させるつもりは勿論ありません。いつもやりすぎる癖があるので、なるべく乾燥気味に・・というつもりです。
私の家は温かいらしく、冬でもハイビスカスが花を咲かせています。
ただ暖房が効きやすいので乾燥には注意したいと思います。
葉には霧吹きをかけていいのですね、よかった(^-^)
来年も再来年も咲くようにがんばります。
ありがとうございました。
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