観葉植物 育て方

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マングローブの育て方|観葉植物Dictionary

マングローブ(ヒルギ)は、常に鉢の土が湿っていたり、ハイドロカルチャーの場合、水が溜まっている状態を好む、珍しい植物です。

ヤエヤマヒルギ

マングローブ

基本情報

学名:Rhizophora slylosa

属名:ヤエヤマヒルギ属

原産地:沖縄

私の難易度?★★★★

特徴や育て方など

マングローブ(ヤエヤマヒルギ)

沖縄原産のヤエヤマヒルギになります。種の状態の時は、表皮に少しごつごつ感があります。


メヒルギ

メヒルギ

基本情報

学名:Kandelia candel

属名:メヒルギ属

原産地:沖縄など

私の難易度?★★★★

メヒルギの特徴

種の状態の時は、表皮がつるんとしている感じです。色も明るいグリーン色です。マングローブの株が充実しますと花が咲き、「メヒルギ」の花は、白色の花で、果実もなります。


オヒルギ

オヒルギ

基本情報

学名:Bruguiera gymnorrhiza

属名:オヒルギ属

原産地:沖縄など

私の難易度?★★★★

オヒルギの特徴

オヒルギ

このマングローブの株が充実しますと花が咲き、「オヒルギ」の花は、赤色の花で、果実もなります。気根を出します。他のマングローブと違い幹に特徴があり、少し角張っていて丸みがかった6角形をしています。

オヒルギ


マングローブの特性や育て方

科名:ヒルギ科

育てる環境や水やり

:明るい場所を好む植物

温度:10℃以上あれば良い。

:やや過湿気味にします。

マングローブ(ヒルギ)は、常に鉢の土が湿っていたり、ハイドロカルチャーの場合、水が溜まっている状態を好む、珍しい植物です。マングローブは熱帯・亜熱帯地域の沿岸や河口に生育する植物の総称のことを主にいいます。寒さには弱めなので冬場は注意してください。四方八方に根っこがたくさん出てくて、おもしろいです。冬場の管理には、温度の低下と水やりに注意が必要です。冬場は、直射日光を避け、部屋の中央で温度が極端に下がらないところで管理してください。

種から育てる場合

種から育てる場合には、水を種半分位入れた容器につけると、芽が出やすいです。この際、随時、水は、きれいな水に交換してあげてください。

肥料

春から秋ころまでは、液体肥料などを与えます。


マングローブって何?

マングローブ

マングローブとは、熱帯地方の海岸などの水辺付近に作られる森林群落のことを総称してマングローブといいます。よって基本的に植物自体の事が、マングローブはなく、総称としてマングローブと呼ばれています。タイなどでは、主に日本輸出向けのエビの養殖場を作る際、やはり、水辺付近に作る方が、水の確保などが便利なため、マングローブ林を伐採し、養殖場をたくさん作っていったために、洪水や、土壌の劣化、水質汚染、海岸線の後退など、いろんな問題が起きているそうです。やはりむやみやたらな環境破壊は考えていかないといけない問題ですね。

マングローブ原生林

マングローブ

マングローブ原生林は、学術的にも貴重なものとされ、西表島(イリオモテジマ)などは、国定公園特別保護地区に指定されていたりします。主にマングローブ林を形成するものとして、今回ご紹介させていただく「メヒルギ」や「オヒルギ」「ヤエヤマヒルギ」などがあります。

マングローブの不思議

基本的に植物は、海水などのように、塩っぽく酸素分の少ない場所には、生育が困難なのですが、この「メヒルギ」や「オヒルギ」「ヤエヤマヒルギ」などは、その環境でも生育できるような特殊な特性をもっています。

海辺ですので、潮が満ちた時には、幹部分まで、海水につかってしまいます。それなのに、生育ができるのです。マングローブ原生林に生育している植物たちは、好んでその場所を選び生育したわけでなく、自然の一般陸地での生育競争には勝てず、普通の植物では生育困難な海辺での生育環境で生育していくことを選び、その環境に適応していったのでしょうね。

そこで、その環境で生育するために、変わらなければならなかったこと!進化しなければならなかったこととして、もちろん海辺の塩分のある場所で生育しないといけないため、植物細胞内に塩分を取り込まないようにする、もしくは、取り込んだものを排出できる機能と、潮が満ちた時にも呼吸ができるように、地上部分にも呼吸できる根っこが必要となり気根というものを幹部分からも出して、呼吸できるように進化していきました。

過酷な場所でマングローブの子孫繁栄の不思議

マングローブが生育する場所は、過酷な場所なため、普通に種子を作っても、簡単に流されていってしまったり、水に沈んでも、酸素分が少なかったり、呼吸ができなかったりしてしまうため、発芽が困難で容易に子孫繁栄ができないということもあり、母体にくっついている内に、発芽をして、その状態で栄養分を作っておき、ある程度の長さになった時に、自然の落ちて、地面にささり、根っこを出せるように細長く、ささりやすい種子(胎生種子)と進化していきました。

よってマングローブの種を見ると、どれも細長く、根元部分がするどくとがっています。過酷な環境で子孫を残すために、進化をしていったのが良くわかりますね。このマングローブを改めて考えてみて、何かつらいことがあっても、それを乗り越えようと進化して成長していける人になっていかなくてはいけないな!と感じずにはいられなかったというのが正直な感想でした。

解説

温度・・・越冬するための最低必要な温度

10℃以上の場所を好む=「寒さに弱い植物」であることになります。冬場、注意が必要です!!

5℃〜10℃の場所を好む=「室内であれば、ある程度の場所はOK!?」

0℃以下にならなければ良い=「観葉植物の中でも、寒さに強い植物」の意味でもあります。


難易度・・・★が多いほど、管理が難かしい。

  ★は、5個が最高


光・置き場所・・・飾る場所の参考に

明るい場所を好む植物: 窓際の明るい場所でレースのカーテンごし(直射日光を好みます。)

半日陰でも良い植物: 日中、電灯をつけないでも新聞が読めるくらいの明るさ

日陰でも強い植物: 直射日光は嫌ったりしますが、明るいにこしたことはありません。暗めの場所でもOKです。