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たぶんチロリアンランプという名だと思うのですが、
ブドウの葉のような形の葉で、時期がくるとほおづきのような
というか風船のようなというか…そんな花(?)を付ける植物
らしきモノを持っているのですが、茎が細くて成長に連れて立
っていられなくなり重力にしたがって下降しています。
この植物には支柱が必要なのでしょうか?
また、かわいい風船様の花(?)がつく時期とはいつ頃でしょうか。
必要な肥料や、日ごろの管理など教えてください。
アオイ科のウキツリボク(Abutilon megapotamicum)ですね。本来
つる生ですから、伸びれば自立できずに垂れ下がってしまいます。釣り
鉢のように仕立てるか、行灯仕立てになさると形良くまとまると思いま
す。花は温度があれば不定期につきますが、主に夏が花期になると思い
ます。日照を大変に好みますから、成長期は戸外で直射日光に当てて下
さい。室内で日照不足にすると花が上がりません。
肥料は成長期(夏)に与えますが、固形肥料を株元に転がしておくくら
いで充分です。夏は旺盛に伸びるので切り詰めたくなりますが、伸びる
茎の先の方に花がつきますので、切り詰めてばかりいると花が見られま
せん。剪定は成長が衰える晩秋以降に行いましょう。その場合はかなり
短く切り詰めて大丈夫です。水やりは表土が乾いたらたっぷり与え、強
い水切れはさせないようにします。冬は成長が止まりますので、水やり
は控え目にして乾かし気味に管理してください。
基本的には丈夫で育てやすい植物だと思います。寒さにも比較的強いの
で、関東以西の温暖地では地植えでも越冬するようです。なお、アブチ
ロンの仲間全般に言えることですが、オンシツコナジラミが害虫として
大発生することがあるので、普段からまめにチェックして防除に努めて
ください。
早速ご回答ありがとうございます!
「釣り鉢のように仕立てるか、行灯仕立て」…というのがどんな形
なのか、分からないのですが…?
> オンシツコナジラミが害虫として
> 大発生することがあるので、普段からまめにチェックして防除に努めて
> ください。
防除方法ですとか、よい除虫薬とか、ありましたらお教えください。
まずは仕立て方の方から。
> 「釣り鉢のように仕立てるか、行灯仕立て」…というのがどんな形
> なのか、分からないのですが…?
つるになるものや、茎が細くて枝垂れやすいものはそのまま伸ばすと
垂れ下がってしまいますよね。だったらそれをそのまま利用してしま
おうというのが吊り鉢です。(字が違ってましたね。すみません。(^^;;)
下に置くと枝先が地面に擦れてしまいますから、鉢をどこかに吊り下
げてそこから枝が下向きに自由に枝垂れるようにするのです。アブチ
ロンは花が下向きに咲くので、花を見上げるように仕立てた方が花が
映えます。その意味でも鉢を吊るのは理にかなっています。ただし、
重い鉢を空中に吊ると落下の危険がありますし、水管理も厄介なので、
鉢や用土に一工夫必要になりますね。
行灯仕立てというのは鉢仕立てで売られているアサガオなどではお馴染
の方法です。鉢の周囲に数本の支柱を立て、その周りにつるをくるくる
回すように誘引して仕立てるものです。まっすぐ縦に伸ばした場合はと
ても長い支柱が必要となり、鉢の場合は重心が高くなって倒れやすくな
りますので、どうしてもこうした仕立て方に行きつきますね。チロリア
ンランプ以外にも店頭に並ぶつる性のものの多くがこうした仕立て方で
売られていますので、一度よく花屋さんを観察してみてください。例え
ば、ツンベルギア、フウセンカズラ、マダガスカルジャスミン、サクラ
ラン(ホヤ)、ブーゲンビレアなど。花ものが多いですね。
> 防除方法ですとか、よい除虫薬とか、ありましたらお教えください。
白い小さな虫がぱたぱた株の周りを飛び回るようになったら危険信号で
す。葉の裏に1mmに満たないほど小さな薄い透明〜薄黄色の丸い膜のよ
うなものがたくさん取りつき(幼虫)、樹液を吸って木を弱らせます。
特に乾燥した暑い時期に発生しやすいので、その時期は見回りを強化し
ましょう。もし発生したら、オルトランやベストガードなどの土に散布
して根から吸わせるタイプの殺虫剤がありますので、それを購入して散
布しましょう。また、幼虫が大発生したような場合は被害のひどい葉は
切り捨ててください。コナジラミの他にもアブラムシやカイガラムシの
ような吸汁性の害虫が発生する可能性がありますが、それほど深刻な被
害は出ないと思います。防除法はコナジラミと同じです。また、アブチ
ロンにはハマキガのような葉を食う害虫が出やすいので、葉が傷んで黒
いふんがその周囲にあるようなら見つけ出して捕殺してください。農薬
を撒かなければならないほどひどい被害は出ないと思います。
丁寧でとても分かり易いご説明に感謝します。ありがとうございました。
> 葉の裏に1mmに満たないほど小さな薄い透明〜薄黄色の丸い膜のよ
> うなものがたくさん取りつき(幼虫)、樹液を吸って木を弱らせます。
この状況↑は、現在、アンスリウムアンドレアナム(ピンクチャンピオン)
におきている問題のような気がしてきました…。葉の吸われた跡?が
黒いシミになってしまっていて、どうしようかと思っていたところだった
のです。除虫薬を散布してみようと思います。
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