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デンドロビュウム(デンドロビウム)の高芽取り 投稿者:蘭たろー 投稿日:2006/08/17(Thu) 13:23

いただいて5年になるデンドロビュウム(ノビル系ですが、品種はわかりません)が、6号鉢いっぱいになったので、新芽(株元から出たもの)を切り離し植え替えてしまいました。新芽は、15cm以上になった物3本です。根も取れ、5ミリほどのものが2〜3本ついているだけでした。1週間ほど経ちますが、植え替え時と同じで、枯れもせず成長もしません。去年育ったものは、30〜40cmになりました。このままにしておいても大丈夫でしょうか。高芽は切り取り植えると聞いたことがあったのですが・・・


Re: デンドロビュウム(デンドロビウム)の高芽取り 投稿者:ゆえ 投稿日:2006/08/17(Thu) 16:44

こんにちは、蘭たろーさん。埼玉県在住のゆえです。

デンドロの高芽は、蘭たろーさんのおっしゃる通り、切り離して養生させて、
数年後には開花株に成長します。

しかし、新芽は切り取って植え替えたりはしません。
なぜなら、新芽は来年の花茎になるものなのです。(品種により今年開花もしまあう)
古いバルブは、栄養タンクのような働きをするので、新芽にとって大切なものなのです。
それをわざわざ引き離してしまったのですから、成長の過程は高芽の養生と同じになると考えてよいと思います。

植え替えて1週間で、目で見てわかるような成長は、どんな植物でもなかなか見られるものではありません。
なぜなら、今まで植え付けられていた環境を強制的に変化させられる訳ですから、
新しい環境に慣れるまでは、じ〜っと辛抱して、新しい環境になれて初めて成長をするんですよ。

また、根が5mmほどのものとのことですので、当然のことながら根を先に伸ばすことに専念しますから、
目に見えないところで、変化は始まっているかもしれません。

1つお尋ねしますが、植え付けた鉢の素材と大きさ、植え込み材はどのような感じでしょう?
デンドロは、株に比べてかなり小さ目の鉢に植え付けます。
高芽を植え付けるときは、2.5〜3号の素焼き鉢に水コケで1本で育てるのが標準的です。
それ以上の鉢で育てると、植え込み材の乾燥が遅れて、根が過湿気味の環境に曝される率が上がります。
それによって、成長が思わしくないことも起こりますよ。


また、デンドロの植替え時期は鉢を外に出す頃(GWあたり)です。
それも、半分に割るくらい程度で、余り細かく株分けはしないものなのです。
植替えそのもの、植え込み材が傷んでいない場合は、2〜3年に1度の植替えでいいのです。

蘭たろーさんの、今回の行いは、あまりにデンドロにかわいそうな仕打ちです。
1度、年間栽培サイクルをお確かめになって、それにそった栽培法をやってみてください。
デンドロは蘭のなかでも育てやすい方だと思います。
1度、身につけてしまうと、施肥や水遣り・遮光などのメリハリも簡単に思えると思いますよ。

頑張って育ててくださいね!


Re^2: デンドロビュウム(デンドロビウム)の高芽取り 投稿者:蘭たろー 投稿日:2006/08/18(Fri) 12:44

> こんにちは、蘭たろーさん。埼玉県在住のゆえです。
>
> デンドロの高芽は、蘭たろーさんのおっしゃる通り、切り離して養生させて、
> 数年後には開花株に成長します。
>
> しかし、新芽は切り取って植え替えたりはしません。
> なぜなら、新芽は来年の花茎になるものなのです。(品種により今年開花もしまあう)
> 古いバルブは、栄養タンクのような働きをするので、新芽にとって大切なものなのです。
> それをわざわざ引き離してしまったのですから、成長の過程は高芽の養生と同じになると考えてよいと思います。
>
> 植え替えて1週間で、目で見てわかるような成長は、どんな植物でもなかなか見られるものではありません。
> なぜなら、今まで植え付けられていた環境を強制的に変化させられる訳ですから、
> 新しい環境に慣れるまでは、じ〜っと辛抱して、新しい環境になれて初めて成長をするんですよ。
>
> また、根が5mmほどのものとのことですので、当然のことながら根を先に伸ばすことに専念しますから、
> 目に見えないところで、変化は始まっているかもしれません。
>
> 1つお尋ねしますが、植え付けた鉢の素材と大きさ、植え込み材はどのような感じでしょう?
> デンドロは、株に比べてかなり小さ目の鉢に植え付けます。
> 高芽を植え付けるときは、2.5〜3号の素焼き鉢に水コケで1本で育てるのが標準的です。
> それ以上の鉢で育てると、植え込み材の乾燥が遅れて、根が過湿気味の環境に曝される率が上がります。
> それによって、成長が思わしくないことも起こりますよ。
>
>
> また、デンドロの植替え時期は鉢を外に出す頃(GWあたり)です。
> それも、半分に割るくらい程度で、余り細かく株分けはしないものなのです。
> 植替えそのもの、植え込み材が傷んでいない場合は、2〜3年に1度の植替えでいいのです。
>
> 蘭たろーさんの、今回の行いは、あまりにデンドロにかわいそうな仕打ちです。
> 1度、年間栽培サイクルをお確かめになって、それにそった栽培法をやってみてください。
> デンドロは蘭のなかでも育てやすい方だと思います。
> 1度、身につけてしまうと、施肥や水遣り・遮光などのメリハリも簡単に思えると思いますよ。
>
> 頑張って育ててくださいね!

>ゆえ様 早々のお返事有難うございました。

高芽と株元の新芽を一緒にしてはいけなかったのですね。むごい目に遭わせてしまいました。

しかも、今日気が付いたのですが、その新芽からまた新芽のようなものが出ていました。元の鉢の植込み材と、根が黒くなって勢いがなく、とりあえず全滅する前に更新しようと思ったのですが・・・必要なのは、植え替えだったのですか!!デンドロには可愛そうな事をしました。知らないということは、恐ろしいです。

その新芽ですが、3号鉢にミズゴケで3本一緒に植えました。今からでも1本ずつにしたほうがいいですか?元鉢の植込み材は、木片のような物でした。
新芽は、やはり根が張りにくいせいでしょうか茎の細いところに少し、しわができつつあるようです。

元の鉢も来年5月植え替えればいいのですね。
その時、植込み材は木片のような物で植え替えればいいのですか?
切り取った「新芽」は(ミズゴケで植えたので)植え替える場合元の鉢と同じ様な物の方がいいですか?

   お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。


Re^3: デンドロビュウム(デンドロビウム)の高芽取り 投稿者:ゆえ 投稿日:2006/08/19(Sat) 22:55

またまた、ゆえです。返事が遅れて申し訳ないです。

まず、しわが寄っているということですので、置き場所を変えてみてください。
今の時期、デンドロは半日陰(40%遮光)の場所に置き、日光を沢山浴びさせるのが良いのですが、
もう少し、風通しの良い日陰に移動させて、且つ、空中湿度を保つように工夫してみてください。
空中湿度を保つには、水盤の上にすのこ上のものを置き、その上に鉢を置くと簡単ですよ。

しわがよっていながらも、新芽を吹いているようなので、
今、もう1度植え替えると、ダメージが大きくなってしまうので、そのままで良いと思います。

前回も申し上げましたが、植え込み材の量が多く、根も地上部も少ない内は、
植え込み材の水はけが悪いですから、水遣りのタイミングをよ〜く見極めて、
根が過湿にならないように気をつけてくださいね。


そして、植え込み材についてですが、
バーク(木片のようなもの)でも、水コケでも、どちらでも構わないのですが、いつでも入手出来易い方の材質が良いですよ。

理由は、デンドロは、植え込み材の質を取り替えた年は、生育が思うように行かない場合が多くなります。
これから先、何年も育てていくのですから、いつでも入手し易い方の植え込み材が良いのです。

また、バークで植え込む際は、鉢も素焼き鉢でなくプラスチック素材のものの方が水遣りの管理が楽ですよ。

私見ですが、蘭たろーさんは、すでに新芽の方は、水コケで栽培されているようなので、
植え替える親株の方も水コケの方が良いかと思います。
理由は、バークと水コケでは、水遣りのタイミングが違うので、
水コケに統一した方が、ゆくゆくの管理が楽だと思いますよ。


もし、バークから水コケに来年植え込み材を変えるのであるならば、
来年は、環境の変化になれるための年と割り切って、株の充実に力を注いでくださいね。

親株の現物を目に出来ないので、気安く言えないのですが、
株を半分に割って、片方は今植えてある鉢に戻し、
もう片方は、今の鉢と同じか一回り小さい鉢に植えこむとよいように思います。


Re^4: デンドロビュウム(デンドロビウム)の高芽取り 投稿者:蘭たろー 投稿日:2006/08/20(Sun) 07:44

ゆえ様丁寧な回答をいただき、有難うございます。

植え替えた新芽の鉢は、日陰で空中湿度を保つように管理ですね。

親株の方は来年、半分にして小さめの鉢と元の鉢へ植え替えます。

ちなみに元株の方は、鉢からあふれんばかりの勢いです。バブルは太く元気そうですが、根が黒く変色しているとこも有ります。
5年間もよく水だけで花を咲かせてくれたと、今更ながら生命力の強さを感じます。

 ゆえ様本当に有難うございました。とても勉強になりました。
このデンドロは知人に頂いたのですが、今となっては片身となり、なんとしても残してやりたかったのです。
 
 これからもっと立派な花が咲く様、大切に育てていきますね。






 
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