|
||||||||||||||||
観葉植物やお花を生活に取り入れワンランク上のゆとりの生活 |
|
||||||
観葉植物 ブルーミングスケープ TOP > 観葉植物 INDEX > 植物管理Dictionary > 観葉植物Dictionary > 育て方 Q&A 検索 > 育て方 Q&A |
ドラセナの「幸福の木」で、冬場は水を控えめにと書いてありますが、室内が20℃以上に保たれているときは、水の量は控えめのままで良いのですか?
幸福の木、ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナの原種の原産地はアフリカ熱帯雨林気候区です。
これはいちばん寒い月の平均気温が18℃以上で、年間を通じて降水量が多い地域。
冬の最低気温が20℃あるなら、気温に関してはほぼ原産地と同じ条件と考えていいでしょう。
気温が同じなら、降水量、つまり潅水量も同じ条件にするのが最もよいと思います。
つまり高温の条件では水やりも高い頻度で行います。
いわゆる「冬」のない国に自生している植物ですから、気温さえ高ければ日本の季節が冬だということは植物には何の関係もないことでしょう。
ただし、熱帯植物の栽培適温は20〜28℃くらいと言われています。
20℃というのは低い方なので、生育があまりよくはありません。
また暖かい時期に屋外で栽培するのと比べて、日照も不足します。
その意味では冬の影響がないとは言えません。
*これはあくまでも夜間の最低気温20℃くらいを確保できるという前提の上に書いています。
冬に水やりを控えるのは、あくまでも気温が低い場合です。
その場合も水やりの「量」を控えるのではなく、「頻度」を少なめにするのが適切でしょう。
つまり、高温条件では鉢土の表面が乾いたころに与えますが、低温条件では鉢土の中ほどまで乾くまで待って与えるという具合です(植物の種類によって異なりますが)。
与える量は十分に。
低温時に水やりを控えるのは、半休眠状態にして越冬させるためです。
熱帯原産の植物は温帯などに産する植物と違い、本来休眠する能力を持っていません。
しかし水やりの頻度を控えて強制的に半休眠状態にすると、低温に耐える力が強まると言われています。
> 低温時に水やりを控えるのは、半休眠状態にして越冬させるためです。
水やりをひかえるのは、水の吸収量が減るからだと理解しています。
水やりをひかえたところで気温が高ければ休眠しません。
ドラセナだと水やりをしなくても木に残っている水分で新しい葉を出しますね。
休眠するのは、木の生育できない低温になった時ではないでしょうか?
> 熱帯原産の植物は温帯などに産する植物と違い、本来休眠する能力を持っていません。
そうとも言えないですね。
フィリピンの街路樹で冬になると落葉してしまう木があります。
冬と言っても気温は30度近くありますからおそらくは短日を感じているのでしょう。
> しかし水やりの頻度を控えて強制的に半休眠状態にすると、低温に耐える力が強まると言われています。
水やりをひかえても休眠はしませんが、木の水分量が減ることで凍害には強くなりますね。
0度付近の凍結しそうな寒さの場合にはサボテン栽培で効果を感じます。
熱帯性植物の場合はこれよりずっと高い温度での問題ですから水やりを減らしてもあまり耐寒性が高まることはないように思います。
それよりも20度の室温では木は成長すると思いますから日光不足で徒長してしまうのではないかと心配です。
直射日光が当たらない環境でしたら室温の低い、10度程度の場所で冬越しをされたほうがいいように思うのですが。
> 水やりをひかえるのは、水の吸収量が減るからだと理解しています。
> 水やりをひかえたところで気温が高ければ休眠しません。
> ドラセナだと水やりをしなくても木に残っている水分で新しい葉を出しますね。
> 休眠するのは、木の生育できない低温になった時ではないでしょうか?
すてらさんのおっしゃる通りで、水やりを控えるだけでは休眠しませんね。
低温期に向かって水やりを控えていき、低温・乾燥条件で半休眠状態に以降させるということを言いたかったのですが、誤解を招くような書き方だったでしょうか?
> フィリピンの街路樹で冬になると落葉してしまう木があります。
> 冬と言っても気温は30度近くありますからおそらくは短日を感じているのでしょう。
具体的には何という植物ですか?
たとえばジャカランダなどは南米の季節のはっきりしている地域に自生する植物なので、これは落葉する性質を持っています。
私の書いたのは「幸福の木」など熱帯雨林気候区原産の植物の話です(文脈から判断いただければ幸いです)。
ひとくちに観葉植物と言っても、多様な気候の地域に分布しています。
すべてが同じ性質を持っていると考えるのは無理があると思いますよ。
> 水やりをひかえても休眠はしませんが、木の水分量が減ることで凍害には強くなりますね。
> 0度付近の凍結しそうな寒さの場合にはサボテン栽培で効果を感じます。
> 熱帯性植物の場合はこれよりずっと高い温度での問題ですから水やりを減らしてもあまり耐寒性が高まることはないように思います。
いろいろな説があると思いますが、私は高林成年先生の編纂された『観葉植物』(山渓カラー名鑑)に書かれている考え方をご紹介しました。
私はその考え方が妥当だと思っています。
|
|||||
|