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花瓶に水挿しにしてあるパキラの枝に、白い粒粒がついていたので、病気か害虫かと思いこそぎ落としてしまいました。
原因を調べるうち、どうやら害虫ではなく根の元になる「カルス」と呼ばれるものだったのかもしれない思い始めました。
ところが、カルスについての多くの記述をみると、『枝の切り口に白い粒状につく』となっています。
私の見たのは、切り口ではなく、水に浸かっている部分(10cmくらい)の枝の表面全体に無数の粒の塊ができていました。それで気持ち悪くなって、ついこそぎ落としたのですが、やはりこれもカルスだったのでしょうか?
カルスについて画像を探しても見当たらず、判断に迷っています。
パキラを水挿しすると、水に浸かった部分のいたるところにカルスが形成されますね。
ご質問の白い粒も、間違いなくカルスのように思います。
ところで・・・
カルスが「根の元になる」というのはどうなんでしょうか。
私もパキラを水挿ししたことがありますが、大きなカルスが発生しやすく、大きなカルスが発生したものをそのままにしておいても、とうとう根に変化することはなかったように記憶しています。
それに対して土に挿したものを観察すると、目に見えるような大きさのカルスの形成なしで、直接発根することが多いように感じています。
つまり水挿しではカルスが発生しやすくて発根が比較的困難、土挿しでは発根が比較的容易なように感じています。
もちろん、条件によっては水挿しでも発根することもあるのでしょうが・・・
ただし、これは厳密に実験したわけではないのですが。
私も経験的にそのように感じています。
「カルス」は動物で言うと「カサブタ」みたいなものですから発根には必ずしも必要ではないようです。
水挿しでカルスの形成が多くなるのは水に含まれる雑菌が侵入しやすいために自己防衛しているのかもしれません。
ほとんど土挿ししかしませんから厳密な比較はできませんが、わざわざ水挿しにする必要はないのではないかと思っています。
余談ですが、「取り木」でも大きなカルスができて発根を阻害することがあります。
先日も発根の遅い取り木(ハマナス)を調べてみたらびっしりとカルスが巻いていました。
別の一本のほうはカルスが少なくて発根が始まっています。
そのことだけで即断はできませんが、発根のためには多すぎるカルスの形成はむしろじゃまになるのではないかと思っています。
すてらさん、こんにちは。
やはりそうですよね。
カルス形成と発根に関して分かりやすい資料を見付けました。
↓3の(1)カルス形成と発根という文です。
http://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/06-4-03.html
ご回答ありがとうございます。
やはりカルスだったのですね・・・
カサブタを知らず無理やりひっぺがしてしまったのですね。可哀想な事をしてしまいました。
と、カルスについて思わぬ方向へお話が進んでいますね。
傷をふさぐことと、発根は別だということですね。
なら、切り口にカルスが形成されるのはわかるとして、特に傷のあるわけでない茎表面に大量に出来るのはなぜなんでしょう?
水に浸かることで、気孔を閉じたんでしょうか。
なんにしても、次出来た時はそっとしておきます。
> なら、切り口にカルスが形成されるのはわかるとして、特に傷のあるわけでない茎表面に大量に出来るのはなぜなんでしょう?
辞書を引くと、カルスには三つの語義があります。
要約すると
1.組織培養により形成される細胞塊
2.癒傷組織の一種
3.篩板に生じる小さな組織
水に浸かった部分に生じるのは、いわば1ではないかと思っています。
切り口以外でカルスが形成されている場所を観察すると、本来なら不定根が生じるような場所ですよね。
本来なら(土に挿すと)根になるような細胞群が、水挿しをすると不定形な細胞の塊になりやすいのではないかと思っています。
ちなみに水挿しの場合の切り口の「カルス」も、癒傷組織ばかりとは考えにくいほどの不定形な細胞塊に発達することがありますね。
水挿しをするとどうしてそうなりやすいのか、その詳しいメカニズムを私は知りません。
要因としては水分の過剰、低酸素などの条件が考えられるでしょうか。
いずれにしろ、「水挿し」というのは自然界ではあまりないような状態であることは確かでしょう。
なお、繰り返しますがパキラは赤玉土などの清潔、無肥料の用土に挿すととても簡単に発根します(最低気温20〜25℃を保った上で)。
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