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挿し芽というのかどうか曖昧なのですが、去年から色々と植物に手を出して育てています。
先日熊童子(多肉植物)を購入したのですが、昨日ぽろりと一部が取れてしまいました。
まだ瑞々しくぷっくりとしているので、それから根を生やして増やせないかと思っているのですが、具体的に多肉を増やしている方はどうやっているのでしょうか?
教えてください。
まず、熊童子の場合は葉だけの場合(葉挿し)や枝の先端に近い所では殖やすのは難しい(葉挿しはできないとされていることも多い)ですので、増殖は必ず茎付きでになります
挿し芽は多肉の種類によっては向かないものもありますが、挿し穂に使えるのは茎が充実しているもので、茎が未熟なものでは発根ができません。ある程度の大きさまで育った枝を挿し穂として採り、切り口を良く切れるナイフで綺麗に切ってから2〜3日乾かし、その多肉植物に合った配合の乾燥したままの土に植え(直接挿さずに切り口を埋める感じ。切り口を傷つけると根が出ない事がある)1週間ほどはそのまま、その後株元にだけほんのちょっとの水を与え切り口付近からの発根を促していきながらで徐々に水の量を増やすと良いでしょう。毎日少しというわけではなく、数日に一度くらいで何日か経って土が完全に乾いているのを確認してからまた与えるという感じで、すっかり根が出てきている様子になってくれば、水は一度にたっぷり与え鉢底皿に溜まった水は必ずみな捨てて、鉢がすっかり乾いて軽くなるまでは水は与えないように気をつけましょう。
まだ土に湿り気が残っているものに水を与えたり、1週間ごとなどの期間を決めての水やり(機械的水やり)は根腐れの原因になるので、必ずすっかり乾き切ってるのを確認してからの水やりです。慣れないうちは土に割りばしや竹串を刺しておき、それを抜いて湿り気が残っているなら水やりを遅らせましょう
セダムの一部や緑の鈴などの這って育つ性質の場合は葉の付け根から根が出てくるので、挿し穂にはある程度の長さが必要です
根元や球根が太る多肉植物では挿し芽だと特徴が消え観賞価値が出ないので、種からのみ殖やすと特徴の出るものもあります(砂漠のバラなど)
普通良く見るクラッスラ・セダム・カランコエ・エケベリアなどではほとんどが挿し芽できますし、葉挿しから殖えるものもあります
葉挿しというのは、葉を取って茎についていた部分を乾いた土に埋めたり土の上に置いておき、多すぎない程度に土を軽く湿らせて置く(湿らせすぎると葉が腐る)と葉の付け根や葉の縁から芽が出てくるというものです。その芽がある程度大きくなって根元から根が伸び、栄養源だった元の葉が枯れてくれば掘って苗として植えつけることができます。朧月やセダムなどは葉の付け根から芽が、カランコエに分類されているもののいくつかは、茎から葉を取って葉を挿す事により葉の縁から芽を出すことができます(不死鳥や子宝草だと茎についている時から芽がでています)葉の付け根から芽が出るタイプは茎から簡単にとれる葉を使わなくては、茎についていた所が残ってないと芽が出ないので手でそっと外して、切らずにそのまま使って下さい。挿し芽や葉挿しが出来る性質のものには、茎や葉の一部に傷がつくだけでもそこから不定芽が出てくるものもあります
ただし葉挿しや不定芽の場合、斑入り品種は斑が抜けたり少なかったりする場合があります
あと、根伏せで殖やす方もいますがこれは技術的に難しかったりできないものもあります
うちでは挿し芽・葉挿しの他に種でも殖やしています。種類によっては株分けで殖やす方が生育が早いものもありますし、茎のない物は脇芽を掻いて土に挿し発根させます
実が付きやすいものだと簡単にたくさん増えます。特にハオルチアやアロエの類は自家受粉しますし違う種類のと自然受粉や人工授粉ができるものがありオリジナルの品種を作る楽しみもあります。ただ種類によっては育ちが遅いので育成期間がかかり、特徴が出るまで数年かかるものがほとんどですし交配種の実生苗からは滅多に良いものは出なくほとんどは自分の手元だけで楽しむべきものですが、稀に良いものが出てきて認められれば流通する事もあります。多肉植物の中にはセダムやエケベリアなどで異属交配ができるものもあり、それらもいろいろ流通されてますよ
挿し芽・葉挿しの時や、苗が出来たその後の生育はその種類に合った土をうまく使えるかで決まってきます。ほとんど砂や小砂利の様な有機物のないものを好むものから、有機物が含まれていて通気性の良い普通の土に近いものでも丈夫に育つものまでいろいろとあります。どの種類にはどんな土が合うかを調べて、なるべくそれに近い土で行って下さいね
非常に細かい説明ありがとうございます。
とりあえず熊童子の取れたのは増やすのに向かないみたいですね。
そして葉挿しというのですね……。///
まだまだ多肉に関しては初心者でわからない名称が多かったですが、この文章を保存しておいて少しずつわかるところから理解していこうかと思います。
熊童子は鉢ごと大きく育てていこうと思います、ありがとうございましたっ。
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