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いつもの散歩道で珍しいピンクのキクザキイチゲを見つけました。
小群落で咲いていましたので一株持ち帰り、植木鉢に植えました。
無事に根付いたようで今年も花を咲かせてくれました。
ところが花の色が去年よりも紫がかっていて花が開ききるころには紫に変わってしまいました。
これはなぜでしょう?
また元どおりピンクに咲かせる方法はあるでしょうか?
植えた土の成分の違い、環境の違いなどで花色が変わる事は多いです
特に株によって花色の個体差が大きい植物の場合、その色はそこの場所を選んで生えているからこそ保たれ美しい花を咲かせ続けられるんです
色が変わってしまったのは、元の場所から掘って持って帰ってきてしまったせいなのが大きいと思います。これは何の対処のしようもなく、本来行ってはいけない事をしたからこそ・・・
野に咲く花は自ら選んだ場所が一番美しく咲くので人間がかかわって移動させられれば簡単に変わってしまいます。野生の野の花はその場から持ち帰らないようお願いします。綺麗だからと持ち帰っても今回の様に、いつも同じ姿で咲くという保証はなく環境が変わった為に性質が変わるというのは植物には特に珍しいことではありません。
野生の株は時には無理な移動で根が傷み枯れてしまうものも多く、ものによっては何十年もそこで生えている植物もあります。一株でも掘られた跡があるというのは他の人が見ると「掘って持ち帰った人がいる。自分も欲しい。沢山あるんだから誰かが持っていったんなら自分も一株持って行こう」という心理にさせる事が多く、他の人にも心理が連鎖して沢山の人が掘っていきその場の群生が絶えてしまうという事もあります。過去にこのような目にあって自生地から絶えてしまった野生種というのは数え切れないほどあるんですよ。例えば比叡山に生えていたはずの沢山の野生の叡山スミレは今ではほとんど見られなくなったとのことです
次回からは野に咲く花を持ち帰り独り占めにするという行為はなさらないようお願いいたします。あなたが綺麗だと思って眺めていたなら他の人もそう思って眺めていたでしょう。野の花は誰のものでもないですが、それを眺めるみんなのものでもあるんです
今持っている株はすでに咲子さんのお庭の栽培環境に慣れてしまってきっとずっとその色のままでしょうがどうぞ大切に育ててあげてください。すでに長く違う環境で育てられ、もうすでに違う土に植え替えらているでしょうから、自生していた場所には殖えた株や種(種に病原菌が潜伏する事がある)は絶対に戻さないようお願いします。もし今使っている土に、野には存在しない病気の元になる様な菌(特にウイルス病が怖い)や虫などが混じっていた場合はその植物には影響がなくても、戻すことによりそれが野に放たれ、野に生える別の植物に病気や害虫を蔓延させてしまう可能性がありますので・・・
野に咲く花は野に咲くままで、もしそれと同じ種類のものが欲しいなら山野草専門店(ネット通販もあります)から盗掘品でないのを確認して苗なり種なりを入手してそれを栽培して楽しんでください。今では大抵の綺麗な花はインターネットでも入手できます。もちろんこの場合は野に逸脱しないよう充分ご注意ください(同じ植物でも産地により系統があって特徴がわずかに違うものもあります。交雑してしまう(別系統の交配で出来るF1は強健)と、在来のものが負けて絶える可能性がある)
散歩道というのは誰かの所有でご自分の土地ではありませんよね?地域所有の公共の場か私有地かと思いますが、キクザキイチゲというのはありふれた植物ではなく山野草として売買もされているそれなりの価値のある山野草ですから、その土地に生えているものを無断で持ち帰る事というのは所有者(又は所有組織)側からみれば盗掘されたことになります。特に私有地から植物を無断で持ち帰った場合なら「盗掘された」と通報されてもおかしくないケースもあります。実際に所有地で持ち主が販売目的にと人為的に殖やしていたものを、土地の通行者に自生と思われて掘られる事も多いそうです。
「ここではありふれた植物だから」「一株だけだから」「知り合いの土地だから」などの理由だとしても、基本的にその場所を自ら選んで生えていた野生で育った植物を持ち帰るという行為自体が本来良くない事なのですから、これからは行わないようお願いいたしますね
ばんざいウサギさん、おっしゃるとおりですね。
散歩道というのは自分の所有の山道です(山に住んでいます)が、そんなことは関係ないですよね!「やはり野に置けれんげそう」という言葉のとおり恥ずべき行為でしたね。
きっと私の行為に対して天罰が当たったんでしょうね!
ただ、最近はその山道もマウンテンバイクやハイカーなどのツアーがグリーン季になると年々たくさん訪れ、二人静やクガイソウなどがたくさん咲いていたのに行くたびに誰かが持っていってしまったのか絶えてしまっていました。
それで私も神経がおかしくなっていたのだと思います。
去年はその道にピンクのキクザキイチゲを見つけてとてもおどろきました。
今まで見たことがなかったからです。
今年はだいぶ数が増え、人が踏んでしまうような足元に数十株が生えていて、そのうち10株ほどが花をつけています。
でもおっしゃるとおりそのままにしておくことにします。
美しいものはみんなで愛でたいですものね。
ばんざいウサギさんの美しい心、私も見習います。
薄紫のイチゲをこれからも大切に育てます。
いろいろとお教えくださり、ありがとうございました。
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