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福岡県大宰府市に住んでいますが、庭にライラックを植えたいのですが?育ちますか?九州では、いつごろ苗が手にはいるでしょうか?
北海道の札幌では毎年「ライラック祭り」というのがあり、100年以上前にアメリカから外国人女性教師が苗木を持ち込んでから広まり北海道の公園には必ず植えられ各家庭の庭でもたいがい見受けられるくらいまで広まりましたので本州が梅雨時の頃の、北海道では春すぎとは思えないほど肌寒くなる時期にちょうどライラックの花が咲きますので「リラ冷え」と呼びます。ライラックの原産国のヨーロッパでは、宝塚歌劇団が昔歌った有名な歌曲「スミレの花咲く頃」の原曲である「リラの花咲く頃」という歌が産まれたほど、フランスなどのヨーロッパではポピュラーな花木です
ライラックは寒い気候を好む性質で、特に高温多湿に弱い樹木です。関東くらいなら条件が良ければどうにか育つ事もあるでしょうが、九州ではあまりに暑過ぎて気候的には難しいかと思います。九州でも、北海道の平地と似てい様な環境のかなり標高が高くて冬は結構冷えるような土地なら大丈夫でしょうが、お住まいの場所はそれほど標高は高くないかとおもいます・・・
そういうわけでおそらく九州での苗木の販売は無いものと思います
ライラックは大抵イボタの木に接がれたものが流通していますが、環境がライラックに合わないと、上部のライラックの部分が弱ってきて台木の方のイボタが優勢になり台木部分からシュートが出てきたり、株の周囲からイボタのヒコバエが生えてきたりでいつのまにかイボタに入れ替わってしまうと言うことがあり、「ライラックの木を植えたのに育ったら全く違う花が咲いた」というのをよく聞きます
植える場所の土壌をライラックの好む質に変えるため改良したりの手間がいる一方、九州でも必ず花が咲くとは言い切れないため、植えても花が咲くまでは難しいかもしれません
なお、販売は大手種苗会社のカタログ通販やネットショップで春や秋出荷で販売されますので、冬か夏のうちに注文(予約注文)となります
南の国の植物を北国で育てるには小さなものなら室内での栽培は可能ですが、もちろん南の樹木を屋外で育てるのは無理です
でも、南の国で北国の植物を育てるには夏でも涼しい環境を作るのがかなり難しいため、特に北国の樹木を屋外で育てるには無理なものも多く、過去にナナカマドの苗木を取り寄せたが育たなかったという話を聞いたことがあります
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