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ゼラニウムとニオイスミレの香り|育て方 Q&A

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ゼラニウムとニオイスミレの香り

育て方 Q&A

ゼラニウムとニオイスミレの香り

ニオイスミレ

ゼラニウムとニオイスミレの香り 投稿者:まさみ 投稿日:2010/11/02(Tue) 07:10

最近、センテッドゼラニウムが大好きになって何種か購入して育てています。また新しいゼラニウムの購入を考えているのですが、何がいいか迷っています。 次のゼラニウムは本当に名称通りの香りがするのでしょうか?

 ★ペパーミントゼラニウム
 ★パイナップルゼラニウム
 ★ヘイゼルナッツゼラニウム
 ★アプリコットゼラニウム
 ★グレープフルーツゼラニウム
 ★オレンジゼラニウム

アーモンドゼラニウムを購入したのですが、「アーモンド?」という香りだったので、詳しい方教えてください!

それから、ニオイスミレって色々な色の花がありますが、どれも同じような香りでしょうか?
それとも花の色によって強い香りとか弱い香りがありますか?

購入を迷っているのは「濃紫」「ピンク」「黄色」「白」です。たくさん質問しましたが、よろしくお願いします!

Re: ゼラニウムとニオイスミレの香り 投稿者:ばんざいうさぎ 投稿日:2010/11/02(Tue) 18:12

ゼラニウムについては詳しくないので、ニオイスミレの事だけに限っての回答に留めさせていただきますね。

ニオイスミレは、本来、ビオラ・オドラータの野生種と、それを元親に作られた改良種だけがニオイスミレと呼ばれますが、日本では、紛らわしい事に、花に匂いがあるスミレというだけで、別種の「パルマスミレの八重咲き種」が八重咲きニオイスミレと呼ばれています。

元々ニオイスミレには、八重咲き個体が存在しないこと(新しく出来たという噂もありますが流通はまだでしょう)、ニオイスミレは耐寒性が、かなり強いのにパルマスミレは、耐寒性が弱いなど、似ていても別種であることは間違いありません。

ニオイスミレは、昔から外国で交配が盛んだった為に、近縁種と交配されたり、全く違う種であるビオラ・ソロリアと交配されたりで、匂いがそれぞれ違ったり香りの強弱、クセの強い匂いのもの、全く香りの無い系統もあります。

そのため品種名が、しっかり解っているか、実物の花の香りを確かめない事には、買ってみたものの匂いが良くなかったり(匂いの好みは個人個人で違いますし)、全くしなかったりしますので、購入時には注意が必要です

全く匂いのしないものは、黄色(杏色)系の品種と、ビオラ・ソロリアとの異種交配の系統物です。

黄色系のは遺伝子的な問題で香りがありません。ビオラ・ソロリアとの異種交配系統は、「ガバナーヘリックタイプ」というもので、特に紫色の花のものは、一見、ニオイスミレと区別が付かないほど、そっくりですが、匂いがないか、あっても極微かです。

困った事に、ネットショップで、ニオイスミレを取り寄せるとこの系統のものだったり、ビオラ・ソロリアの紫花そのものが、ニオイスミレとされて送られてきたりします。

ですので、紫色の花のニオイスミレを買うのは、ネットショップではあまりお勧めできません。赤系とかピンク系(濃いもの薄いもの)の花の品種なら大抵は、本物のニオイスミレですし、香りの違いや強弱はありますが、大抵香りがあります。

白色のは香りはあるものの弱いものが多いです(ランナーが出ないものだとビオラ・ソロリアのピンク花や白花の可能性があります)。

実は、私は以前から複数のネットショップで、ニオイスミレを取り寄せていますが、半分以上は、ビオラ・ソロリア系統のものが送られて来るので、現在では品種名の解るものしか注文しなくなりました。

ちなみに、香りというのは、気温が高いほど漂います。天気の良い無風の日に、もっとも良く香り、それ以外の時は手のひらで花を包んで体温で花を温めしばらく待ち、手の隙間から嗅ぐと香りが感じられます。

結論から言うと、ニオイスミレの香りは、品種ごとに、その人の好み次第で良くも悪くも感じますので、良い香りか違うのかは、その人しだい。

できるだけ、実物の香りを確かめてから買うか、スミレのサイトやブログを沢山検索してみて、品種ごとの香りの評判を確認してから候補を決めて購入されると良いでしょう。

ネットショップで購入なさるなら、品種名のあるものを選ぶのがコツですが、生産者自体が種や品種を勘違いして居る事も多いので、実際そのものが来るかは、運次第の様なものなので、購入前問い合わせて納得してから注文するのが良いでしょう。

品種などには拘らず、確実に良い香りがすると言われるものを入手したいのなら、こちらのサイトの植物交換掲示板で「探しています」と投稿し、送料負担か他の植物との交換で譲ってもらうのが確実ですよ。

スミレの愛好会などでも、展示会の時や会誌にて種子や苗の配布をしているところもありますが、特にニオイスミレの種子は発芽率があまり良くない為、種子で入手するよりはニオイスミレの苗の配布で入手するのが良いでしょうね。

ニオイスミレは、かなり春の早い時期の短い期間だけ花を咲かせ、その後は大きな葉が茂っているだけの姿が長く続きます。

ランナーを伸ばすので、とにかくよく殖え鉢などの容器栽培だとすぐ根詰まりしますし、土質や環境が合わないと、数年で枯れてしまいます。

ただ、根元にこぼれた種子(ニオイスミレの種子は爆ぜ飛びません)を、アリが運んでいき、捨てた所が好きな環境の場所だと芽吹き、その場所で群生します。

元々野生のものは、林の林床に生え、木の芽ぶき前の早春だけ、明るく夏は鬱蒼とした日陰に成る環境を好む植物ですので、栽培する場所は、植え木の根元や生垣の影など、半日陰で直射日光に当たらない様な、ゼラニウムとは正反対の環境を好む植物ですので植、えたり置く場所にはご注意くださいね。

Re^2: ゼラニウムとニオイスミレの香り 投稿者:まさみ 投稿日:2010/11/02(Tue) 22:33

ばんざいうさぎ様

とっても詳しい説明、ありがとうございます!育て方まで教えていただいて、本当に嬉しいです。

実は八重咲きのニオイスミレも検討していたんですが、説明を読んで考え直しました。近くのホームセンターやお花屋さんでは「ニオイスミレ」が無いので、ネットショップで購入しようと思っていたので、ばんざいうさぎさんに教えていただいた通り、品種名を確認して購入しますね。

とっても勉強になりました。ありがとうございました(*^_^*)

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