観葉植物 育て方 Q&A

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オンシジウムの育て方|育て方 Q&A


オンシジウム

育て方 Q&A


オンシジウムの育て方 投稿者: 投稿日:2015/11/11(Wed) 14:15

以前、質問したオンシジウムですが、もうバルブも付かない為、処分しようと鉢から出したら、鉢の中にビニールポットに苗が入ってたり、発泡スチロールが見えないように隠れてありました。この発泡スチロールとビニールポットを取り除き、また育てれば、育ちますか?


Re: オンシジウムの育て方 投稿者:ばんざいうさぎ 投稿日:2015/11/12(Thu) 20:40

花さんこんばんわ

>鉢の中にビニールポットに苗が入ってたり

これはビニールポットに植えたのが鉢にすっぽりと入っていたと言うことですか?

元花屋勤務です。見聞きしてこの辺の事情を知ってますのでお答えしますね。ビニールポットに植えてあるのが更に鉢に入れてあるのは「売れるように見た目を良くするため」です。 生産者が出荷する前まではビニールポットだけのまま栽培・管理しています。ビニールポットそのままで出荷し店で販売しても植物の育ちなどには何の影響もないのですが、なにせビニールポットの色と言うのは見た目が悪いんですね・・・。

小さい苗物なら最初からカラービニールポットに植えて栽培したりもしますが、カラービニールポットの人気のある色は生産者が買うには単価が高めですし、サイズも限られます。
特に蘭などは高級感がありますし、贈答用に使われることも多い。ビニールポット植えのままではなかなか売れません。それじゃ定植時から鉢植えにすれば良いと思うでしょうが、プラスチック鉢と言うのは製品によっては鉢底穴の形状が悪く、植物によっては水はけが悪くなったり良すぎたりで大量生産の場合使い勝手が悪いし、よく使われる鉢は色が薄い物も多く出荷までの間に鉢が汚れてしまう事も・・・。

これらの理由から、出荷時にはビニールポットから出さずにそのまま同じ形状で同サイズの鉢にスポッと入れて「お化粧」して送り出すんですね・・・。
そういう物は他の種類の植物なら最初から鉢内の内側にビニールポットの縁が見える物も多く、気が付けば植え替え時にでも(植物によっては購入直後に植え替え鉢増しする方が花も長く咲き株も長生きしやすくなる物もありますが、蘭類は適期を守った方が良いです)鉢から外してビニールポットから根鉢を崩さず抜いて、もっと材質が頑丈で鉢穴の形状が合う鉢の同サイズや一回り大きいサイズに入れ直したり植え替えるのが良いのですが、生産者の中には何故かビニールポットに植えているのを隠したくて(見た目の悪さ?)見えない様に土を入れていたり。

特に蘭に多いですが、植え込みに使っているミズゴケや、見た目の良さでバークチップなど使うと隠れてしまい、しばらく栽培した後に植え替えしようと購入した時の鉢を抜いてみて初めて気が付くと言う事も多いんですね・・・。本当は蘭の場合ビニールポットに植えたままだと水分が適度に抜けにくく栽培が難しかったり失敗したりしやすくなるので、できればビニールポットに植えられている物だと気が付きやすいようにしてほしいものなんですが・・・。

発泡スチロールは、栽培時から土に入れられている場合は、水はけなどの問題で使いたいサイズや形状のビニールポット一杯にミズゴケや土などを入れられない場合、「上げ底」として使われることが多いです。これは入っていたらいけないと言う物では無く、生産者の栽培・管理法ではこの方法が向いていたと言うだけで、入っていても不思議ではありません。水を吸わない素材なので、もしかするとビニールポット栽培でのデメリットを改善するためのものかもしれません。

ただ、個人の栽培では同じような栽培・管理が難しいため植え替え時には全て取り除き、オンシジュームの植え替えで推奨されている土資材・鉢を使うと良いです。また、発泡スチロールを土やミズゴケなどの代わりに入れる理由には栽培時の経費を安く済ます為や、栽培管理や運搬時の重量を軽くし扱いやすくさせる意味合いもある様です。

ミズゴケで植える物でも水をたっぷり与えると鉢サイズの大き目な物なら重さが増えます。出荷時は運搬途中で水切れし無い様にとたっぷりと水を与えます。その際鉢を運搬時動かない様に固定しますが、その固定する資材に何個も鉢をはめ入れてから持ち上げれば、1ロット8〜12鉢くらい入るものだと持ち上げ運ぶなら結構な重量に成りますので、それを少しでも軽くする目的で発泡スチロールが使われることも多く、大きな鉢に植えられている丈の高い観葉植物の鉢などでも、植え替えしようと抜けば底から半分近くに発泡スチロールが詰められていたりします。簡単に言えばどちらも生産者の都合で使われているもの。個人で栽培する分には使わなくても良い物なので、本やインターネットなどに書かれた方法で植え替えてあげて下さいね。

オンシジューム自体は葉の出ている部分があったり、古いバルブでもいくつかに切り分けて植え替えれば芽が出てくれる事も多いのでビニールポットや発泡スチロールを取り除いても問題なく育つと思いますよ。植え付け時期を守って株の大きさによっては大き目の鉢に鉢増しするか、バルブを切り離すならそのバルブの個数に合ったサイズの小さめサイズの鉢に植え付けると良いです。

ただ、ミズゴケは古くなっていますので今までの物は使えません。水はけなどがオンシジュームには向かなくなってきていますから、取り除けるだけ取り除いてから(難しいなら残っている部分があっても構わないかと。)あらかじめ充分給水させておいた新しいミズゴケに植え付けた方が元気に育ってくれますよ。



Re^2: オンシジウムの育て方 投稿者: 投稿日:2015/11/13(Fri) 12:04

ありがとうございます。わかりました。そうしてみます。もう根はギッシリでしたが、茶褐色っぽくなっていた所は処分しました。ですが、花屋も言ってくれたら良かったんですけどね!
ビニールポットやら発泡スチロールが入ってる事を。言わないなんてズルイように思いました。 因みに〔お化粧〕とは何ですか?


Re^3: オンシジウムの育て方 投稿者:ばんざいうさぎ 投稿日:2015/11/14(Sat) 20:19

> ですが、花屋も言ってくれたら良かったんですけどね!
> ビニールポットやら発泡スチロールが入ってる事を。
> 言わないなんてズルイように思いました。

これはしょうがないです。店員さんの全てが事情を知っているとはかぎりませんし・・・。私はたまたま知ったので、聞かなかったら今も知らないままでしょうしね・・・。

それと、花屋さんは市場から持ってきた鉢物は中に何が入っているかは確認しません。鉢を抜いたり土など掘ると根を痛めてしまうおそれがあり、売り物に成らなくなるので。運良く同じ商品を使ってもっと立派な鉢にしたり複数寄せ植えして欲しいと注文するお客様が居たりで植え替えが出来る機会があれば、同じ商品を後から買う人に教えてくれる事もありますが、普通は鉢が軽いと感じても中身に何が使われているかまではあくまでも予想なので確実な事では無く、良くわからない事をお客様にお話ししてはかえって無駄に混乱させてしまう可能性もあるのでお伝えしないのだと思います。

迂闊に話せば花の扱いに長けたこちらで花の為に良かれと思ってしたことをあり得ない様な受け取り方をされ、激怒なさるお客様もおられますし・・・。
たとえば北海道の2月の厳冬期の夜に自宅用にと白いスィートピーを買って「歩いて帰る」方へ、「花の防寒のため新聞紙にくるんでおきますね」とお伝えすると(北海道の花屋では贈答で無い場合新聞紙を使うのは常識)、みるみるお客様の形相が変わり「白い花にインクが移るでしょ!!」と怒鳴られました。インクが移る事はお客さんが潰さない限り絶対無いですし、紙の様に薄いスィートピーの花は包装紙だけ使って包むのでは、その頃の夜の気温では5分もたたないうちに凍ってしまい萎びればもう元に戻りません。「あちゃー、言わずにいればよかったかな・・・」と思いましたよ。良かれと思ってかけた言葉でも相手の受け取り方次第ではモメる素・・・。

親切では無いとお感じになってしまうでしょうが、申し訳ありませんが花屋は生産者→出荷する市場→運送会社→仕入れの市場→仲買人→花屋と言うルートで来る商品なので生産者とのつながりが全くなく「生産者の考えている事は伝わってきませんし、理解もできない」ので、その商品がどんな育てられ方がされていて何が使われているかはお伝えできないのです・・・。
売るまでに行えることは日当たりに置いたり水を与えるだけなんですね・・・。

お化粧というのは「見栄えを良くして少しでも買いたいと思わせる事」
やはり植えられている物が薄汚れているより綺麗な物の方を買う時は選びますよね。植物は植えっぱなし、切って束ねっぱなしでは一般には売れにくい物です。

今回は新しく綺麗な鉢に入れて見栄えをよくしたお化粧。中には模様を印刷したビニールで株を覆ってお化粧したり(あれは栽培に必要では無く運搬時に葉を痛めない目的と売る時見ためが良いため。購入後も付けたままはかえって悪いので家に着いたらすぐに外してくださいね)、切り花なら運搬中に生きが下がるので、箱から出したら熱湯で水揚げし、枝葉の整理をして種類によっては小分けするのがお化粧と言う事。

別段専門用語でも何でもないのですが、やはりお客様の眼が向いて貰えやすいようにと生産者や花屋が行うんです。

野菜や果物の生産者や八百屋さんやスーパーの野菜売り場でも行っています。果物のパッケージを工夫したりリンゴを磨いたり、ホウレンソウを売り場に置く前に水揚げしたり・・・。お客様で感づかれる方は少ないのでしょうけど、売れてほしい願いを込めての裏方仕事です・・・。

Re^4: オンシジウムの育て方 投稿者: 投稿日:2015/11/15(Sun) 21:11

そうですか。お化粧の事、教えて下さりありがとうございました。ビニールポット苗から出したら、根はギッシリでしたが、ほとんど茶褐色っぽくなっておりました。 ほとんど根の茶褐色っぽいところは処分しましたが、新しい水ゴケでわずかな根にと共に鉢に植えました。 根は出てくるのでしょうか? また、花咲かしてほしいです!


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