粘土質の土壌改良について|育て方 Q&A
育て方 Q&A
粘土質の土壌改良について 投稿者:ゆう 投稿日:2017/05/20(Sat) 19:30庭の土が粘土質なのですが、植物を植えたくて1メートル弱掘り下げてみましたがその下もまだ粘土質です。粘土質の土の上に腐葉土等で土壌改良した土を盛っても大丈夫でしょうか?
それとも粘土質の土は全て掘って土壌改良しないとダメでしょうか?
植えたいのはソテツやニオイシュロラン等比較的乾燥を好む植物を植えたいです。よろしくお願いします。
Re: 粘土質の土壌改良について 投稿者:ばんざいうさぎ 投稿日:2017/05/24(Wed) 12:26
厚い粘土質の層が取り除かれていない土地と言うのは極端に言えばバケツに植物を植える様なもので、掘ってどんな土を入れたとしても底が有る限り水はけは改善しないですし、バケツに土を山盛りにし水を縁からたっぷりと入れていくと余分な水は縁から流れ落ちても、盛った部分にまで溜まった水分は移動し上がってきてしまいます。それを考えれば別の土を入れても水はけは難しいですし、上に盛っても素人が行える程度の高さでは木の規模の植物を植えるにはあまり意味がありません・・・。
我が家の家の建つ場所も粘土層が厚く地下に水脈が有る場所で、先代が造園し庭木を植えた時に庭へ盛り土を施してありますが、一番高い所で50cmくらい土を盛っても、地中が湿る場所では土に水分が留まりやすくはけ難くて(水はけの良い土だと普通は崩れやすいのであまり高くは盛れない)乾燥を好む植物を植えてもまともに育たずに枯れてしまい、湿気を好む植物ばかりが元気です・・・。
腐葉土について
また、腐葉土と言うのは植物繊維が多く水分を抱いて保つ性質があるので水はけよりも水持ちの方に向く土で、そういう土だけを盛ってもご希望の目的には意味がありません・・・。腐葉土自体が乾燥を好む植物の場合はあまり量が使えず場合によっては使わない方が良いですね・・・。
乾燥を好む植物向けの水はけの良い土をある程度の厚さで盛るのなら、まずはコンクリートの枠や木枠など、土が崩れない様に堰き止めるものを設置してから中に入れていくしかないです。つまり直角に花壇の様に囲むか、低い高さの傾斜を土止めする形かです。
「普通の土を好むあまり大きくない宿根草など」なら問題ない
でも、今お考えの方法は例えば「普通の土を好むあまり大きくない宿根草など」なら問題ないとは思いますが、根がある程度深く潜る木の類や、乾燥を好む植物には向かないと思います。
粘土層が厚く深いのでおそらく育っていくにつれて根が水の溜まりやすい深い所にまで届いていき根から徐々に弱って最悪ある程度地上部が高くなってから根が腐れ、場合によっては強風などで倒れてくるおそれがあります・・・。単純に考えても新たに盛り土し、まだ土がしっかりと締まっていない場所に植えた木は土が柔らかくて強風を受ければ木が容易く傾きますし・・・。
やはりご希望の物を植えたいのであれば粘土層は、盛り土をするしないにかかわらず「植える穴の所だけでも」あらかじめ破っておかないと・・・。適切に対処するにはすでに素人では扱えない規模
適切に対処するにはすでに素人では扱えない規模ではと感じますが・・・。やはり一番良いのは粘土層を破って、そこに小砂利や砂を詰めて水の逃げ道を作る事なので、もし可能なら造園業者などプロに頼るのが良いかと。木もそこから購入すれば植える作業も一緒に頼めるのでてっとり早く、プロの知識による適切な方法が望めて今後一切心配事も無くなり確実なのですが・・・。
個人的には地下の地形が気になります。もしかするとお住いの土地は我が家の様に、周辺ごと少し標高の有るところの一部が平地になっていたりや目には感じられないほどの緩やかな傾斜地に建っていたり、地下に水脈や水が溜まりやすい岩盤のくぼみなどがあるかもしれません。できれば確かめておいた方が良いです。
我が家は昔地下水を飲料用で飲んでいて、水でお腹を壊したとき(長雨で泥水が混じった)、ご近所にお住いの役場の水道課にお勤めだった方からご心配いただき(上水道を飲んでお腹を壊したとの誤った情報を伝え聞いて驚き電話を下さいました)その時に教えていただけたのですが、内陸の方から地下で緩やかな勾配で水脈が下ってきており丁度我が家付近に大きな岩盤が有って地下で堰き止められ溜まり、特に我が家地下は岩盤のその窪みの端っこにあたるとの事。普段は問題なくても内陸の畑が冠水するほどに雨が降るとそこの泥水が流れ下ってきて窪みが満杯になるとポンプの菅まで届いてしまって地下水に混じるとの事。
お住いの場所の地形や地下の状態などを把握
役場ではお住いの場所の地形や地下の状態などを把握していると思うので、地形や地下の状態に関する内容に該当する課へ問い合わせて地下の状態がどう予想されるのかを一度確かめておき、造園業者さんに依頼するならその資料を参考にしてもらうと良いと思います。簡単に済ませるのなら業者さんに木を植える場所だけでもミニユンボなどで深く掘ってもらう
簡単に済ませるのなら業者さんに木を植える場所だけでもミニユンボなどで深く掘ってもらい粘土層を破ってもらってから木を植える周りの土だけでも新たなものに入れ替えてもらうくらいで済むかもしれませんが、我が家の様な事情など地下の状態によっては暗渠などを埋設しないと成らないかもしれません。我が家の先代は昔米を作っていて田んぼから畑に転換するとき暗渠を深い所に埋設しています。
我が家は標高30メートルくらいで農村地帯ですが、海に近い方だと土地が広域に渡り平坦で粘土や泥炭が多すぎて暗渠を入れても土壌改良しても野菜が上手く育たず、まともに育つのが牧草くらいで酪農地帯になったくらいで、昔は粘土土があまりに多く出てくるので陶器製土管やレンガの焼成工場が何軒も建って、そのおかげで土地が栄えたほどで我が家の畑地にも陶製の暗渠土管が埋まっていて昔の田んぼの用水路だった排水溝へ捌けた水を流していますが、田んぼの時の土のまま売却した隣の畑はちょうど岩盤の真上であり、購入後暗渠を埋めなかったらしくて秋の長雨でよく冠水しており、栽培している植物の事情で畑を長く休ませる事が出来ない為に暗渠も埋められず、部分的にだけ重機で水はけの悪い土を別の土に入れ替えたりといろいろと苦労していますが相変わらず冠水しており根本的な解決にはないっていません・・・。
どのくらいの予算をかけられるか
まずはどのくらいの予算をかけられるか、もしプロに頼みたいのならシュロなどの木だけを植えるだけなのか、それとも他の植物も植えたいのでかで、対象の範囲の粘土を含む土を全て取り除いてご希望の植物が植えられるような新たな土を入れてもらうか、木が今後はもう増えない予定で他は植えても宿根草程度なら木を植えた穴以外は30センチぐらいの深さで土を入れ替えてもらうだけにとどめるかを考えておくのが良いと思います。ただ、木を植えてしまった後には都合が悪く成っての木の移植も容易には出来ず後々都合で上から盛り土をしたりがもうできませんので(木の根元は埋められないので)将来は気が変わる可能性や次世代が受け継ぐ可能性があるのなら、将来他にも木を植えたくなったり乾燥を好む植物以外の物も植えられるように、今回粘土を含む土は全て取り除いてもらいどんな植物でも育つような性質の土に入れ替えておくのが一番良いと感じます。
土は最初は何でも育つ土質の物をまず入れておいて、後に植えたい植物に合わせ周りだけをその植物が好む土に入れ替える
これがもし最初から乾燥を好む植物向けの水はけの良い土だけを入れてしまうと、もし普通の土を好む植物を植えたくなった時の自分での土壌改良がかなり大変なのです。私は前に住んでいた家で川砂主体の庭土の土壌改良をした経験が有るのですが(川砂である以外でも他に問題があり何を植えても育たなかった)、何でも育つ土にするのにはまず保水性の良い土を入れる必要があり、土の中に有用微細生物がたくさん棲みつく様にと腐葉土よりも植物繊維が多くて微細生物が豊富な地元産の「袋に詰めたての高品質なバーク堆肥(適度に湿っており目を凝らすと微細生物がたくさん蠢いているのが見えるほど)」を土全体の2割ほどを3年連続で混ぜ続け、バーク堆肥の中に卵が含まれていて育った山に住む種類の太くて短いミミズが、土を掘ると肥えて元気にピチピチと跳ねるほどになってから以降は自家製コンポスト堆肥(堆肥化促進剤としてEM菌と言う有用菌を使用)に切り替えて5年ほどかかりました。
それを考えると、土は最初は何でも育つ土質の物をまず入れておいて、後に植えたい植物に合わせ周りだけをその植物が好む土に入れ替えるか、植穴よりは少し広めにその植物向けに土壌改良していった方が早めに改良できますよ。
Re^2: 粘土質の土壌改良について 投稿者:ゆう 投稿日:2017/05/24(Wed) 20:22
ばんざいうさぎ様
詳しいご説明ありがとうございます。私の土地は以前は林だった所を伐採して更地にしたようです。裏に元の地主様の林がまだ多少残っております。おっしゃる通り多少傾斜しており、地主様の林が1番高い所、その少し下に私の土地、更に下に建売住宅地というように段々になった土地です。
1メートル弱掘り進めた範囲の一部は粘土の底を抜いたようで、伐採された時の木の根などが出て来ました。しかし残りの部分はまだ粘土層です。もしかするとあと数十センチ掘ればそちらも粘土の底を抜けるのかなとも安易に考えておりました。
土地についてもう少し詳しく調べてみようと思います。やはり粘土質の上に良い土を入れても底があったらダメなんですね。アドバイス頂いたように土地を調べて造園業者に依頼をする事も検討してみようと思います。現在自分でもよく掘ったなと思うほどの大穴になってます。笑
粘土質を完全除去して徐々に土が良くなるように今後の植栽プランを再検討致します。
ありがとうございました。
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