過去のログから色々なアドバイスを見て参考にさせていただいています。
今回はミリオンバンブーについてですが、水栽培から土植えに変えたミリオンバンブーの葉が黄色くなってきた。というメッセージに対してこういった回答を見つけました。↓
『今まで、水耕栽培していたものを、土栽培にしたり、その逆にしたりする場合、その過程において、根傷みがどうしても発生してしまいます。』
7本の水栽培のミリオンバンブーの内、2本を10月20日に植木鉢に植え替えました。その2本のバンブーが黄色くなってきているのです。
他の5本は未だに水栽培中なのですが、立派なドラセナ・サンデリアーナにしたいので残りの全ても土植えにしたいのですが、試しにやってみた最初の2本が黄色くなっているのでどうしようか迷っています。根痛みを防げば土植えにしても大丈夫なのでしょうか?どうやって根痛みを防げばいいのですか?
また、この最初の2本はこのままで土に慣れてくれるのを待っていればいいでしょうか?液肥や日光に当てるなどした方がいいですか?
ちなみに場所が事務所で窓が北向き、夜はかなり冷えていると思います。
アドバイスお願いいたします。
本来植物は、いったん根を張ったら基本的には動きません。
なので、植え替えるということは植物にとって非日常の状態を
強いることになります。植え替えは鉢植えである以上避けられない
ことですが、植え替えの仕方によって、インパクトは様々ですが、
痔の手術(たとえが悪くて申し訳ありません)から心臓のバイパス
手術までのインパクトを伴うようなものまであり、影響がないという
ことはありません。
ハイドロから土植えの場合、今まで比較的水が豊富で、根もあまり
発達していません。これが急に土植えになったときには、ハイドロ
の時ほど水が豊富でないので、新しい根を出す必要があります。
このため、一時的に水不足の状態になることがあります。水不足の
ため、葉を一部落としたりすることもあります。また、ハイドロを
ほぐす段階で、一部根が傷つきます。
黄色くなってきた、というのが葉なのか幹なのかがわからないので
すが、水が十分吸えないので葉が黄色くなっている可能性はあります。
ただし、土にいくら水があっても、根が発達していないので、吸え
る水の量は限られています。ある程度の乾燥が根の発達を促進します
ので、過去ログの通り、土が乾いたら水を与えるようにしてください。
逆に土からハイドロにする場合、土を全部洗い流さないといけません。
このときにどんなに丁寧にやっても根の毛根(毛のような細い根=
ここから養分、水分を吸収する)が傷つき、傷みます。普通の植え替
えよりもインパクトはかなり大きいです。
植え替えによる根傷みはざっとこのようなものですが、本来、ミリオ
ンバンブーは高温を好みます。かなり寒くなる地域で、10月の植え
替え自体にちょっと無理があるように思います。
植え替え後は新しく根を出す必要があるのですが、温度が低いと
生育が遅れ、十分に植え替えに適応できません。熱帯植物の植え替え
は、普通5月以降の温度が十分に上がり、これから生育期を迎える頃
に行います。この時期だと、根の発達も早く、植え替えのインパクト
からスムーズに回復できるからです。
植え替えによる環境変化に対応できず、葉を落とし始めているものと
思います。乗り切れるかどうかはなんともいえませんが、最低気温
を15度以上に保ち、生育適温を保てばやがて生育を開始すると
思います。
残りの植え替えは来年5月まで待ちましょう。
肥料は植え替えしていなくともこれからの時期は与えません。
生育を開始する来年の春以降、温度のある時期にのみあたえます。
植え替え直後は根が弱っており、肥料を吸収する力は衰えます。
ましてや気温が下がり、生育期からは外れてきています。
このようなときに肥料を与えても吸収されないばかりか、残った
肥料で肥料焼けしてかえって根の発達を阻害します。
なお、ハイドロは土植えに比べて冬場の水管理がやや難しい面が
あります。そもそも寒くなる部屋とのことですが、朝方の最低温度
は何度になるのでしょうか?。越冬できる温度でしょうか?。
また、本来は光を好む植物ですから、北向きの日光の当たらないとこ
ろでは、やがて色あせて徒長してきます。立派な姿に育てたいのであ
れば、栽培環境全体を見直してください。
greenfingerさん、早速のアドバイスありがとうございます。
また、詳しい解説、勉強になります。
黄色くなっている部分ですが、実際にはまだ黄色という感じではなく、葉が前よりも薄くなってきて黄色になりそう。な段階です。
今、事務所の男性陣が思いついたままに、水やら肥料やらをあげているみたいなので乾いたらあげるように言います。
事務所の朝の気温ですが、今日、チェックしていないので不確かですが、
16度位だと思います。真冬はもっと寒いです。
窓は北向きにしかありません。
残りのハイドロの5本は来年5月まで待つとしたら、その間、なるべく
陽の当たる窓辺に置いて肥料などもやらずに紙などで覆ってやれば5月まで
生き延びてくれるでしょうか?
今、ハイドロの方ですが、ジュースなどを飲むグラス1個にバンブーを2本づつ入れています。狭くなっているような気がします。1個につき、1本にしてあげた方がいいでしょうか?レインボーゼリーを水の変わりに入れていますが、水の方がいいでしょうか?
質問攻めですみません。
どうぞよろしくお願いいたします。
まず 土植えのほうの水やりについて
肥料は厳禁。今の状況では枯らす原因にしかなりません。
水は土の表面が乾いて数日たってから、鉢の底からたっぷり流れでる
位与え、流れ出た水はしっかりその都度捨てる。面倒であれば、
皿の上にレンガか何か台を置いて、流れた水が鉢底に浸らないように
すればよいでしょう。
また、特に冬季は土の表面が乾いてから4,5日待ち、室温程度の水
を、暖かい日の午前中に与えるようにし、夜間にあまり土が湿ってい
ないようにします。温度が低い場合はなおさらです。
越冬温度は10度くらいです。この温度でも、夜間に土が水を与え
たてのように湿っていると、寒さで傷むことがあります。また温度に
不安がある場合は、窓辺は朝方冷えるので、厚手のカーテンをする
か、夜間は部屋の中央、高いところなどに置く、夜間は箱をかぶせる
などの工夫も必要かもしれません。
できれば明るい窓辺のほうがいいのですが、北向きにしか窓がない
ならしょうがないですね。強い光を好むドラセナのなかでは、
サンデリアーナはやや弱い光のほうがよく、真夏は日陰、秋から春
は明るい窓辺が適しています。
ハイドロの方ですが、レインボーゼリーについては使ったことがなく
どのようなものかわかりませんのでこちらについては?です。
植え込み材料がゼリー状の粒ということでしょうか?
ハイドロは、冬は直接水に根がつかる形になり、寒さの影響を受けや
すいのです。
ハイドロコーンのような植え込み材料の場合ですが、
温度が十分でない場合は、水やりは与えたら水を全部捨て、中に水
がたまらないようにするとよいかもしれません。で、中が乾いてき
たら水を注いでまた捨てる、を繰り返します。中を湿らせて上げる
イメージです。
こちらも室温程度の水を使うこと、暖かい日の午前中に行うことは
同様です。
植えている容器が狭いようだとのことですが、根がぱんぱんに張って
いない限り問題はありません。倒れやすいなら、もう一回り大きな
容器に容器毎いれるとよいでしょう。
いずれにせよ、これからはほとんど生育しませんので、春までそのま
までいてください。
光のあたる窓辺におけるのであればそちらの方がよいです。窓辺は朝
方冷え込むので朝方の保温に気をつけてください。植物全体を紙で覆
うと日光を浴びられません。
greenfingerさん、お礼メールが遅れて申し訳ありません。
アドバイスしていただいた内容をプリントアウトして参考にさせていただきます。早く5月にならないかなぁ、それまでバンブーががんばってくれればいいですが。どうもありがとうございました。