大きな胡蝶蘭の鉢で一株で2つの花茎が出て、葉っぱも大きいのですが、鉢がどうも小さいのに入っていて、中の根っこが鉢の中でたくさんぐるぐるとまいているようです。ほかの鉢花のように、大き目の鉢に植えなおしたほうがよいのでしょうか?
茎はまだ2,3つぼみがついているのですが、葉がどうも最初に比べてやわらかくなって、少したらっとしてきているように思います。元気がなくなっているのかと思うのですが。ラン用の液肥を与えてもほかの蘭の鉢はしゃき、、、とするのですが、この鉢は元気ないままです。
蘭にも根づまり、というのは起こるのでしょうか?
ほんらい胡蝶蘭などの着生蘭の鉢は株に比べて小さいです。
これは理由がちゃんとあるのです。
もともと着生蘭は樹の幹などに根をむき出しにして張り付いて
育っています。なので、根は普段乾燥していて、雨が降ると
ぬれますが、さっと水は流れ、わずかに樹皮が湿り気を帯びますが
それもすぐに乾いてしまいます。
また、ある程度しっかり根を張らないと葉を展開しません。
当然ですよね。根を張らないで葉を伸ばすと風で飛んでしまいます。
なので、小さい鉢でしっかり根を張らせることと、余分な水が残ら
ないように育てます。根のない部分にミズゴケがあると、いつまで
たっても水が吸収されず、根が腐ってしまいます。
さて、元気のない鉢についてですが、もし、白い根がしっかり
張り巡らされているなら、本来あるべき姿です。古い葉がしなびて
きているだけなら、その葉の寿命がきているだけの自然現象でしょう。
そのうち、鉢のそとにも根を出し始めますからかなり根がぼうぼうに
なってきたら植え替えの時期になります。
まだ2,3の蕾がついている、とのことですが、開花中でしょうか?。
2本の茎に開花させているのであれば養分を使い果たしてきて、
かなり疲弊しているのかもしれません。そのため葉が柔らかくなって
いるのかもしれません。葉が6枚以上あればかなり養分を蓄えてい
ますが、そうでない場合は早めに切花にして楽しんだほうが、来年
の開花に影響が少ないです。
なお、開花中、肥料は与えません。蘭は自分の蓄えた養分で花を咲かせ
開花中は生育そのものを停止しています。このような時に肥料を与え
ても根からはあまり吸収されず、肥料が蓄積して根が腐ってしまいます。
とくに着生蘭は微量な肥料を効率よく吸収する仕組みをもっており、
多肥には敏感です。
あとは水のやりすぎで根が腐っていること。ミズゴケが乾かないうち
に水を与えているとすぐに根がくさります。
葉が赤みを帯びてだらっとしてきているのだとすると根が傷んでいる
可能性があります。
数年植替えしないで、ミズゴケが腐ってきていても生育が悪くなり
ます。
以上いずれかの可能性がありますが、いつからどう育てているのか、
どんなところにおいているのか、がわかりませんので、特定はむつか
しいですね。
他の蘭の鉢、とは同じ胡蝶蘭の鉢でしょうか?。
根詰まりはシンビジウムなどの根の張りの強いランではありますよ。
着生ランは根詰まり気味に育てます。
> 大きな胡蝶蘭の鉢で一株で2つの花茎が出て、葉っぱも大きいのですが、鉢がどうも小さいのに入っていて、
鉢が大きいのか小さいのかイマイチ読み取れませんが、蘭子さんも言われていますように着生ランですから根を通気よく植え込むといいですね。
花屋で売っているのは見栄えよくするため水ゴケなどを詰め込んでいることがありますがあれはそのままにしておくと根ぐされしやすくなります。
水ごけは取り除いてバークのような木片で植えると根が元気になります。
栽培業者は高温に保った温室栽培をしていますから水ゴケのほうが水もちが良くてつごうがいいのですが一般家庭では腐りやすくなります。
その他のランが胡蝶蘭以外という意味でしたら、胡蝶蘭が特に低温に弱いので寒さで弱っているのかもしれません。
蘭子さん、いちろうさん、わかりやすいご説明、アドバイスありがとうございます。ご説明にあった、葉に養分をためている、、、ということを知らなかったので、以前つぼみが出て花が咲かずに落ちてしまい、養分、水分不足が原因だとわかり、それからは花が咲いてるときも定期的に液肥を与え、葉と表面に出ている根に水を霧吹きしていました。
葉がたれてきた鉢は、最近新たに購入したもので、花が1茎に6−7個すでに開花しており、さらに1,2個のつぼみもついた状態でした。現在つぼみが開花しはじめている状態です。葉は大きめのが5枚ほどと下に小さい葉が2,3枚ほどありますが、小さい葉の一枚は半分かれかかっているので、取り除こうと思っているところです。
鉢はバークのような木片で植えてあり、鉢のサイズは直径10センチ、高さ9センチ位のものです。根はまだ外に這い出すほどではなく、というよりも中でぐるぐるまきのようですが。
もうひとつの元気な胡蝶蘭の鉢のほうは、同じように2つの花茎にやはり6,7個の花につぼみが1個ずつほどついてますが、確かに葉の大きさが倍ほどで大きく元気です。
花が咲いている胡蝶蘭の鉢を購入するときは、花の大きいのよりは、葉が大きいもののほうが元気がよくて将来性がある、、、ということなのですね。
2回目の開花も楽しみにしていたのですが、ちょっともったいないのだけど、思い切って切花にしてみます。切花にした場合、普通に花瓶のお水につけておいて、つぼみも咲くのでしょうか?
ちなみに、越冬ができて、葉が新しく出てきて、、、と次の花も咲かせた古い鉢は、どのくらいまで持つのでしょうか? 古い葉を取り除き、だんだん元株が醜くなっていくようなのですが?!
楽しみ方は人それぞれですが、継続して毎年咲かせたいなら、
通常であれば花が満開になり、下の花が終わりかけたら、
切花にするとよいのではないでしょうか?。最後まで咲かせて
しまうと、かなり疲弊するようです。
肥料は成長期にしか吸収しないので、花が咲いているときは
基本的に与えないのが普通ですし、与えても効果はないと思います。
下の小さな葉から枯れてくるのなら、ある程度自然現象ですが、
全体がしなっとしてきているのなら、問題ですね。
この辺が判断の分かれ目なので、相談されるときは具体的にかけば
書くほどより的確なアドバイスが得られると思います。
花の大きさは品種である程度決まってしまいます。葉の大きさも
日照不足でただ間延び(徒長といいます)しているだけのことも
ありますから、全体に緑が濃く、日焼けや虫食い(ナメクジなど)
の跡のない、害虫(カイガラムシなど)のいないもので、ガッチリ
した株がよい、ということになると思います。葉の数は多いほうが
いいようですね。
そういう株は根もびっしり張っているはずです。
下葉が枯れ上がってくると茎のようになり(実際茎なんですが)
そこからも根が空中にむかって伸びだします。本来は葉のなくなった
茎から根がでて、それがまた幹に張り付いて、と少しずつ上に移動する
わけですね。
で、鉢植えではこれを人がやってあげるわけです。
基本的には花後、古いバークを落とし、新しい用土で伸びた根を
つつみながら植え込みます。
もし初めてでしたら、ぜひ本や写真のあるHPでイメージをつかんで
ください。
用土についてはバークで植わっているのなら、そのままがいいでしょう。
ミズゴケも素焼き鉢なら最高の植え込み材料です。特に夏場は。
ただし、今年買い求められたのなら、多分植替えしなくともよいの
ではないかな?、とも思います。鉢はかなり小さく見えるはずです。
肥料も状況を見て適切に与えないと害になります。
あとは水やり。乾かしてタップりが基本になります。
日照は木漏れ日が理想。風もよく通る・・この辺は本来の生息地
から簡単に想像がつきますね。
そして、冬の温度、これが保てれば、実は楽な植物です。
春から秋は日焼けに注意して戸外で、冬はレースカーテン越しの
日光のあたるところで、安定温度を保てば、少しからからに乾いて
も枯れませんし、肥料は基本、置き肥えで良いと思います。
ただし、花の数はプロがそだてたものより減ります。おそらく
花茎も1本になってしまうのではないかと。
多くの場合自然に育てると通常は1本なのですが、2本出た場合、
翌年の花芽も動いてしまい、翌年さかないことがあります。
それでも目の前で咲いていく姿は感動ものですし、家庭園芸では
それでよいと思います。
花は通常年1度になりますよ。