いつもお世話になっております。
もうじき過去ログに落ちてしまいますが、まつさんに植替後の養生と葉水、殺菌の注意点について教えて頂きました。その節はどうもありがとうございました。
対象の植物は根腐れしたセラミス植のクッカバラです。
もとは1つの鉢に幹立ちした株2本、中株1本、子株3本とにぎやかだったのですが、根腐れで子株2本を失い、4本になった時点で子株1本を別の器に、煮沸消毒した元の鉢には、幹立ちした株2本と中株1本を植えています。
中株には待望の新芽が芽吹きつつあります。(葉の形を見るまで安心はできませんが)
ですが幹建ちした株2本の内、1本の様子がおかしいです。
新芽が出てくる薄く、短い部分に茶色いシミができ、黄色に変色していきます。
植え替えの際、株の消毒にはダコニール1000を使いました。薬剤を購入した園芸店の指示に従い、根のみならず葉茎を含む株全体を洗浄しています。
検索でダコニール1000で薬害が生じた際の状態を調べてみると、褐色のシミができて黄変するとあるのですが、病気や虫害でも同じ状態になるケースがあるようです。
駄目になった部分を切り取ってチェックしましたが、虫は見つかりませんでした。
保湿のための葉水は毎日していますし、他の2本は異常がないので薬害か病気のどちらかだと思います。殺菌が不十分で病気が再発したならダコニール1000の散布が必要ですが、薬害なら火に油を注ぐようなもの。
決め手となる見分け方をご存じの方がいらしたら、教えていただけないでしょうか?
> 薬剤を購入した園芸店の指示に従い、根のみならず葉茎を含む株全体を洗浄しています。
クッカバラの何たるかを知りませんし,あえて調べませんが,農薬の仕様条件に対象作物で「浸漬」処理が認められていなければ,使用できませんのでご注意ください。あなた自身とそれをすすめた園芸店の責任が問われることになります。もし登録要件が合致していたら,私の無知を笑い飛ばしてやってください。
薬害の判断ですが,プロでも迷うことは度々です。基本的には,
1.散布した部位,個体のみに発生する。
2.薬害の発生を助長する要因に心当たりがある。(高濃度,高温,散布後の強日射,対象植物の衰弱など)
3.明確な境界を生じる場合は,薬害では進展(拡大)しません。病害なら,適当な条件に置けば拡大します。場合によっては,菌体を現します。バクテリア類であれば,高温条件で密封したポリ袋内で高湿に保てば多くはハローを伴って拡大します。
などでしょうか。
ただ,薬剤で洗った事による根の衰弱(薬害?)と,根傷み,あるいは根の病害では,例えば葉っぱに同じ結果を招くこともあるでしょう。厳密に区別するのは困難な場合もあると思います。
なお,水和剤やフロアブル剤と比較して,有機溶剤を含む乳剤では薬害が起こりやすい傾向にあります。剤形がいくつもある場合は,面倒でも,乳剤の使用は避けた方が無難です。(ダコニールは乳剤はなかったと思いますが・・・)