温室を購入する予算は有りませんし室内のスペースも無いので、何とか屋外でと思いベランダ(東又は南で日照時間は4h)又は軒下(南日照1.5h)にカポックケースに入れ素焼き鉢の周りにも何か保温剤で囲んだら越冬が可能か?又可能なら蓋をビニールのクッション材(プチプチ)にしたら?如何なものでしょうか?通風はどうしたら良いか?ご教授願います
無理と思われます(お住まいがどちらか分かりませんが・・・)。
越冬するというだけなら、乾かし気味に管理すれば、胡蝶蘭もミニタイプな
ら最低7度(朝の最低気温です)位まで耐えますし、大輪のタイプはそれよ
りやや高温で10度くらい欲しいですね。
この場合、あまり温度変化の少ないところに置かなくてはなりません。
このくらいの温度であれば、ほぼ休眠状態になり、ほとんど生育活動を
しません。ところが、日中暖かくなったのに明け方冷え込んだりすると
胡蝶蘭は生育しようとしたり休眠しようとしたりして疲労しきって枯れて
しまいます。日中も15度〜20度未満くらいのところがいいでしょう。
この温度で越冬した場合は翌年、成長を開始するのも遅れます。
なお最低気温が15度くらいであれば、ゆっくりとではありますが生育を
続けます。最近のマンションでは日の当たる室内で十分育てられます。
この場合は本格的な生育開始が早くなります。
いずれも冬は水やりを控え、得に低い温度で越冬する場合は極力夜間まで
には植え込み材料が乾き気味になるようにします。また、乾いたら数日待っ
て与えます。そして霧吹きで葉水を午前中暖かい時にしてあげます。
ベランダでケースに入れておいた場合、朝の最低気温はほぼ外気と同じに
下がり、日中は日に当たればかなり暖かく(暑く)なります。通風を図る
と今度は寒風を浴びることになり、一気に寒くなります。無暖房だと最低
気温を保てず、また、日中のコントロールが難しいのでいずれにせよ枯れて
しまうと思います。室内の明るいところで、高温でなくともよいので、10−20度を保てるようなところにおいてあげてください。そうでなけれ
ば、切り花として花が終わったら破棄するか、次回からは切り花を手に入れ
られてはいかがでしょうか?。切り花もかなり長くもちますので。
温室も、無暖房だと朝方は外気と同じ気温になります。寒風が当たらない
という意味はありますが。逆に締め切ったままで日光が当たると、かなり
高温になります。自動開閉装置なんかがついていないと、日中もつきっきり
で温度調整をしないといけませんので、かえって手間、技術が要求されます。