二年前に購入して庭に植えた藤の花が去年と今年、花がつきません。柵にからめて10Mくらい伸ばしています。日当たりはほぼ一日中あるのですが葉がもう、わさわさと繁っています。来年こそは花を咲かせたい!どうすればいいのか教えて下さい。
若返ってしまったのだと思います。
スミマセン、明日また詳しく書きます。
改めてお答えします。
花が咲いていた鉢植えの藤を地植えにされて、去年、今年と花がつかなかったと
云うことですね。
植物が花を付けるのは子孫を残す為なので、ある程度成熟してからになります。
鉢植えは土の量に限度がありますから、大きくなるのに限度があり、
このため適切な管理で早くから花芽をつけるようになります。
根がどんどん伸びて大きく成長出来る環境に戻すと、木が若返ってしまい、
一定の大きさになるまで花が咲かなくなります。
日照条件も良さそうですし、つるも伸びて葉を沢山付けているとのこと。
若返りで間違い無いと思います。
とは言っても、藤の木は比較的早くから花を咲かせることの出来る花木で、
鉢植えでしたらとり木(去年育った直径1cm程の枝の皮を剥いてミズゴケを
巻き、秋までに根を出させる増やし方)で翌春に花が咲くこともあります。
きちんと剪定して、これから葉の付け根に作られる芽を充実させて、
来春以降に期待して下さい。
剪定ですが、これから6月上旬までの間に込み合っている枝を思い切って
切り落とします。
剪定のコツ(どの枝をどれだけ切るか)をつかむまでは、枝を途中で短く
することは避けて、成長させるつるを決めて、それ以外は全て付け根から
切り落としてしまいます。
大げさな表現で無く、5月末の頃にはそれまであった葉の6〜7割を切り落とす
つもりで剪定して下さい(=半分以上切り落として残すのは3〜4割です)。
目的はただ一つ、枝の付け根の葉にたっぷり日があたるようにすることです。
残したつるは夏〜秋も伸びますが、葉に日が当たって枝を充実させることが
大切なので、どんなに邪魔でも決して切っては駄目です。長く邪魔になって
切ってしまうと、そこから更に長くつるが伸び、一見元気そうで良いのですが、
つるが伸びている間は花芽がつきません。
藤は6月末〜7月に充実した枝の、葉の付け根の芽が花芽に変わります。
5月の剪定が遅いと(=6月上旬以降に剪定すると)、花芽分化期までに
枝が充実せず、結果として日光に当てても葉芽のままになってしまいます。
ですから、早く伸ばす枝を決め、それ以外は6月上旬までにせっせと
切り落としてしまうのが一番確実です。
晩秋に落葉したら、枝の付け根をよく観察して、ふっくらした花芽を
1枝につき4つ前後だけ残してあとはバッサリ切り落とします。
数が問題なので、枝によって長短が出てきます。
このように書くと、沢山枝を作ってあちらこちらの枝から花を・・・と、
お考えになるかも知れませんが、地植え若木のは残す枝が多いと成長モードに
入ってしまうので、決して欲張らないことが大切です(大きさが分からないので
具体的な枝数が申し上げられません)。
慣れるまでは、夏に葉が茂った時でも枝分かれしている部分の枝と枝の葉が
重ならず、たっぷり日光浴出来るようにすることを目標にして下さい。
鉢植えの方でしたが、先月〜今月に3回ほど似たご質問に回答したスレが
ありますから、そちらもご覧になって下さい。
大変詳しくかつ丁寧なお返事ありがとうございます.
若返りとは・・・なんともうらやましい。あやかりたいです。
来年に向けて剪定してみます。おもいきって細い枝はおとしてみます。
たくさんの藤の花が咲くのを今から想い描いてがんばります。