またお教え下さい。問題が2つ発生致しました。
盆栽仕立ての80cm位の藤です。
5月末3本の蔓を残し剪定しましたが、内2本が1m余り伸びた頃に先の方から茶色く変色が進んでおります。茶色くなった所から切っても良いでしょうか?
また、葉脈の表や裏に白い物が沢山付着しており、演芸店に見せると、カイガラムシではとのお話でした。
1週間前歯ブラシで葉を一枚づつきれいにし(完全には無理でした)ベニカDスプレーを全体にかけましたが、今日見ますと白い物がまた見られますし、歯ブラシを書けた後葉も汚くなっているようです。
何か良い方法は無いでしょうか?
茶色くなった部分は元に戻らないので剪定して下さい。
カイガラムシ(コナカイガラムシ)だと思います。カイガラムシは殻を持っているため成虫には薬剤は効果がありません。またカイガラムシの排泄物は糖分を含むためカビが付く事がありますのでベタベタしているようなら良く洗い流して下さい。
カイガラムシをハブラシで取る時あまり強くこすると葉が傷みます。コナカイガラムシの場合、蓄圧式のスプレーで弾き飛ばす事もできます。
元気に蔓を伸ばしている様子ですね♪
早く伸び始めた蔓の、元の方の葉の付け根にある芽が、少し丸く、大きく
なっていませんか?丸みを帯びた、良く育った感じの芽=花芽です。
茶色くなった部分ですが、切るのは完全に干からびて折るとパキッと音を
たてそうな位水気が抜けてからにして下さい。黄緑色〜黄色位ですと、
切った場所から2〜3節付け根側の芽が動き、そこから蔓を伸ばし始める
ことがあります。また、緑色の元気な部分に、茶色の枯れた部分を気持ち
長めにつけて切るほうが良いです。
枯れて来たのは、年中何かにぶつかって傷んだことも原因になり得ますが、
特にお心当たりがなければ他の蔓(枝)に養分をまわすようになった為で、
特に問題はありません。
兎に角剪定は絶対しない気持ちで晩秋まで我慢なさって下さいね(古い栽培書は
初夏に蔓先を摘みなさいと書かれているものが多いです)。
白い物の正体は、私もまつさん同様コナカイガラムシ(フジコナカイガラ
ムシといい年2〜3回、最後は9〜10月上旬発生)だと思うのですが、
通常は幹の荒れた部分や枝の付け根などによく見られ、葉には少ない筈です。
フジコナカイガラムシは、長さ2mmほどの草履型で、柔らかい感じの白い
虫です。2〜3日放っておくと団子状に数が増えます。
もっと小さいようでしたら・・・ハダニの類?とも思うのですが、こちらは
葉脈と言うより葉裏に広がり、樹液を吸われた部分は葉緑素が抜けたように
なります。
この時期はハキリバチ、ガの幼虫なども見つかることが多いので、比較的
オールマイティに使えるお薬はMEP剤(オルトランC)、チオファネートメチル
水和剤(トップジンMゾル)です。
カイガラムシに樹液を多少吸われた程度で枯れる木ではありませんが、
気持ちの良いものでは無いですし、他の植物に発生しても困るので、
私は料理用の竹串をお箸代わりに使って取り除いていました(歯ブラシ
ですと
下に落ちて、結局それがまた発生源になるかも知れないと思いまして)。
未だ先のことになりますが、葉を完全に落とした厳寒期に石灰硫黄合剤と
云う薬剤を30倍の希釈で薄めて株全体にスプレーすると、翌春に病害虫に
悩まされることが殆ど無くなります(環境にもよると思いますが・・)。
我家は12月下旬と2月下旬の石灰硫黄合剤散布、春先にオルトラン粒剤を
撒くだけで、最後にフジコナカイガラムシ、アブラムシを見たのが何時
だったか忘れるほど姿を見ていません。でも、暖かくなると必ず新葉に
長さ2〜3cm、ゴムひもほどの太さのシャクトリムシにお目に掛かります。
これは、お箸でつまんでさようならしています。
まつ様、10pura様、ありがとうございました。
茶色くなった所は干からびてから切る事に致します。
防虫剤ですが、オルトランR粒剤なら持っていますが、MEP剤(オルトランC)の代わりにはならないでしょうか?
兎に角、フジコナカイガラムシを気長に、取り除いて(歯ブラシを使わずに)参ります。
10pura様にはいつもいつもお世話になります。
おかげさまで、今年は、花芽かしらと私にも思える丸い芽がいくつかあるようです。上手く駆除してきれいな花を咲かせたいものです。
丸みを帯びた芽があります?良かった!私まで嬉しいです。
秋のお彼岸を過ぎた頃、もぅ一度だけ少なめに肥料をあげて下さい。
化成肥料でも何でも構わないのですが、成分等配合か、リン酸やや多めの
ものが良いです。
あと、腰水をなさらないようでしたら、くれぐれも夏の水切れにご注意です
(夕方は葉を濡らす程度で用土に与えないで下さいね、蔓が伸びてしまいます)。
ご質問のオルトラン粒剤(Rは商標登録のマークです)とオルトランCですが、
粒剤は主にアブラムシ対策に有効なアセフェートと云うお薬が主成分です。
オルトランCは、アセフェート/MEP/トリホリンと云う3種類の成分が
入っており、殺虫と殺菌(藤ならうどんこ病)に有効です。
MEP剤でなくても効いてくれば良いのですが、残念ながらアセフェートで
カイガラムシを退治出来た話はあまり聞きません(石灰硫黄合剤を
使用するまでは、私自身もオルトラン粒剤を撒いていてフジコナカイガラ
ムシがついていました)。
80cmですと大分大きめな盆栽のようですが、手で取り除けるようでしたら
虫を取り除いた後、予防の為カイガラムシやその他の害虫に有効な殺虫剤を
散布しておかれると良いと思います。
ハダニなどは特にそうですが、同じ薬を使い続けると抵抗力をつけて
効果が落ちます。
殺虫剤は使い易い容量や形状(手動スプレー、エアゾール等)のものを
2種類ほど持っているとしのげることが多いです(毎年同じ場所で育てて
いると、同じような虫が登場するので、使うお薬は決まってくると思います)。
ご参考までに殺虫剤/殺菌剤のメーカーサイトを貼っておきます。
http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/
カイガラムシ専用もありますが、まつさんが書いてくださった通り、
成虫にはあまり効果が無いのが実情で、病害虫は予防が第一ですね。
商品情報のみならず、病気や害虫も症状から調べられますので、活用なさって
みて下さい。
我が家はあちらこちらに顔を擦り付け縄張りを主張する動物がいるので、
極力使わずにおりまして、最近薬剤をあまり使っていないのでご説明が
少々アバウトでした。何度も申し訳ありません。
フジコナカイガラムシにはイソキサチオン剤(カルホス乳剤)、その他
初夏に見られる害虫類にはMEP剤(カルホス、スミチオン)が有効です。
使わないにこしたことは無いのですが・・・
ありがとうございました。
教えて頂いたサイトも良く読んでみます。
カイガラムシと根競べと思い、駆除していきます。
また、お助け下さいと、手を挙げると思いますが、よろしくお願い致します。