あの石楠花の花が庭に咲いているのですが、
上は赤い花で、下は桜色の花です。
どうしてこのように違う花が一つの株に出るのですか?
変種なのですか?
いわゆる「枝変わり」というもので、突然変異で、本来の色と
違う花を咲かせることがあります。
そのつぼみだけで終わってしまうこともありますが、そういう
花を付ける枝をだすこともあります。
つつじや石楠花、その他の花木は、こういった突然変異の枝を
繁殖して品種としたものも多いです。
また、本来赤い色だったものから生まれた別の花色の枝を育てて
いるうちに、また、もとの親の性質がよみがえることがあります。
これは同じ枝変わりでも、「先祖がえり」と呼ばれます。
このような場合は、元の親の性質のほうが強いことが多く、数年
すると元の性質をもつ枝がぐんぐん成育し、それ以外の花をつける
枝が負けてしまうことがあります。
様子をみて、うまく咲き分けているなら、そのままでも良いでし
ょうが、どちらかに偏るようなら、本来の花の色を残し、剪定する
か、それぞれの性質をもつ枝を挿し木して、新たに苗を作ると良い
でしょう。