秋に頂いた1mくらいの大雲閣ですが、最近になって5本あった柱が途中から次々と折れ曲がっていきます。最初は何かに当たったのかと思っていたのですが・・。今は真ん中の大きな柱がしっかりしている程度になってしまいました。変色などはないのですが、曲がっているところは少し柔らかいように思います。玄関に置いていますが、地域的に氷点下になるようなことはないし、どちらかといえば暖かくなってきてから調子が悪そうです。日中は日当たりが良いです。水遣りは殆どといっていいほどしていませんでした。やはり寒かったのでしょうか?今からでも助かりますか?
大雲閣はトウダイグサ科ユーフォルビアに属する多肉植物ですが、サボ
テンの種類に柱サボテンがありますが。これと同じように管理をされる
と作業がしやすいと思います。
大雲閣の場合、冬越しをさせるのに必要な温度は5度以上が必要になり
ます。冬場は水遣りを控えめにして、日当たりの良い場所に置いて十分
に光線を当てる事が重要です。冬場は休眠状態で活動が鈍くなっていま
すから、生長期に比べると水分は余り必要としません。しかしそれでも
生きていますから、1ヶ月に1〜2回程度は用土を軽く湿らせるように
された方がいいですね。
置き場所ですが、玄関と言う場所は植物を栽培するには不向きです。
日中は光線が当たり暖かなのですが、日が落ちて暗くなると次第に室温
が下がってしまいます。人は夜には暖房が効いた居間などでくつろいで
いると思いますが、玄関と言う場所は夜には人の出入りや暖房も効いて
いないので想像以上に寒くなってしまいます。深夜に裸足のまま薄着で
玄関に長時間立っていると、その寒さが想像以上と言う事が分ると思い
ます。寒さに強い植物なら寒さにも耐えれるのですが、寒さに弱い植物
の場合には玄関での栽培は避けた方が良さそうに思います。
また植物と人間では体感温度は異なるので、同じように考えないように
して下さい。人間には暖かいと感じても、植物には耐えられないほどの
寒さだったりする事もあるからです。
暖かくなったら直ぐに屋外に出さないで、少しずつ外気温に慣らしなが
ら屋外に出すようにして下さい。
水遣りもいきなり通常の量にするのではなく、除々に量や回数を増やし
て下さい。これからの水遣りは、鉢土が乾いてから4〜5日経ってから
様子を見ながら与えるようにします。鉢皿に溜まった水は直ぐに捨てる
ようにし、絶対に水が溜まったままにしない事です。
サボテンと多肉植物は体内に水分を蓄えられる機能を持っているので、
水遣りを草花と同じ感覚で与えてしまうと、間違いなく根腐れを起こし
てかれてしまいます。
大雲閣のような背が高くなるものは、光線不足になると光線を求めて光
が当たる方向に傾いてしまいます。頭や真ん中の当たりから曲がってし
まう事があるので、その時は曲がった頭先を180度向きを変えてやれ
ば自然と真っ直ぐになります。
>変色などはないのですが、
>氷点下になるようなことはないし、
>暖かくなってきてから調子が悪そうです。
>水遣りは殆どといっていいほどしていませんでした。
低温障害かあるいは単なる水不足のような気もします。
曲がっている部分が腐ってなければ心配ないでしょう。
暖かくなって根腐れの心配がなくなれば戸外に出して日光に当てると元気を回復するように思います。
夜間の最低気温が10度ぐらいまで上がれば大丈夫です。
成長点が伸びはじめたら水やりもたっぷりやるといいです。
しなびていたのが回復して曲がっているのもまっすぐになるかもしれません。
添え木をして助けてやるのもいいでしょうね。