昨年の9月頃から育てている10cmほどの大きさのウツボカズラがいるんですが、
青森の冬の気候が好きなのか冬になってもまだまだ元気です。
あまりに元気すぎて最近根元から4つもちっちゃい新芽(?)が出てきてしまいました。
現状ならまだしも、今後ちびウツボカズラがどんどん大きくなると鉢が窮屈になってしまいます。
そこで質問なんですけれど、こんな時期に植え替えはしてもいいものなんでしょうか?
植え替えをするのなら、ウツボカズラの植え替え方法についても教えて頂けると助かります。
よろしくお願いします。
どんな植物にも生長期と休眠期があり、いつでも植替えが出来ると言う
訳には行きません。ただ例外として状態が悪く、今にも枯れそうな場合
には植替えなどの処置が必要になります。もぐりさんのウツボカズラは
状態も良くて元気そうですから、適期とされる時期に行なわれた方がよ
さそうに思います。
時期的には5月中旬から8月上旬が適しています。基本的には関東地方
を基準に言われるので、青森では5月下旬か6月上旬を目安にされると
いいと思います。植替えをすると言う事は、根や本体に多少のダメージ
を与える事になります。ダメージを順調に回復させるには、生長期の間
に行なうのが理想的なんですね。植替えは生長を開始する前か、生長を
している時期を選んで行ないます。植物のためを思うなら、今しばらく
待たれた方がいいように思いますがどうでしょうか。
現在の大きさは10cm程度のようですから、切り戻しのような作業は
必要はないと思います。鉢から抜いて古い用土を全部落とし、痛んでい
る根や腐っている根は取り除いて下さい。この時に根を流水で洗い流し
ても構いません。整理が終わったら、日向土3:鹿沼土3:ピートモス
4の割合で配合をし寄せ植えをしないで植えつけます。
食虫植物ですから施肥は特に必要はありませんが、新芽が出る頃に液肥
を週1回ほど与えて下さい。この時に液肥の濃度は、規定倍率の2倍に
薄めて与えて下さい。薄めないで与えると、ウツボカズラ特有の袋の大
きさが小さかったり袋が出来ない事があるからです。
水遣りは生長期の間は鉢土の表面が乾けば与え、冬場は控えめに与える
ようにします。
置き場所は明るい日陰を好むので、レースのカーテン越し程度の光線が
当たる場所に置いて下さい。夏場はそれでも強過ぎるので、窓辺から少
し離すようにします。
締め切った室内に置くとカイガラムシが発生しやすくなるので、定期的
に窓を開放させて空気の入れ替えを行なって下さい。もしカイガラムシ
が発生してしまったら、早めに掻き落としてからカイガラムシに有効な
薬剤を散布するようにして下さい。
おぉ!とても細かい解説ありがとうございます!!^ー^
やっぱりまだまだ時期尚早なんですね。
窮屈そうだからといって特に急いで植え替える必要もないんですか…了解です。
そして植え替えの仕方についてもご指南ありがとうございます。
ちなみに、不死鳥さんが用土に関して言及されてましたが、
今現在うちのウツボカズラは土ではなくてランを植えるときに使うようなヤツを使ってます。
えぇと…名前なんだったっけな…すいません。ど忘れしちゃいました(汗
とにかくランを植えるときに使ったりする土じゃないヤツです(笑
植え替えは土じゃないヤツでも構わないんですか?
それとも配合した土の方がいいんですか?
うつぼかずらは根の発達が弱いので、そうそう根が詰まることは
ありません。それよりも、ミズゴケ(だと思います)で植わって
いるようですので、コケが腐ってくるころを見計らい植え替えます。
根はいくらきれいにほぐしても切れてしまうので、いっそのこと、
今植わっているミズゴケを、水中でゆっくりほぐし、どうしても
取れない部分は無理せず、新しいミズゴケで包むようにして植えます。
鉢の底には小石(鉢底用)と網をお忘れなく。
テラコッタやプラスチックの鉢でもよいですが、素焼き鉢は乾きすぎ
るかもしれませんね。
なお、ウツボカズラはツルがのびると袋をつけなくなります。
根元から新芽を出してくるので、長く伸びたツルはおもいきって
根元から数節できります。
植え替え、剪定は同時におこなうとよいでしょう。
時期は梅雨時が適しています。
切り取ったツルは5センチから7センチくらいに切り、
葉を半分くらい切り取った上で、黒いビンなどに水をいれて
挿しておくと、数ヶ月で発根します。
そうっとミズゴケでくるんで植えると増やすことができますよ。
とても丁寧な回答ありがとうございます^^
あ、水ゴケでしたね(汗
根詰まりしないと聞いて安心できました。
植え替えは…梅雨どきなんですね。了解です。
次もどうせなら水ゴケに植えようかと思っていたんで、
とってもためになりました。
梅雨どきに是非参考にさせて頂くことにします^^
絶対根詰まりしない、ではなく、普通の植物に比較すると
根詰まりは少ない、です。
その前に植え込み材料が腐ってくることが多いということもあります。
ただし、何年も植えっぱなしだと土もだめになり、根傷みもおおくなります。