こんばんは。先日憧れのフィカスウンベラータ(2メートルほど、12号。根元にポトスが2株寄せ植えしてある)を購入したのですが、うちにきて二週間ほどで、どんどん葉が黄色から茶色っぽく変色してきています。
置き場所はリビングのカーテン越しの日が当たるところで、日当たりはいいと思います。水は週に一度ほど、ベランダに出し、鉢底から流れるくらいあげています。買ってきてすぐに葉の裏にいろんな虫(コナカイガラムシとカイガラムシは分かりました。他にもちっちゃな繭?に包まれているような虫もいました)がついているのに気がつき、ふいたり指でこそげたりしたのですがとても追いつかず、マシン油を散布しました。その後も毎日葉の裏など点検して、見つけたら指でこそげ取っています。オルトランもよいとこちらのレスで見たので、今日水遣りのときに顆粒を巻きました。そしてさらに
今日の水遣りのとき、根元にコバエを発見!とりあえずポトスをどかしましたが、こちらはまだ手付かずです。
最初は環境の変化によるものかなと思っていたのですが、あれよあれよというまに葉の半分以上が黄色っぽくなってきてしまいました。大丈夫なのでしょうか?憧れのウンベラータ(しかも高かった・・・(^_^;))を何とかして助けたいです。アドバイスをよろしくお願いします!
てんほーさん、水遣りをする時に鉢土(鉢に入っている土の事)の乾き
具合を確認してから与えていますか。週に1度と書てあるので、鉢土の
乾き具合は目視だけで行なわれていたと想像します。
葉が変色しているのは根腐れが原因で、その可能性は十分にあると思い
ます。週に1度の水遣りと言うのは、植物を栽培する上で最も好ましく
ない方法です。植物の事は一切考えないで、自分の決めた日に水遣りを
してしまう事を言います。これを機械的な水遣りと呼んでいます。
基本的な水遣りは、生長期(5月から9月頃)は鉢土が乾いたら与えま
す。ただし真夏時は水分を多く必要とするので、水切れを起こさせない
ように注意しながら与えるようにします。冬場は休眠状態になるので、
生長期に比べると水分の吸収が悪いので乾かし気味に与えます。
現在の季節は生長期に入る前ですから、生長期の間の水遣りで与えてし
まうと根腐れを起こしやすくなってしまいます。
水遣りをする時の注意ですが、自分の決めた日に与えるのではなく必ず
鉢土の乾き具合を自分の目と指で確かめる事です。植物によって水遣り
の仕方は異なりますから、草花のような感覚で水遣りをされないように
して下さい。
次にカイガラムシの件ですが、オルトラン粒剤ではカイガラムシは駆除
が出来ません。オルトランだったら何にでも効果があるとは限らないの
で、その害虫に対して有効かを確認してから使用して下さい。間違った
薬剤を使用すると、効果が出ないばかりか逆に薬害を起こして枯れてし
まう恐れがあります。まず竹べらや歯ブラシで掻き落として、ボルン、
オルトラン水和剤、アクテリック、ポロポンVのようなカイガラムシに
有効な薬剤を使用して下さい。
葉裏に付いている害虫は、カイガラムシではなくアブラムシの可能性も
あります。まずは害虫図鑑などで確認をされる事を勧めます。
カイガラムシやアブラムシが発生する原因は、室内に置いている場合は
乾燥が主な原因です。定期的に葉水を行い、窓を開けて空気の入替えを
するようにすれば、発生する確率は低くなります。
今は水遣りを控えて、5月頃を目安に植替えを行なわれた方がいいかと
思います。
まず用土ですが、市販の観葉植物の土はメーカーが観葉植物の性質など
を研究して考えてブレンドをしています。初心者の方は用土についての
知識が乏しいので、少しずつ研究をしながら自分の地域に適した用土を
ブレンドするようにして下さい。僕らが混合率を書いたところで、それ
が他の地域に適しているかどうかは分りません。また既製品の用土に新
たに別の素材を混入する事は、その用土の特性を悪くさせてしまって、
植物の生育に支障が出てしまう場合もあります。用土の比重を重くした
い場合に園芸用の川砂を少し混ぜるのは構いませんが、赤玉土や腐葉土
などを混入するのは避けた方がいいと思います。
園芸店などに植替えを依頼される方が居ますが、自分が栽培管理をして
いる植物の特性を知るなら、他人任せにしないで自分で植替えはされる
のが良いと思います。最初の頃は何も分らずに大変でしょうが、次第に
慣れてくると楽に出来る様になります。
鉢は基本的に何の素材で出来ていても問題はありません。駄温鉢のよう
な鉢は通気性が良いのですが、鉢が大きくなると重くなって抱え上げる
のに苦労します。プラ鉢は軽くて使いやすいのですが、通気性は大変に
悪くて置き場所によっては光線熱によって鉢内の根が蒸れてしまう事も
あります。それぞれの鉢によってメリットやデメリットがあり、栽培を
行なう場所の環境や気候を考えて鉢は選ばれるようにして下さい。
植替えをする前には、4〜5日前には水遣りを停止します。5日も水を
与えないと枯れてしまうかもと思われますが、この程度では枯れる事は
ありません。植替え時に用土が湿っていると用土が崩れやすくなり、用
土を全部入替えてしまう事になります。基本的に古い用土は1/3程度
だけ落とし、多くても半分は残すようにします。それは観葉植物の多く
が用土を全部入替えられる事を嫌う性質があるので、なるべく落とさな
いようにして下さい。そのために乾かし気味にするのです。
用土を落したら根が出ていますが、これらは切り落として下さい。
古い用土を落としたら、鉢底穴に防虫ネットを敷いて鉢底石を入れて下
さい。次に新しい用土を少し入れ、根の整理が終わった株を入れ新しい
用土を入れながら割り箸や竹串などで突っついて締めていきます。
用土は鉢の縁より2〜3cm程度下まで入れます。すりきれまで入れて
しまうと、水遣りの際に水があふれ出て周囲を汚します。
水遣りは植替え終了後から数えて、約4〜5日目に鉢底穴から水が十分
に流れ出るまで与え、鉢皿に溜まった水は直ぐに捨てるようにします。
2回目からの水遣りは、春から秋までは鉢土の表面が乾いたら与えます
が、この時に必ず自分の目と指で湿り具合を確かめてから与えるように
して下さい。夏場だけは多くの水分を必要とするので、基本的には毎日
与えます。ただこれも先ほどに書いたように、天候や気候によって用土
の乾き具合も変化するので、必ず確認をしてから与えて下さい。
冬場は5度以上で越冬するので、この気温に近づいたら早めに室内に入
れて水遣りを控えめにします。
置き場所ですが強い光線を好む植物なので、室内ではガラス越しで直射
日光が当たる場所、屋外でも直射日光が当たる場所に置いて下さい。
ただし真夏は直射日光が猛烈に強いので、室内ではレースのカーテン越
しに置き、屋外では遮光幕などで日差しを和らげて下さい。何もしない
と葉焼けを起こしてしまいます。
肥料は緩効性の化成肥料を、2ヶ月に1回で与えて下さい。与える時期
は5月上旬から9月中旬までで、それ以外の時期は一切与えないように
して下さい。液肥も同じです。また状態が悪くなった時に活力剤を与え
る方が居ますが、これは逆効果になるのでやめて下さい。
土に挿すアンプルを御存知でしょうか。これは肥料や液肥ではなく肥料
に含まれる要素を補うために与えるものですから、肥料を与えずにこれ
だけを挿しても全く意味がなくなります。
乾燥するとカイガラムシが発生しやすくなりますから、定期的に葉水を
したり窓を開放して空気の入れ替えを行なって下さい。
以上ですが、分らない事や不明な点があれば質問をして下さい。
不死鳥さん、丁寧なレスありがとうございました。
そういえばお店の人も「そろそろ植え替えても・・・」と言っていたのを
思い出しました。もう少し暖かくなってから、植え替えをしてみますね。用土など、気をつけることがあれば教えて頂けるとありがたいです。憧れのウンベラータ、枯らさないように頑張らねば!