新築の庭にと、主人の母からケヤキを2本プレゼントされました。
ただ、大きくなる木なので2本は植えられません。
でも処分することもできず、どうしたらいものかと思っていたところ寄せ株という方法を知りました。
大きさは30センチほどの2本ですが、今から寄せ株にすることは可能でしょうか?
また、その方法を教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いします。
個人的な考えで申し訳ないのですが、厄介な樹木をプレゼントされたな
と思います。ケヤキは太い根が地中深くまで伸びて大地にしっかり根を
張るので、高木になった時には強風でも倒れ難いのが特徴になります。
ただ四方八方に根が張るために、植えられた近くに屋敷やブロック塀が
あると根の強さで基礎を壊してしまう恐れがあります。枝張りも相当に
広がりますから、剪定をしないで放任すると近所からの苦情が殺到する
事になります。剪定をしても落ち葉の量は相当な物ですから、近所迷惑
になる事は確実になります。
害虫はイラガの幼虫やテッポウムシが発生しますが、特に注意して欲し
いのはイラガの幼虫で、これの虫の毛に触れたりすると強い痒みを生じ
て人体に赤い斑点が無数に現れます。強風で毛が飛ばされる事もあり、
発生時には僕も泣かされています。
ケヤキなどの落葉樹は、葉がない時期に植えつけるのが基本です。
ただケヤキの場合は今でも植え付けが可能で、その時は付いている葉を
全部落としてから植えつけるようにします。
ケヤキは水はけが悪かったり埋め立て地では上手く育たないので、必ず
水はけが良い場所に植えることです。日当たりが良い場所を好むのです
が、乾燥には大変に弱い樹木です。乾燥しやすい場所に植えられた時に
は水遣りを欠かさないように注意が必要です。
植えつける時は大きめな穴で深く掘り、中に腐葉土や堆肥を多めに入れ
て土中の土と良く混ぜ合わせます。掘り上げた土にも腐葉土や堆肥を良
く混ぜておいてから株を入れて埋め戻します。
植え終えたら幹の周囲に根鉢(円形になるように土手を作ります)を作
ってからバケツで水遣りをします。この時に細い棒で突っついて土中に
十分に水が行き渡るようにして下さい。
現在の大きさでは支柱は必要がないと思いますが、細い竹などで斜めに
打ち込んで幹と竹が交わる位置で軽く縛って下さい。
ケヤキは20〜40m程度まで大きくなりますから、適当な場所に植え
てしまうと後で後悔する事になります。また寄せ植えをされても構いま
せんが、場所的には一箇所ですみますが、これで高さが抑えられると言
う事は絶対にありません。