昨年7月に開花株を購入したミニカトレアについてです。
花後、新しい水苔に植替えましたが、冬越しを失敗してしまい、根腐れしてしまいました。弱る一方なので、本で調べたりして3月に処置しました。器具にはラン用の消毒液を使い、黒くなった根と細い根を切り取ると、堅い白い根が残らない状態でした。あとは葉への霧吹きの水遣りだけで様子を見てきましたところ、4月はじめに株元から新芽が出てきましたので、徐々に潅水を増やしてきました。
現在3本の新芽が出ているのでこれをどう扱ったらよいかお聞きしたいのです。
1番大きい新芽(3cm)の根元に根が3本(約1cm)、あと、バックバルブのほうに2本目の芽(1cm)の根元に根が1本、すぐ隣りのバルブの根元にも芽が出てきています。
バルブは7本、葉は11枚ありますが葉にもバルブにもしわがよっています。
バルブは7〜12cm。葉は5〜12cmのものまであります。
又、新根の根元が3mmほど白い乾いたもので覆われているのですが病虫害か何かでしょうか。根の先は透明感のある緑色又は赤茶です。
こちらは大阪で、現在の室温 最低18度、最高26度ほどです。
お忙しいところ すみませんが よろしくお願いします。
暖かい日中はベランダ(直射は あたらないので遮光していません)で管理しています。水苔が乾いたら葉に水をスプレーして、1日してから水をやるようにしています。
> 1番大きい新芽(3cm)の根元に根が3本(約1cm)、あと、バックバルブのほうに
> 2本目の芽(1cm)の根元に根が1本、すぐ隣りのバルブの根元にも芽が出てきています。
> バルブは7本、葉は11枚ありますが葉にもバルブにもしわがよっています。
バックバルブ/昨年までの葉にしわがよっているのは根が(極端に)少ない状態で
成長期に入ったので、活動を始めるためにバルブに貯蔵していた水分を使った為と
推測します。
3箇所から新芽が吹き、それぞれの近くに新根が出ているとのことですから
品種にもよりますが、大切に管理されれば早ければ1年以内に花が咲く可能性も
十分あります。
1鉢としてはバルブ数と葉がやや多い気もしますが、カトレアは植替えを嫌う植物で、
鉢に余裕があれば植え替えないほうが花数が増えます。
根を痛めたことを考えると、今年はこれ以上いじらないほうが無難なので
植替えはせずに、混み合う芽を1つだけ付け根から折って掻きとったほうが残りの葉の
成長は良くなります。但し、バルブには3つ芽があるのが普通です。何かの事故で
最初に吹いた芽が折れると、そのバルブの下にある潜芽と呼ばれる残り2つの芽の
いずれかが吹いてくる可能性もあります。
良い花を咲かせるには最低でも3枚のバックバルブが欲しいのですが、果物の摘果と違い
2つの新芽を育てるならば4〜5本のバックバルブ+葉があれば十分足ります。
根腐れを経験して体力が落ちていることを考えると、育てるのは2芽にしたほうが
良いかも知れませんね。でも根はいじりたくありません。よって、芽掻きを試して
残りを育てる・・・が最善のような気がします(実物を見ていないので自信度70%です)。
> 暖かい日中はベランダ(直射は あたらないので遮光していません)で管理しています。
> 水苔が乾いたら葉に水をスプレーして、1日してから水をやるようにしています。
今の時期ならばこれで完璧でしょう。
よく勉強されていらっしゃるようですし、冬越しに失敗されたのが不思議な
くらいに感じています。
芽の伸び具合を見ながら(鉢の中に入ってしまうと難しいですが)、成長期と
休眠期を見極めて、成長期にきちんと肥培して新バルブ充実をはかってあげて下さいね。
特に低温に弱い品種を除けば、冬越しは人間の赤ちゃんか、要介護のお年寄りが
いると思ってお部屋の温度(主に明け方)を考えれば間違いありません。
> こちらは大阪で、現在の室温 最低18度、最高26度ほどです。
本当は最低をもぅ少し高くしたいところです。でも、何年か同じ家で育てると
僅かながらも環境に慣れるのがカトレアの丈夫なところです。18度は切らないように、
また、盛夏を除いて人間が薄着をしても寒く無い日は必ず外で『直射日光』に
当てて下さい。真夏は明るい日陰でも良いのですが、日光と通風が無い場所で
育てると、必ず葉が倒れてしまいます。葉焼け寸前のほうが実は丈夫だったり
します・・・。このため、栽培書の多くは、日の当る場所で遮光をするように
書かれているのです。直射日光に当てないほうが、葉が綺麗ですが、それだと支柱無しで
自立出来ない葉になってしまいます。よって、今の時期はガンガン日に当てたほうがよく、
風も当ってミズゴケが1日で乾き、規定の倍に薄めた液肥を毎朝与えられるような
環境が理想です。
> 又、新根の根元が3mmほど白い乾いたもので覆われているのですが病虫害か何かでしょうか。
> 根の先は透明感のある緑色又は赤茶です。
特に思い当る病気、害虫はありません。
見ていないので難しいところですが、一番可能性の高いのはバルブの付け根の
薄皮が付いているのでは無いかと・・・。根の先の色は健全だと思います。
最後に、バルブは花を咲かせる少し前=休眠期の中〜後期にもシワシワになります。
根から積極的に水を吸わず、バルブに蓄えた養分入り水分を使って花芽を作り、
咲かせる準備をするからです。このことを記してある栽培書は見たことが無いので
お知らせしておきますね。
丁寧でご親切なお返事に感動しています。うちの子(カトレヤ)に言い聞かせて、よい子に育つようにします。冬越しは赤ちゃんのお守りで、これからの季節はだんだんと自立するように育てなくては。という事ですね。カトレアの本なども数冊買い込みましたが判らなかったことがまだまだいっぱいで、それを教えていただき本当に感謝しています。たぶんこれからもいろんな事があると思いますが、少しずつ勉強してゆきたいと思います。