西條柿、ふゆう柿を2本並べて植えています。16年前に植えたものですが一時期たくさんなっていましたが、去年今年2年続けて実が落ちてしまいます。今現在ゴルフボールよりやや大きくなってます。風も吹かないのに落ちてしまいます。今年の収穫は諦めるにしても、何か良い手当ての方法があったら教えて下さい
柿の実の落下する原因としては2種類あり、一つはカキノヘタムシによ
る害虫被害、もう一つは生理的現象による自然落下で実が落ちます。
カキノヘタムシの幼虫は6月上旬〜6月下旬と、7月下旬〜8月上旬に
発生をします。発生してから駆除しても遅いので、発生する時期の前に
予防として薬剤散布を行ないます。スミチオン乳剤でも構いませんが、
樹木を販売している園芸店で柿に対して有効な薬剤を紹介して貰うのが
いいと思います。スミチオン乳剤と書きましたが、もしかしたら今年は
効き目が無いかも知れません。僕の行きつけの園芸店で、害虫に対して
の薬剤の効き目は2〜3年周期で変わると聞きました。害虫が発生した
ら、その都度に聞いて欲しいとも言われています。
もう一つの生理的現象ですが、花後に実った果実も育ちが十分でないと
自然に落ちてしまいます。ある説によると、実が多く付いてしまうと木
が弱ってしまい、自ら実を落として守っているとも言われています。
この現象を生理落果といい、これだけは人間の力では何も出来ません。
生理落果は全ての実が落ちる事はなく、ある程度の実は残るはずです。
この後で行なう作業が摘果で、基本では1枝に1個なるようにします。
例えば1枝に2個だったら、どちらかの実を切り落としてしまいます。
この作業は生理落果が終わってから行い、時期としては6月下旬〜7月
上旬に行ないます。住んでいる地域の気候によって多少のズレはありま
すが、大体の目安として下さい。
実の付き方が悪い時には、環状剥離と言う作業をすれば実付きが良くな
る事もあるようです。ココで説明すると長くなるので、この方法に関し
ては申し訳ないのですが果樹の本を購入されて読まれて下さい。
不死鳥様
柿の落下について、早速のご指導ありがとうございました。生理落下であることを祈りつつ、次の作業をしてみます。害虫の場合は時期がきたら予防をしてみます。場所は山口県瀬戸内に面したところです。