小さなハート型の葉だとおもって購入した苗が、大きなはちに植えてみたら大きなモンステラでした。
現在、葉の大きさは直径35センチほどで、へごを真中にそわせて植えているのですが、葉は3枚しかなく、茎だけのびて、そこからまた長く細い茎が横にのびて葉がついている状態で、広がって、細い茎は折れてしまうし、形がかっこ悪いです。
こちらで調べたところ、取り木などできるようですが、今の状態で根っこのほうから切ってもそれからは葉は出てきますか?
木根は邪魔なので切ってしまいました。
大木のような形のモンステラはどのようにして作るのでしょうか?
取り木を沢山すればいいのでしょうか?
へごについてくれません。
鉢が大きすぎてもいけないんでしょうか?
質問だらけで申し訳ないですが、何かアドバイスよろしくお願いいたします。
> 木根は邪魔なので切ってしまいました。
> へごについてくれません。
気根でほかのものに張り付くので、気根を切っていてはいつまで経ってもヘゴに張り付くことはできません。
> こちらで調べたところ、取り木などできるようですが、今の状態で根っこのほうから切ってもそれからは葉は出てきますか?
> 大木のような形のモンステラはどのようにして作るのでしょうか?
> 取り木を沢山すればいいのでしょうか?
取り木の目的は株の数を増やすことです。
取り木の回数を増やしても「大木のような形」にはなりません。
株数を増やしたいわけではありませんよね。
「大木のような形」というのは、熱帯・亜熱帯や植物園で見ることのできる姿、太い茎に雄大な葉を広げた姿のことでしょうか。
夏の間は屋外の半日陰に置き、気根を切らずにヘゴなどを上らせ、生育している時に適切な肥料を与えるといいと思います。
> 鉢が大きすぎてもいけないんでしょうか?
鉢が大きすぎるのはもちろんよくありませんが・・・
大型のモンステラはなかなかヘゴなどには自分で張り付いていきませんね。
私も上に向かわせるのに苦労しています。
気根は長く下に伸びますが、ひょっとすると大木がそばにあれば巻き付いて支えるのかもしれません。
鉢植えの場合はめんどうでも支柱に寄せるように誘引してやる必要がありますね。
「取り木」というのは思い出せないのでたぶんやったことがありません。
理由はモンステラの場合は「挿し木」で簡単に増やせるからです。
長く伸びきった茎を2節にブツ切りして水ゴケに挿しておけば発根します。
でもこの方法だと新芽が伸びて茎ができても細いですね。
2〜3年たてばだんだんに太くなりますがちょっと待ち遠しいですね。
いきなり土面から太い茎を伸ばせようと思えば「取り木」するしかないでしょうね。
発根は容易な木ですからできると思います。
これは面白そうなので今年試してみますね。
今は茎の長さはどれぐらいありますか?
「取り木」でも「挿し木」でも、取ったあとの根元のほうからは枝をふきますから心配いりません。
1節でも残っていればそこから芽をふきます。
大きな木を作ろうと思えば健康的な管理を続けるしかないでしょうね。
十分な日当たり、十分な水やり、温度、肥料などですね。
鉢の大きさは経験的に見て大きいほど成長は早くなると思います。
広い温室があるのなら地植えにしてみることをおすすめします。
うちではセロームを温室に地植えにしていますが鉢植えとは比べ物にならないほど大きくなります。
先の私の書き込みに補足です。
ヘゴに上らせるためには、モンステラの節の部分がヘゴに密着するように、紐などで固定しておくといいですね。
そして水やりの際にはヘゴにも水が掛かるように(霧吹きなどでヘゴを湿らせてもいいでしょう)。
節から出た気根で張り付いていきます。
ただし下の方には気根がないので、しばらくははがれやすいかもしれません。
アイビーなどと同様、大きく育ったものをヘゴに上らせようとするとなかなか難しいものです。
本来は小さなうちからヘゴに上るようにするといいのですが・・・
十分に気根が伸びるまでは紐で固定しておくといいと思いますよ。
すてらさん、ふらさん、お返事ありがとうございます!
現在、茎の長さは30センチです。
一応、へごに茎をひもでくくっているのですが、木根はあちこちに向いてのび、土の中からも出てきています。
うちは、小さなマンションです。
温室に地植えとは、羨ましいかぎりです。
(話はそれますが、うちのセロームも葉が二枚しかなく茎が長くのびてだらんとしていて、お店で見るような、葉が沢山ついて茎は短くて締った形になってくれません。品種が違うのか、私の育て方が違うのか、環境が悪いのかもしれませんね。)
大木のような形というのは、テレビで見るホテルや、ドラマのおしゃれな部屋にあるのをみたのですが、鉢から上は葉がぐるりとまんべんなくついた状態が上まで、大きなツリーのような感じです?
実は、葉が茂ったモンステラの実物は見たことがありません。
切ってしまった木根はまた出てきてくれるのでしょうか?
葉は、今の葉より上の部分にしかでてこないんですよね?
茎の部分は何もなく、寂しいので寄せ植えなどは、可能でしょうか?
> アイビーなどと同様、大きく育ったものをヘゴに上らせようとするとなかなか難しいものです。
思いきって、今のを切ってしまって仕立て直したほうが簡単でしょうか?
お手数ですが、お返事お願いいたします。
観賞上は樹形も大切な要素ですが、それよりはまず健康に育てることを考え、その次に樹形を整えるようにしてはいかがでしょうか。
まず室内で育てていらっしゃいますか?
もしそうなら、夏の間は屋外の半日陰に置くと、見違えるように元気になると思いますよ。
屋外で元気に育ち始めたら、肥料も忘れずに。
そのような環境で育てれば、葉の寿命も長くなり、まんべんなく葉が付いた状態になるでしょう。
ただし日陰にもかなり強い植物なので、室内でもそこそこ形にはなると思います。
よほど暗い場所に置いていますか?
また水やりに問題はありませんか?
もうひとつ、先の書き込みでは鉢が大きめということでしたね。
極端に大きすぎるのでしょうか?
極端に大きすぎる場合はやはり軟弱に育ちます。
鉢土が常に湿った状態になりやすく、そのような状態では根の発達がよくないからです。
また障害物があると根は枝分かれして数が増えます。
鉢が大きすぎると、根の先端が鉢の壁になかなか届かず、枝分かれが少ない結果になります。
(もちろん地植えの場合とは一緒にできません。地植えの場合は根の回りが常に湿った状態になることはなく、また土中に障害物が多いので)
試しに同じ植物を、大きすぎる鉢と適度な大きさの鉢に植えて一年間育ててみてください。
前者では根は非常に貧弱になりますよ。
モンステラに限りませんが、店に並んでいる苗は小さめの鉢に植えられていますよね。
プロはあえてやや小さめの鉢を用い、短期間で最大限の生長をさせています。
(ただし小さすぎる鉢だと乾きやすく、水切れの心配が出てきます)
植物の生長は根詰まりする寸前に最も盛んになります。
根詰まりする寸前にひと回り大きな鉢に植え替えるのが、しっかりと育てるコツです。
> 切ってしまった木根はまた出てきてくれるのでしょうか?
> 葉は、今の葉より上の部分にしかでてこないんですよね?
ひとつの節から複数の気根を出すこともあるかもしれませんが、葉の落ちてしまった跡には新しい葉は付きません(節から新芽を伸ばすことがあれば別)。
> 思いきって、今のを切ってしまって仕立て直したほうが簡単でしょうか?
茎を任意の場所で切って(ただし、挿し穂と下の部分の両方に節があるように)、現在の株の根元に挿し木をするのがいちばん簡単ではないかと思います。
教科書的には赤玉土などの清潔な用土に挿すのが望ましいでしょうが、モンステラの場合、栽培用土に直接挿してしまっても問題なく活着することが多いと思います。
挿し穂に気根が付いていれば、短期間で活着して生長を開始します。
ただし、挿し木に最適なのはしっかりと育った挿し穂。
室内で軟弱に育った茎はあまり向いていません。
また真夏だとどうしても蒸散が激しく、発根する前に挿し穂がしおれることもないとは言えません。
もし私なら今年あわてて仕立て直しはせず、ひと夏屋外で健康に育て、最適期である来年の初夏〜梅雨の間に行うことでしょう。
> 現在、茎の長さは30センチです。
それならまだ仕立てなおしを考える大きさではありませんね。
これからの育て方でどんなふうにも仕上がります。
> 一応、へごに茎をひもでくくっているのですが、木根はあちこちに向いてのび、土の中からも出てきています。
気根は空中に向かって伸びることからそう呼ばれています。
モンステラやセロームの場合はその気根が周りの大木に巻きついたり、あるいは土に届いて地中に広がる通常の地中根になります。
臨機応変に、木を支える支柱になったり土の中から水分や養分を吸い上げる根になったりするわけですね。
「かずら」の特徴として新しい根が次々に増えることで新芽の生育をしっかりとしたものにしています。
これを切ってしまったのでは木全体としては栄養不足になって「じり貧」(作落ち)になります。
> (話はそれますが、うちのセロームも葉が二枚しかなく茎が長くのびてだらんとしていて、お店で見るような、葉が沢山ついて茎は短くて締った形になってくれません。品種が違うのか、私の育て方が違うのか、環境が悪いのかもしれませんね。)
セロームも同じだとすると日光不足が疑われますね。
春から秋までの成長期は外の半日陰に置く必要があります。
日光不足の状況では軟弱な姿になりますし、体質も弱くて腐りやすくなります。
成長のエネルギー源は太陽光です。
> 大木のような形というのは、テレビで見るホテルや、ドラマのおしゃれな部屋にあるのをみたのですが、鉢から上は葉がぐるりとまんべんなくついた状態が上まで、大きなツリーのような感じです?
> 実は、葉が茂ったモンステラの実物は見たことがありません。
うちのモンステラも下の方はスカスカですよ。
冬のあいだに傷んだ葉っぱを切り捨てたところですから余計にみすぼらしいです。
写真は6月18日の撮影で、今はそれぞれの成長点から1枚づつ新しい葉が開いています。
http://image.blog.livedoor.jp/vanda1/imgs/8/4/84f7e951.jpg
大型のモンステラは頂点部だけにせいぜい5〜6枚しか葉をつけませんから、根元までびっしりと葉を茂らせようと思えば小苗を次々に植えていくのがいいでしょうね。
これとは別に小型種のモンステラでは自然に枝をふいてたくさんの葉が密生するものもありますね。
> 切ってしまった木根はまた出てきてくれるのでしょうか?
> 葉は、今の葉より上の部分にしかでてこないんですよね?
> 茎の部分は何もなく、寂しいので寄せ植えなどは、可能でしょうか?
通常は気根を切ってしまえば同じところからは出ません。
木が元気いっぱいで精力があふれている場合はまれに出すこともありますが。
気根は切らずに土に届かせることが大切です。
ふつうは頂点部からしか新葉を出しませんがたまに途中から枝をふいて葉を出すこともあります。
> 思いきって、今のを切ってしまって仕立て直したほうが簡単でしょうか?
まだ仕立てなおしを考える大きさではないと思います。
1年に10センチ程度しか伸びませんからじっくり考えてからでいいでしょうね。
まずは元気に育つ環境を用意してやることですね。
我が家のモンステラ(Monstera deliciosa var. borsigiana)の気根をよく観察してみました。
ひとつの節から2本の気根が出ている箇所がたくさんありましたよ。
特に1本目の気根の先端が傷んだ場合、2本目を出すことが多いようです。
ひとつの節の下と上から出ている箇所もありました。
ですから心配なさらなくても、また気根が出てくる可能性があるのではないかと思います。