基本的なことで申し訳ないのですが、チューリップの球根は一度植えておけば翌年以降も再度花が咲くのですか?
もしそうであれば、たとえば今年の冬に植えて、来年の春に咲いて、花が終わったあとの球根はどのようにしてその球根を管理しておけばよいのでしょうか??
また、もし球根は一度きりしか咲かないのであれば、チューリップはどういうふうにして種をとればよいのでしょうか??
どなたか教えてください。
結論から、チューリップの球根は来年もできます。ただし、種類にもよりますが、同じ大きさの花を翌年咲かせるのは難しいです。
また致命的な病気を発病しやすく、そういう意味でも毎年新しい球根を購入する人も多いです。
解説
チューリップは球根に花芽ができていて、植えると翌年花を咲かせます。その後は残った葉でせっせと光合成を行い、元の球根はなくなり新しい球根を作ります。
通常1個の球根が大小数個に分かれて新しい球根ができます。
花が咲くかどうかは花後どれだけ光合成で養分を作れたか、によります。
で、同じ花が咲きにくい原因は、
花が大きく大きく改良されたため、一度で養分を使い果たしてしまい、翌年できる球根に十分養分が渡らない。
気温が上がると葉を枯らして休眠する性質のため、関東以西では花後すぐに休眠に入り、球根が太るのに十分な時間が取れない。
の2つが主な原因(生産地では花色を確認したらすぐ蕾をとって球根を太らせるのと、富山、新潟、といった冬湿潤で春も気温の低い地域で栽培し十分葉を残して栽培します)
チューリップはウイルス病にかかりやすく、これは直りません。特に温暖で冬乾燥する地域ではほとんどの場合これが発生するといっても過言ではありません。
上記を踏まえて、少し小さくなっても花を咲かせてみる、というのも面白いです。また原種系、といわれるミニチューリップは数年植えっぱなしで問題ないでしょう。
球根を楽しむならちゃんと肥料をやり、花後直ぐに花茎を切り、出来るだけ長く葉がついていられるように(暑さに弱いので西日は防ぐとか)管理し
葉が完全になくなってから掘り上げて、ベンレートだかベンルートだかの水和剤で殺菌して網に入れて日陰に干して夏越しさせ、9〜10月にまた植え付けします
あるいはほったらかしでも家では2〜3年は咲きます(我が家では)
花が弱くなったら花を咲かさず(花芽が出たら切る)1〜2年養生するとまた球根が大きくなります
勿論毎年新しい球根を買って楽しむのもアリです
後、種子でも一応増やせます
花が咲いた時、花粉をぱふぱふ雌しべにつけて、花後花茎を切らず、追肥しながら葉を繁らせていると雌しべが膨らみ鞘になります
中にかなり小さい種が入っているのでそれを採取し乾燥保存。秋蒔き説と春蒔き説がありますからお好きな方で
ちびちび球根を普通に葉がなくなったら掘り上げ、秋植え付け、を繰り返して育てると5〜8年で花が咲くとか…気長ですね(-.-;)普通しません
品種改良の時はこれをやりますが、いかんせん日本(関東以西)はチューリップには暑いので葉がついてる時期が短い→成育が遅いで難しいと思います
毎年豪華な花が楽しみたいなら、毎年新しい球根を植え付け、育てたい欲が高いなら掘り上げてきちんと管理してみるといいかと思いますよ