4年前ぐらいに友人から柱サボテンを頂きましたが、
2日前、ふとサボテンを見たら2本のうちの1本が真っ黒に
なってしまっていました。
今現在は黒い方のサボテンの先端を切り離し乾燥させています。
黒くなってしまった方は未だに植えたまんまです。
早く植え替えをしたいのですが今の時期してしまって良いの
でしょうか?
ちなみに九州に住んでいて気温はすでに3月中旬並みです。
貰ってから土を変えたこともありません。
水やりも土が乾いたらあげるという感じです。
日当りは室内でレースカーテン越しに日に当てています。
以前ベランダに置いたら日焼けしてしまいました。
友人から貰った大切なサボテンなので助けたいです。
アドバイス、ご指導お願いします。
サボテン超初心者です。
黒くなった柱サボテンですが、原因としてはカイガラムシの発生だろ
うと思います、そのカイガラムシの排泄物を栄養源とするカビが発生
して、スス病を併発したのだろうと考えます。
黒い物を爪で軽く擦って見て、剥がれるようならスス病で間違いない
と思います。そうでなければカイガラムシの吸汁により、黒く変色を
させたのかも知れません。現物を見ればハッキリするのですが。
黒くなったサボテンですが、触って見て硬いですか。
柱サボテンに限らず、ほとんどのサボテンの生長期(活動を活発にし
て元気に生育する時期)は5〜9月までです。今回の作業を胴切りと
言いますが、このような作業をする時期は生長期の間に行います。
もちろん植替えも同じで、現在の時期に挿し木を行っても発根する率
は低くなります。通常であれば3週間から1ヶ月程度で鉢上げが出来
ますが、今の時期では発根率が悪いので、管理の仕方が悪いと腐敗し
て枯れてしまう恐れもあります。胴切りをされる前に相談をするべき
だったと思います。
あなたに覚えていて欲しいのですが、人間と植物では季節変化の感じ
方が違うと言う事です。人間は春に近づくと暖かくなったと感じます
が、人間が暖かくなったと言っても、休眠期(活動を鈍くさせて休ん
でいる時期)の頃に活動を再開する事はないので、植替えをする場合
には生長期に入ってから行うようにします。
植替えをする事は、ある程度の障害を植物に与える事になります。
障害(ダメージ)に対して回復させるには体力が必要ですが、休眠中
の植物には回復させれるだけの体力はありません。
体力がないのに植替えをすると、回復する力がないため状態が衰退し
てしまい、その内に枯れてしまう事になります。
あなたの都合だけで植替えをするのは、植物を枯らさせるだけになり
ます。自分の都合で作業をするのは、絶対に避けて下さい。
水遣りですが、生長期の間は鉢土(鉢に入っている土の事)が乾いて
から、更に4日から1週間経ってから与えます。休眠期は水分を多く
必要としないので、1ヶ月に1〜2回程度で乾かし気味に与えます。
現在の時期に土が乾いたら与えるのでは、完全に与え過ぎです。
水遣りの方法は、鉢底穴から水が十分に流れ出るまで与え、鉢皿に溜
まった水は面倒でも捨てるようにします。溜めっぱなしでは、根腐れ
の原因となります。
置き場所ですが、年間を通して日当たりの良い場所に置きます。ただ
し真夏時は光線が強烈ですから、屋外では遮光幕を使用したり、室内
ではレースのカーテン越しで光線に当てるようにします。
サボテンは雑菌に弱いので、1〜2年毎に植替えが必要です。4年で
は鉢土は劣化して疲れていて、雑菌が多くなっています。5月に入っ
たら直ぐに植替えをして下さい。今は絶対に植替えは駄目ですよ。
使用する用土はサボテンと多肉植物の土で、園芸店やホームセンター
で買い求めて下さい。鉢からサボテンを抜き、根に付いている用土を
全て落として下さい。この時に土が落ちないからと、絶対に水洗いは
しないで下さい。土を完全に落としたら、根を半分程度切って落とし
て下さい。鉢底に防虫ネットを敷き、鉢底石を入れたら用土を少しだ
け入れ、根の整理が終わったサボテンを鉢の中心になるように入れて
下さい。位置が決まったらサボテンの根を出来るだけ広げて、周囲に
新しい用土を入れながら棒で突っつきながら倒れないようにします。
鉢の天辺より3p下まで用土を入れたら、指で軽く押さえて作業は終
わりです。植替え後は風通しの良い明るい日陰に置き、1週間後に水
を与えて下さい。徐々に光線に慣らしながら、最終的には光線が十分
に当たる場所に置いて下さい。2回目以降は最初の水遣りが終わって
から、鉢土が乾いてから更に4日〜1週間経って与えます。この方法
を寒くなる前まで行って下さい。
cactusさん、返信ありがとうございます。
更に質問ですが、真っ黒になったサボテンはどうすれば良いのですか?
現在のまま5月まで放置ですか?
もう1本のサボテンには被害はおよばないのですか?
黒い方のサボテンは触ると柔らかいですね。
表面にはカビみたいなものがついてます。。。
ちなみに水やりは今時期は月に1〜2回でやっています。
さやぽさん、僕が前回に書いた確かめ方法を行われましたか。
前回にも書きましたが、原因がカイガラムシならカイガラムシを駆除
しないと黒いサボテンは元気にはならないと言う事です。被害が広が
らないかと言われますが、そのためにも黒くなった原因が分からない
と対応の仕方も伝えられません。
仮にカイガラムシとすれば、カイガラムシに対して駆除方法や薬剤の
紹介は出来ます。それにはまず僕が書いた方法を試され、その結果を
僕に知らせて下さい。僕も助けたい想いは同じです。現状を見れない
ので、あなたからの回答で状況を判断するしか出来ません。その事だ
けは御理解をお願いします。
同士さん、助言を感謝します。さやぽさん、同士さんが言われるよう
な方法を行われて下さい。年間の作業方法に関しては前回に書いた通
りで、同士さんが言われるように現在の時期では発根は難しいです。
発根をさせる方法には2種類あり、一つは無菌無肥料の土に挿すと言
うより直に置くと言った方が正しいかも知れません。
もう一つはサボテンの直径より小さいサイズの鉢にサボテンを入れ、
発根するまで待つ方法です。
黒くてぶよぶよになっていれば腐っています。
すぐに切り捨ててください。
一日遅れるとそれだけ処置がむずかしくなります。
これから暖かくなると腐敗は急速に進みます。
切り口をよく見て、変色したところがあればさらに切り戻します。
特に中心部に注意してください。
完全に変色したところが無くなればよく乾かします。
触ってみて水分を感じなくなったら大丈夫です。
5月ごろまで待ってから植えてもいいし、それまで待てなければ今植えてもかまいません。
ただし今は発根しませんから水やりはしません。
5月になって発根が確認できたら水やりを始めます。
発根したかどうかは少し動かしてみると分かります。
他の株(幹)に腐敗が伝染することはあまりありませんが、同じように体力が落ちている可能性がありますから注意が必要です。
体力をつけるためには春から秋までは外でしっかりと日光に当てて育ててください。
cactusさん
サボテンの表面についてる物は爪で擦るとすぐとれます。
触るとブニブニしてたのですが、今触ると水分がなくなって
カスカスになってます。
同士さん
全体がすでに真っ黒なんです(緑の部分がないです)
植えてある全体を切ったとしても残ってる部分と根も変色して
そうなんですが、とりあえずは黒の部分を切ってみます。
スス病です。最初の質問にも書いていますが、サボテンにはカイガラ
ムシが発生しやすく、このカイガラムシの排泄物を栄養源とするカビ
が発生してスス病になります。カイガラムシは直に植物に被害を及ぼ
しますが、スス病になったからと枯れる事はありません。ただスス病
がサボテンの表面を覆いつくすので、光線が当たらなくなり次第に弱
ってしまう事もあります。
スス病にさせないためには、カイガラムシを駆除するしか方法はあり
ません。黒い膜を出来るだけ落とし、カイガラムシに有効な薬剤を散
布して下さい。春先になり暖かくなると増え出しますから、今の内に
予防として散布するのも効果があります。
ただ現在はスカスカのようですから、もしかしたら枯れているかも知
れません。