園芸の百科辞典を読んでみても解らないのでこちらで質問させて下さい。
南に面した庭に、左から50cmくらいの感覚でレモン、シマトネリコ、常緑樹?、ブラシノキ、常緑樹?、山桜、萩が始めから植えられています。
シマトネリコと常緑樹?の間にはローズマリーも植わっています。
知りたい事は
手持ちのブラックベリー、黒カシス、沈丁花、きんかん、ペパーミント、アップルミント、宿根かすみそう、オステオスペルマム、ユーカリ
これらを庭植えしたいと思っているのですが、相性などで「この木の近くにこれは良くない」という配置があるのではないかなと思い、植えられずに鉢のまま放置している状態です。
上記の状態、植物での配置
「この植物の近くにこれは大丈夫」
「この植物の近くにこれは良くない」というのを教えていただければ大変嬉しいです。
またそのような情報(植え合わせ?)のサイトも見つけられなかったのでご存知の方がいらしたら合わせて教えて下さい。
説明が足りないようなら追記いたします。
よろしくお願いします。
まず、ブラックベリーですが近くには何も生えていない方が良いので既存の樹木の近くには植えない方が良いです。木イチゴ類はとても強い植物で根が地下深く広く伸びていきます。そのためか近くに何か植わっているとそちらの根が吸収していた養分まで木イチゴ類が横取りするためブラックベリーは年々大きく育ち、近くの木は年々弱って酷いと枯れることがあります。我が家でも以前家族が大切にしていたツツジの木の傍に植えてしまいツツジが全滅してしまったことがあります・・・。また、植えてしまってやはり不都合と思い掘りだしても、今度は掘った時に切れて残った根から芽が出てきてしまい複数の株に成って、それを放置すれば何倍にも酷く茂ります。正直絶やす事が大変で、その時に捨てた根を土の上に置けばまた芽が出てきて殖えてしまうほど酷く生命力の強い植物です。うちでは昔引越しの為抜いた後にその穴から沢山生え、引越し先に運んだ低木の土にも紛れて引越し先で殖え、引越し時に譲った木の土にも残っていて知人の家でも殖えてしまいました・・・
またブラックベリーの場合は蔓が這い性の品種の場合はとても広い場所を必要にするため将来ブッシュ状に成った時に近くの木の根元を隠してしまい、それによって木が弱ることがあります。将来かなりの大株に成ることを考えれば株の周辺2メートル四方は何も植えてない方がよく、どうしても栽培したい場合は大きな鉢に植えて(株分けなどせず育てると将来は酒樽再利用の木樽くらいのプランターが必要になります)、鉢は直接地面に置かずに何か台の上に置き(根が底から逃げ出して不定芽が出来て蔓延る)蔓の長さも剪定で制限して(3メートルくらい伸びます)勢いを弱めながら栽培するのが好ましいです
それを考えれば鉢に植えて数年に一度株分けし、蔓を制限して栽培するのが良いです
また、ペパーミント・アップルミントなどミント類は地面に植えてしまうと蔓延ってえらい目に遭いますよ。また特にアップルミントは株が大きくなると香りが変わってしまう事も多く、地植えはやめた方が良いですよ
できれば大きめの鉢に植えて3年ごとくらいで株分けしたほうが株が老化せず根詰まりも解消されて毎年美味しいミントが楽しめます
鉢植えにしてもミントも直接地面には置かず、台などで地面と離して下さい。やはり根が地面に逃げて芽が沢山地面に逃げて茂ります
ミントはランナーで殖えるのですがランナーは20〜30センチほど地面に潜ってその先で芽を出します。我が家では義母の実家で商業栽培していた和種ハッカがあるのですが、春先に生えてほしくない場所のランナーを掘り起こしますが必ず何本かは掘り残してしまいその場で茂ってしまいます。過去にペパーミントを地面植えしていた頃はあまりに茂るので絶やそうと毎年掘り起こしましたが完全に絶やすには4年間かかりました。またミント類は他のシソ科植物とも交雑出来るくらいで同じ場所に複数の種類を置いてしまうと交雑した後に種が飛び、雑種のミントが生えてしまいます。どうしても近くに置きたいなら花が咲いたら花穂は摘んでしまって下さい。でも花穂が出るまで置いておくとミントの香りが弱くなるので葉を利用するなら花穂が確認できたらすぐ摘み取ってしまうか、蕾ごと茎を刈り取って下さい
既存の木の傍に何か植える場合は「日が当たるのを好む低木なら既存の木の枝下には植えない」「既存の木の根元を覆う様な茂る植物は植えない」「雨や湿気に弱いものは植えない」「根が地下広く蔓延る宿根草は植えない」事です
どうしても根元の傍に置きたい場合は、木の傍に棚など置いて(木の根元に日光が当たり雨が浸みこむ様に足のある台を使う)木の枝下に置いても雨や湿度の影響の無い植物を鉢植えにしたものを置くのが良いです
また、キンカンなどかんきつ類は日当たりを好むので全体が良く日に当たる方が良いと思います。大きな鉢に植えたままで数日おきに向きを替えて全体にまんべんなく日が当たる様になさってはどうでしょうか?
植物同士の相性については、「相性の悪い植物」「植物名 アレロパシー」「コンパニオンプランツ」などで検索するとたくさんの情報が見付かると思いますよ。
情報が多すぎてご紹介し切れませんが・・・
ご存じかもしれませんが、土のpHも大切です。
植物によってアルカリ性の土を好むもの、酸性の土を好むものがあります。
「植物名 pH」で、それぞれの植物名で検索してみてはいかがでしょうか。
↓一例
http://www.pref.nara.jp/nogyos/nousou/sehi-kijyun/ph-ichiran.htm
pH値が低いほど強い酸性ということになります。
あとシマトネリコ、ヤマザクラ、ユーカリなどは大きくなる木ですが、生長した後のことも考慮する必要がありますね。
高さはある程度剪定で抑えられますが。
ばんざいうさぎさん
大変詳しい解答を有り難うございます。
ベリー系、管理が凄く大変なのですね。
そんなに凄い植物だとは知らずにに購入してしまいました。
さっそく大きめの鉢を買い、植え付けたいと思います。
またミント系も凄いのですね。これもまた知りませんでした。
ばんざいうさぎさんの経験や解答を元に、両方とも鉢で育てようと思います。
絶やしたくても絶やせないくらいの植物ってあるのですね。危うく庭が林のようになる所でした。
きんかんですが、現在鉢に入ったままです。大きな実がなるタイプの木を購入していたのですが、鉢が小さいからなのか解りませんが小さな実しか付かなかったので直植えの方が良いのでは?と思ったもので。でもばんざいうさぎさんは鉢のままの方が良いと思われるのですね。
なかなか鉢をたくさんおけるような庭ではないのですが…日当たりを考えながらもう1年は鉢で育ててみたいと思います。
たくさんの解答ありがとうございます
m(._.)m
ふらさん
解答ありがとうございます。
「相性の悪い植物」「植物名 アレロパシー」などで検索してみましたら、情報がたくさんありすぎて…植物の世界の深さをかいま見ました。
土のpHの事は、うっすらしか解りません。紫陽花での例が有名なので、そのくらいしか解りません。植物によってアルカリ性の土を好む、酸性の土を好むものがあるんですね。広大な庭ではないので1つの庭では分けきれません…。分けなければいけないものは庭と鉢に分けた方が楽そうですね。
シマトネリコ、ヤマザクラは最初から植えてあるので根域制限処理などがなされているかは解りません。高さはある程度の所で剪定しようとは思っています。
ユーカリはミニポットで買ったものなのでまだ20cmくらいなのですが大きくなる植物なのですね。
虫よけに効くと聞き購入しました。やはりこちらも大きくしない為には鉢が良いのでしょうね。
ご意見、ありがとうございました
m(._.)m