オレガノケントビューティーという植物のピンクの葉の色が気に入り2年ほど前に買いました。地植えにしていて、毎年春になると元気に葉が出てくるのですが、買ったときにはきれいなピンク色だったのに、翌年から出てくる葉が生き生きとした緑色の葉です。どうして色が出ないのでしょうか?原因がわかりせん。よろしくお願いします。
ピンク色のは、葉では無く苞という花が付く時の付属物でガクが大きく変化して色づいたものです。ですので花芽が付かない事には苞も出てきません
購入した時は苞が出ていたのに今では出て来ないのは花芽が付かないからです。植物に花芽ができない理由としては
*肥料の成分が偏り過ぎて花芽が出来ない
*花芽分化時期に環境条件が整っていなかった(植物によっては、屋外で冬越しさせて寒さに当てたり、短日処理が必要)
あたりが多いのですが、オレガノの類なら土の養分のアンバランスさが考えられると思います
まず、土や日当たり、与えている肥料があればそれの成分比などが知りたいところです
お返事ありがとうございます。
地植えにしたのですが、植えつける時に腐葉土と堆肥、鶏糞などを入れたのですが、特に肥料などは入れませんでした。
日当たりは良すぎるくらい良いと思います。
2年連続で春になると勢い良くワサワサと葉が出てくるのですが、花芽が出ないのですね。
あとは何の肥料を上げればよいのでしょうか?
よろしくお願いします。
おそらく肥料(特に窒素)の与えすぎです・・・。これ以上肥料を入れてしまうと余計植物には良くないです・・・。
>特に肥料は入れていない
鶏糞は立派に有機質の肥料です。堆肥が牛フン入りのものを指すならこれにも窒素が多いので、鶏糞と合わせればリン酸が少しで窒素が過剰の割合に成りそれで葉が育ち過ぎています。オレガノには向かないのですが、その堆肥や肥料の入れ方はどうしてそのように行っているのでしょうか。窒素は多すぎると地中に残り、それが毎年蓄積され続けるとどんな植物もうまく育たなくなってしまいます・・・。窒素を好む葉物野菜でさえ窒素が多すぎると植物の細胞が肥満状態になって葉の質が弱くなり、病害虫に罹りやすく味も落ちてしまいます。オレガノの類なので葉の香りで虫が来ないのでしょうが、元々の質から比べると葉の質や香りは弱くなっているでしょう・・・。
オレガノの類はハーブの一種とされ、花オレガノも元々は外国の野草だったものの改良されたものですから野菜と違って肥料はあまり必要としません。肥料分の少ない痩せた土ほど香りは精油が凝縮されるので強くなります。花(苞含む)の為にも窒素は少なめにしなくてはなりません
堆肥と言っても草の繊維質が豊富で肥料分のあまり多くは入っていないものを土壌改良(根が地中の養分を吸うのに必要な微小生物や微生物・ミネラルの補給)目的に入れるのが向いていて、もし牛フンの入ったものだとすると鶏糞と牛フンで窒素が重複しているので余計花芽分化は起きにくくなるでしょう。地中の肥料分の比率が窒素に傾き過ぎているのです。
そのままではおそらく2〜3年は窒素過剰は抜けないと思います。窒素は多く与えすぎると土中に残留し続けるので、その株がその場所にあるままでは酷いと5年くらいは花芽が付かない恐れが・・・。
株分けできるほど大株なら、株分けして改めてほとんど無肥料分の痩せた土に植え替えればうまくすると来年あたり苞が付くかもしれませんが、再来年以降になってもおかしくはないと思います。
もし可能ならこれから挿し穂をとって挿し芽して新しい苗を作り、市販の「花用培養土」に「腐葉土を同量」混ぜて肥料分の少ない土を作りその土で育苗していくと花が咲くかもしれず、それでも咲かなければリン酸のみ(液肥の開花促進剤など)与えて下さい。リン酸は花や実の付きを良くします。
今の場所の今の株のままではこれからリン酸を与えても花は咲かないと思います。数年後に窒素が少なく成ってからリン酸多めの肥料を与えるのが向きますが、そこまで待つより株分けして植え替えるのが良いです。
私ならオレガノに使う土にはハーブ専用土か、堆肥も肥料も入っていない培養土にバーク堆肥を2割ほど混ぜ、様子をみながら足りない肥料を追肥か液肥で補います。バーク堆肥は木の皮に少しの鶏糞を混ぜて発酵してあるので、繊維質が多くハーブの類なら肥料分が少なめですでに入っています
土の質や含まれている養分、肥料の成分比などの基本が解っていないと今回の様な事が起こります。牛フン入り堆肥は名前に「堆肥」と書かれていますが葉物野菜以外では肥料扱いに成りますし過剰に与えすぎるので、使い方が適切でないとかえって害になります。「堆肥=植物繊維」と考えて土に与えて下さい
まずはオレガノは別の肥料分の少ない土に植え替え、植えてあった場所には窒素を抜くためにヒマワリかトウモロコシを植えるか、無肥料の痩せた土を沢山混ぜてから数年は葉を利用する植物を植えると良いです。ヒマワリとトウモロコシは非常に肥料喰いな植物なので窒素を消費してくれます。枯れた後は、肥料の入ってない別の場所に細かくよく砕いて混ぜるか自作堆肥(稲わら堆肥・コンポスト堆肥・段ボール堆肥など)に資材として混ぜ入れると養分になります
土や堆肥、肥料については基本的な事から覚えられて、それを基本に自分のお住まいの環境に合わせて土作りや適切な成分の肥料を入れると良いですよ。図書館や本屋で、土・堆肥・肥料について書かれた本を読んでみて、判りやすい本を一冊購入して手元に置きそれを参考になさるのをお勧めします。
まず肥料は、窒素は葉の為の養分・リン酸は花や実の為の成分・カリ分は根の為の成分と覚えて置いて下さい。覚えにくければ「チリカ(窒素・リン酸・カリ分の頭文字)ハミネ(葉・実・根)」とおまじないのように覚えて置くと簡単ですよ
本当にわかりやすくご丁寧に説明していただきありがとうございました。肥料の与えすぎだったのですね。
引っ越してきてから庭の土が粘土土でベタベタした悪い土だったので、一生懸命に良い土にしようとして、腐葉土などを混ぜていました。そのうちに野菜などを植えるようになって、栄養が無い土だったので、鶏糞などを混ぜてみたら年々良く育つようになってきたので、果断のところにも混ぜ込んでみてしまいました。
チリカ・ハミネ・・・
覚えやすいです!!
そうですよね。せっかく楽しみで花などを植えているのですから、土や肥料の事も勉強してみます。
本当にありがとうございました。m(__)m