厳密に言えば、人が己の楽しみのためにそこにない植物を持ち込んで
育てること自体が本来の自然の摂理には反しているわけで、それを言
い出すと園芸などは全く楽しめなくなります。(^^;;
私達が普段生活のために使えるスペースは限られているわけで、園芸
もその限定された空間でのみ楽しんでいます。(私の場合、ベランダ
と室内が主空間なので、本当に限定されてます。(^^;;)そこはあく
まで人間が作り出した空間ですから、管理しなければ全く所有者の
意図に沿わない方向に変化していってしまいます。管理するればこそ
の園芸であって、そうでなければただの何もない空間に戻るだけです。
ただ、管理の方法には当然個人差があるでしょうね。薬剤や機材に
頼らないのを是とする人もいるでしょうし、それらをフルに活用する
のを是とする人もいるでしょう。どちらが正しいというわけではあり
ませんが、それぞれの管理に適した植物の種類やその育て方の違いが
ある、ということだと思います。
いつもお世話になります。
園芸における管理の必然性について、明快な論理と具体性のあ
る分かり易いご説明、有り難うございます。
園芸をする人は誰もが体得していること(管理のありかた)に
付いて、私は何も知りませんでした。
ウチに、何十年も前から代々住み続けているガマが一匹います。
8月頃から、トンと姿を見せなくなり、心配しています。
ガマは南側の軒下、石のそば、木の葉の下で毎年越冬します。
春になると、(秋に比べて)大分痩せて出てきます。
夏には、薄暮の頃に軒下から出てきて、反対側の塀の方へ出か
けます。いつも翌朝には帰って来て(寝て?)いるのでした。
家庭園芸に楽しさを見つけた私は、花や花木を買い、鉢やコン
テナが増えてきました。置き場所に困り、南側の軒下にビッシ
リ置くようになりました。
軒下は、雨・風を避け、日当たりも良く、置き場所としてはと
ても良いところです。
植物が増えると、どこからか、見たこともないようなムシや、
カビ(?)などがいつの間にか取り付いていることが増えて来
ました。薬剤散布でそれらを防除し、今年は虫食い葉も少なく、
花はよく咲いてくれました。(これも管理の効果ですね)
ガマが姿を見せなくなってから、遅ればせながら、この春先か
ら薬剤散布の回数が多かったかなアと思いました。
園芸を楽しむ上では、どうしても薬剤の使用はさけられません。
しかし、薬剤の経験がないため、スプレーに頼ることが多く、
スプレーのない場合は仕方なく、液剤をつかいます。
どうにか、薄め液を作りますが、噴霧するときには、あまり分
かり易い説明もないことから、薬剤を使いすぎていたかも知れ
ません。
そんなことから、ガマの行方不明と薬剤は関係があるかも知れ
ないと思い、疑問・迷いが生じました。
みぞぐちさんには、不躾なこととは思いましたが、何か、考え
るヒントを戴けるのではないかと思い、質問させて戴きました。
園芸(植物)は動物園と同じように、やはり、薬剤散布・手入
れなどに関しては人の手(管理)無しには過ごせません。
楽しむ為には、より計画的な、それぞれに適した管理が必要に
なる、と言うことも、経験的によく理解できます。
みぞぐちさんの仰ることを、必要に迫られて、私は既にしてき
たことが分かりました。
論理よりも実行が先、だったのですね。私も、これで安心出来
ます。無意識に、”園芸”の範囲にいたのですから。
これで、安心して、先々永く迷うことなく、<園芸を楽しむ>
ことができます。
あとは、出来るだけ早く、軒下の植物の配置を変更し、ガマの
居住範囲(大げさ?)には、薬剤が余り必要でないものを置く
ようにし、ガマの帰宅を待つことにします。
園芸を楽しむことは視野が拡がって、素晴らしいと思います。
私の ”端っこ園芸”も息永く続けたいと思います。
通路の端、自転車・車置き場の端、南・北の塀沿いの端、ベラ
ンダ床面、玄関廻り、軒下、等が ”端っこ”ですが、分散し
ているから便利、ということもあります。合計すると案外、ス
ペースが大きいことが分かりました。
集めすぎた植物は、園芸と管理に関してよく考えるきっかけに
なってくれたようです。
・・・どれと言って、処分できるものはありませんので、それ
ぞれの個性を考えながら、スペースに収まるような配置を決め
る、という仕事が残りました。
ない知恵を絞って・・・。 時間はかかりそうでも、これも又、
楽しいことかもしれません・・・。
これらのことをじっくりと考えているうちに、かなりの日数が
過ぎました。
久し振りに、(時間的には切れ切れに、でしたが)”沈思黙考”
したなア(オーバー?)という気分です。
そんなわけで返信が遅くなり、済みませんでした。
有り難うございました。これからも よろしくお願いします。