自分で竹ズミや備長炭を砕いて、ハイドロカルチャーの土として試した
のですが、うまく行きません。テーブルヤシやポトスを植えてみたのです
が、2週間ぐらいで枯れてきます。
多孔質素材の炭なら原理的にはうまく行くと思ってたのですが・・・
市販の炭のハイドロカルチャー粒がありますが、何か特殊な処理とかし
てあるのでしょうか?
アドバイスお願いします。
通常のハイドロカルチャーの植え込み材料は
無菌の発泡石を利用していますので大変清潔です。
竹ズミや備長炭を自分で砕いた物は、
土植えの場合と同じで、有機質も多く
各種微生物や虫などの巣になります。
多量の水を使用するハイドロには事前に
加熱処理などの殺菌が必要だと思われます。
炭はほとんど有機物を含みませんよ。高熱で焼き固められた炭素の固ま
りみたいなものですから。(^^;;
ただし、炭は多くの灰分を含んでいます。もともと植物に含まれていた
カリ、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも熱では抜けることが
ありませんので、それらが灰分として残ってしまうのです。それらは水
に溶けると強いアルカリ性になりますので、根を傷めてしまいます。
土には緩衝能(ぶっちゃけて言うと、酸やアルカリの作用を和らげる力)
があるので、少々炭が入っても影響はありませんが、炭だけで、しかも
ハイドロのような水栽培にそのまま使うのは無理があると思います。
砕いた炭はしばらく水を換えながら灰分を抜き、できればpH(酸度)
を調べてからお使いになるといいと思います。
> 砕いた炭はしばらく水を換えながら灰分を抜き、できればpH(酸度)
> を調べてからお使いになるといいと思います。
一応、煮沸して水で何回も洗ってはいたんですが・・・・
とりあえず、PHは測ってみます。
殺菌は全く持って不要です。
幾ら使う前に殺菌してもそのあとで幾らでも
微生物は繁殖するので使用前の殺菌は全く
意味ありませんから。
それよりも灰分を抜くことが十分にされるべきではない
でしょうか?
でもそんな手間を考えると市販のものを買った方が
いいかもしれませんね。
もう一つ。炭は意外に保水性が高く、表面しか濡れないハイドロコーン
などに比べてどうしても保育容器の中が多湿になりがちです。極力水位
を低くしないと過湿を嫌う植物は根が傷みやすくなります。
また、炭自体は無菌でも、炭に殺菌作用があるわけではありませんので、
GOROさんの言われるように植物が植えられればすぐにいろいろな微生物
が増える条件は整います。再挑戦する際には容器をきちんと滅菌してお
くことをお勧めします。
# 炭ばかりに意識が向いているとその他の要因を見落とすかもしれま
# せんよ。(^^;;
肝心なことをお聞きしたいのですが、
もともと2つの植物が育っていた場所で育てているのでしょうか?
ハイドロにするときに、根をむちゃくちゃ傷めたりしなかったでしょうか?土を落としたのですよね?
テーブルヤシはともかく、水だけで育つポトスも育たないのはPHの問題なのでしょうか?水位は?
> > 市販の炭のハイドロカルチャー粒がありますが、何か特殊な処理とかし
> てあるのでしょうか?
こちらは炭ではなくて、ハイドロ用の土をつくるときに炭を混ぜたものと思います。ハイドロ用の土は植物の出す排泄物のような成分を吸収するので、まったくの水栽培で育てられる以上の植物が育てられることになりますが、ハイドロコーンを使えば、どんな植物でもハイドロに仕立てられるわけではありません。
見た目を重視して、ハイドロで仕立てた苗も結構出回っていますが、無理な組み合わせは、よほど管理に気を使わないとすぐに枯れると思います。
炭そのものを使ったことはないですが、ビー球みたいな飾りには使えるのではないかと考えています。