8月の中旬からケンチャヤシを育てています。
何故か下の方から葉っぱが枯れてきています。
上の方は元気です。
土が乾いたら下皿にたまらない程度に水をやり
葉には毎日霧吹きしています。
日陰で育てているので天気のよい日は窓際に置いたり
もしているのですが・・・。枯れていく原因が分かりません。
あと、肥料はどのようなものをどんなタイミングで
上げればよいのでしょうか。
水は土が乾いたら、皿にたまらない程度に与え・・・・。
これはよくないですね。与えるときは底から流れるくらい=
たまるくらいたっぷり与えることが必要です。
水遣りには、単に植物が必要とする水分を補給するだけでなく、
土の中の老廃物を洗い流す、根に新鮮な空気を補充する、など
の意味もあります。たっぷり水を与えると、土の中の古い空気が
ぶくぶくと出てきて、水が引いたら新しい空気を吸い込みます。
たっぷり与えないとこのような効果が期待できない上に、鉢土全体
に水がいきわたらず一部分に乾いたままの土が残ったりすることも
あります。
皿に水がたまったままだと新しい空気も吸い込まず、根が呼吸困難
になって腐ってしまうので、水はそのつど捨てます。鉢が大きい場合
はレンガなどを皿にしいて、水が浸らないようにすればよいでしょう。
土が乾いたら与える、これについては良いと思います。鉢が大きい
場合は表面の土が乾いても、中は湿っていることが多いので、
1日か2日待ってから与えます。
古い葉から枯れることについては、葉にも寿命がありますから、古い
植物に共通のことですが、古い葉が枯れてくること自体は自然のこ
とです。具体的に、どのように、どれくらい枯れてきているのかが
わかりませんので、自然な枯れなのかどうかは判断できませんが。
また、環境の変化により、古い葉の寿命が早まることはありえます。
葉は伸びてきたときの環境に合わせた機能で成長し、いったん出来上
がったら、その後は大きく変化することがないのです。
薄暗いところで育った葉は、あかるいところで伸びた葉より大きく
なり、厚みも薄くなります。いったん大きくなった葉は、明るいとこ
ろに出しても小さくなりませんし、厚みもそうは変化しません。
環境が大きく変わると、古い葉を落とし、新しい環境に合った葉を
新たに出す方が効率が良いわけです。
その結果古い葉が本来より早く枯れてくることはあります。
ヤシ類は基本的には日光が好きではありますが、耐陰性も強いので
日陰でも生育はします。日陰とはどの程度なのかわかりませんが、
まったく日の入らない部屋では無理ですけど。
どの環境の変化が引き金なのかは?ですが、日光、水遣りが原因
の可能性はありえます。
ただし、下の方から枯れる、というのが古い葉から枯れて落ちてゆく
と理解したうえでの話しです。植物が枯れる原因には非常に多くの物
があり、原因によって対処方はさまざまです。ある対処は別の原因に
よるものにとっては致命的な打撃を与えることもあります。
なお、肥料は今からの季節は不要です。来年八重桜が咲く頃以降に
与えます。これからは気温が下がり生育がストップする時期なので、
肥料を与えても吸収しないばかりか、吸収されない肥料が濃縮され、
根を傷めてしまいます。
大変参考になりました。ほとんど日が入らない部屋に
(昼間でもライトが必要)に置いてあるので場所を変えて
後は水遣りの方法を変えてみます。肥料もう少しであげるところでした。助かりました。
一部書きもれていました。
ヤシの中でも、ケンチャヤシは半日陰が適しています。
室内の明るいところならまったく問題ないですし、やや暗めでも
反射光が入るところなら大丈夫でしょう。
暗すぎると葉が垂れてきます。そのような場合はもう少し明るめ
のところに置きます。
戸外で日光には当てない方が無難です。