多肉がしおれてきました。 投稿者:
ぷに 投稿日:2006/06/04(Sun) 13:44 はじめまして。多肉植物のことで教えてください。
問題の多肉ちゃんは、名前ははっきりとはわからないのですが、ペンケイソウ科のエケベリア属のものだと思います。
購入からしばらくは南側の日当たりのいい窓で元気に育ってくれていました。水遣りは月に2回程度です。
先日、他の多肉たちと寄せ植えを行いました。その際に根を少し傷つけたかもしれません。植え替え時の土は、多肉用の用土に、鹿沼土を少々配合いたしました。おき場所は以前と同じ南側の窓です。
本来なら植え替え直後はお水をあげないということなのですが、植え替え前2週間はお水をあげておりませんでしたので、ほんの少しだけお水をあげました。(スプーンで数滴垂らした程度です。)
それからしばらくして(ほんの数十分だと思います)、多肉がみるみるうちにシワシワになり、以前のような張りがなくなってしまいました。しおれてるといった感じです。
植え替えから3日程たちますが、やはりシワシワで元気がありません。この状態をどうすればいいか教えてください。
多肉初心者です。どうぞ宜しくお願いいたします。
Re: 多肉がしおれてきました。 投稿者:
不死鳥 投稿日:2006/06/04(Sun) 19:00 ぷにさんに覚えて欲しいのは、多肉植物は葉や茎などが多肉質の植物を
言います。自生地では乾季の時期が多く、雨が降るまでは水分を得られ
ず、その間は自分が蓄えた水分を少しづつ使いながら雨が降るまで待っ
ています。蓄えの水分量にも限界があり、水分を使い果たした時は枯れ
てしまう事になります。鉢植えの場合は鉢と言う限られた空間で生育す
る事になり、水分量も人間が調整をしてやらないと維持が出来ません。
初心者の方と言う事で、簡単な説明だけを最初にさせて頂きました。
植替えた時期については問題が無いのですが、問題は植替え後の管理が
不十分だったと言う事です。植替えをする時は痛んだ根や古い根を切り
揃えるので、傷つけたと思われる事に関しては無関係です。
植替えに使用した用土ですが、市販の用土は植物の特性を考え研究され
てブレンドをしてあります。これに新たに別の用土を混ぜるのは、その
用土の特性を崩してしまう事になり、基本的には何も混ぜないで使用を
するのが好ましく、鹿沼土を混ぜる必要は無かったですね。
基本的には植替え前日より1週間前には水遣りを停止し、用土は乾かし
気味にしてから植え替えるのが普通です。多肉植物は根が細くて切れ易
いので、古い用土は最低でも半分は残すようにします。用土が湿ってい
ると古い用土が落ちやすく、下手をすると折角の根を傷めてしまう事に
なります。植替えを終わっても直ぐには水遣りをせず、4日程度経って
から鉢底から水が流れ出るまで与えます。
2回目からは鉢土が乾いてから、更に4〜5日経ってから水遣りをする
ようにします。また鉢皿に溜まった水は溜めないで、直ぐに捨てるよう
にします。これを怠れば、根腐れの危険性も出てきます。
このような水遣りを春から秋まで行ない、冬場は水遣りを控えて室内の
暖かな室内で冬越しをさせます。室温が7度もあれば十分です。
購入してから1ヶ月に2回では、完全に水不足が原因ですね。
植替えをすると多少なりともダメージを与えてしまうので、植替え後は
直ぐに光線に当てずに風通しの良い日陰で養生させ、十分に休ませる事
が必要です。1週間から10日前後から徐々に光線に慣らして、光線に
当てて行くようにします。
長くなりましたが、多肉植物の事を少しは理解して貰えたでしょうか。
多肉植物はサボテンや多肉質の植物と同じで、水管理を草花感覚でして
しまうと、決まって根腐れを起こして枯れてしまいます。
またサボテンや多肉植物は水遣りをしなくても大丈夫と言われる方が希
に居ますが、これは間違いで草花より水遣りが少なくてすむと言う事で
す。与える時は十分に与え、鉢土が乾いたら数日経ってから与えると言
うことです。
まずは直射日光を避け、風通しの良い半日陰で養生をさせて下さい。
また当分の間は液肥や固形肥料、活力剤、アンプルは与えなようにして
下さい。また冬場の施肥も厳禁です。
不明な点があれば再度説明します。
Re^2: 多肉がしおれてきました。 投稿者:
ぷに 投稿日:2006/06/04(Sun) 23:53 不死鳥さん、ありがとうございました。
丁寧に書いていただいて、とてもよく分かりました。
実は以前にお水の遣りすぎで、根腐れをおこしてしまい、ダメにしたことがあったので、かなり乾燥気味に育ててきましたが、それも今回の原因になってしまったようです。
早速室内の直射日光の当たらないところへ非難させました。植え替えから4日程たちますので、お水もあげました。今はただ、元気になってくれることを待ちます。
多肉は初心者でも簡単!といわれますが、やはり生き物、難しいですね。でも今回で一つ勉強することができました。今後に活かして行こうと思います。それとお願いです・・・不死鳥さんのアドバイスは消さないでくださいね。また参考にさせてもらいます。
Re^2: 多肉がしおれてきました。 投稿者:
ぷに 投稿日:2006/06/05(Mon) 00:46 先程お礼を言ったばかりなのですが・・・
よかったら、多肉のさし穂のことも教えてください。
Re^3: 多肉がしおれてきました。 投稿者:
不死鳥 投稿日:2006/06/05(Mon) 20:09 ベンケイソウ科エケベリア属には、約100種類の原種と多数の交配種
があります。属名以外にも品種ごとに名前が付けられていて、それらの
名前が分れば増やし方の詳しい説明が出来るのですが。
エケベリア属を増殖させるには、大きく分けて葉挿しと枝挿しがありま
す。葉挿しの場合は、葉を用土の上に転がしたり、葉を1/3程度用土
に挿すだけの簡単な方法です。枝挿しは元気な部分を切り取って、切口
を風通しの良い日陰で自然乾燥させ、後は用土に挿すだけです。
この時に注意しなければならないのは、養分を含まず無菌の用土に挿す
事です。多肉植物だけでなくサボテンでも同じですが、多肉質の植物は
雑菌に対して敏感で、特に挿し木をする時は切口から雑菌が侵入して、
場合によっては腐敗して発根しない時があります。庭や畑の土、以前に
使用して余っている土は雑菌が多いので、使われない方が無難です。
園芸店やホームセンターには、挿し芽用の土と言われる物が販売されて
います。鹿沼土の微粒の物ですが、使いやすいので僕は頻繁に使用して
います。また市販の園芸用川砂でも構いません。
Re^4: 多肉がしおれてきました。 ありがとうございました。 投稿者:
ぷに 投稿日:2006/06/11(Sun) 09:49 とても丁寧に教えていただいて、ありがとうございました。
先日の問題だった多肉ちゃんも、すっかり元気に元の張りを取り戻してくれました。これからも水管理に気をつけて行きたいと思います。
また、現在の多肉ちゃん達にも慣れてきたら、ぜひ芽さし・葉さしにもチャレンジしたいです。本当に丁寧なご回答をいただいて、ありがとうございました。
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