チューリップ 投稿者:
3連勝 投稿日:2008/04/05(Sat) 17:33 植えてからもう十年ぐらいほうっておいたチューリップ。今は、葉っぱが出ています。肥料でも与えたらもしかするともしかしますか?
それと、もうひとつ相談なんですが、庭にツツジがあるんですが
去年咲いたのは一つか二つで、今年は咲かないんじゃないかと心配です。そんなこと今までなかったのに・・・皆さんのアドバイスよろしくお願いします。
Re: チューリップ 投稿者:
ばんざいうさぎ 投稿日:2008/04/05(Sat) 18:56 *詳しい説明のため長文になっています
まずおおまかなお住まいの地域をお書きくださいね。地域によって扱いが変わってくる植物です
関東標準で考えるとチューリップは植えっぱなしだとそんなに何年もまともには咲けない植物です。夏が涼しい土地なら何時までも生きているものもありますが大抵は球根を植え替えせずに植えっぱなしだと年々小さくなり自然に消滅する品種もあります。原種に多い花色の赤や黄色の花のは比較的丈夫で長命です
今ある球根ですが、そのまま肥料を撒いて与えるだけでは満足な花が咲かないかもしれません。年々土の栄養や地力が消耗してしまいますので肥料だけを補っても即開花には繋がりません。根が肥料分を吸収するには多くの微生物やミネラルが仲介してくれないとうまくできないからで、植えっぱなしでは確実にこれらが不足しているからです
チューリップはあまり知られていませんが連作を嫌う、いや地現象を起こしやすい植物です。なので生きていられても年々小さくなります
まず今年は満足な開花は無理でしょう
葉が枯れたら球根を掘り起こし植え付け時期まで保存しておいて下さい。できればウイルス病予防に球根を殺菌しておくと良いです。植えつける場所は今年植わっていたのと違う場所に、植えつける一月以上前に堆肥や有機物の多い土を漉きこみなじませておいてから(土へのミネラル補給と微生物の増殖のため)、穴を深めに掘りその穴の底に球根用の肥料かカリ分の多い肥料(元肥)を入れ土に混ぜてなじませます。そこに球根に肥料が直接触れないよう土を入れてからチューリップ球根に適した深さで球根を植えつけます。そして次の年の春、蕾が上ってきたら大きくならないうちに蕾を手でもぎ取ってしまいます。きっともったいないと思うでしょうが球根を肥大させないで毎年咲かせてしまうと何時までも球根は大きくなれないので必ず摘んでしまいましょう。ハサミはウイルス病予防のために使わず蕾のすぐ下から茎を残し手で花首から摘みます。そしてまた葉が枯れたら球根を堀り上げ・・・を繰り返します。だいたい2〜3年蕾を積みながら球根を肥大させると市販の球根の大きさに戻り、翌年満足な花が咲きます
毎年植える場所を変えるのが適しています。根が排出した不要な物質が残ったままの土だと生育がよくありません。私の住む土地はチューリップの生産地で隣が広大なチューリップ畑なのですが(元は我が家の農地だったのですぐ横です)商業生産は簡単に場所を替えることができないので連作障害が悩みの種だそうで、大量の堆肥と緑肥を漉きこむことで連作障害をかろうじて最少に抑えているのだそうです。それでもどうしてもウイルス病は毎年発生してしまうそうですよ
この方法は市販の球根の生産地での育成法ですので、生産地では出荷の年だけに花で品種を確認するため咲かせるだけで咲いたと思ったらすぐ摘み取ってしまいます。球根を大きくする期間は蕾をなるべく小さいうちに摘み取って球根の体力を温存させ早く肥大させます
この方法は小さくなってしまった球根ならほとんどの植物で同じ方法が使えると思います
でも、いまでは球根も気軽に安く買えますのでここまで手間をかけて球根を再生して咲かせる人もおらず、大体が球根は使い捨ての様に考えられているようです。生育に適したところでは毎年植え替えさえしていればそもそも球根が小さくなることはありませんし
また関東などの開花後急に気温が暑くなる地域だと球根を肥大させること自体ができなかったり(球根に栄養分を溜める期間があまりにも短すぎるため)ウイルス病にかかったりしやすいです。ウイルス病は他の植物にも簡単にうつり不治な病気なためその予防の意味で使い捨てにするのもあります(ウイルス罹患株は焼却処分か生ゴミとして収集にだすこと)
チューリップの性質は植物の位置づけで言えば本当は山野草の分類に入るもの。年間ずっと涼しい環境で栽培するのが本当は望ましいのですから・・・。かなり昔から変わった花を出すように品種改良しているので不自然に大きかったり弱かったりでかなり無理をさせていますから人間が手入れをしてくれないのでは満足に生きながらえません。原種(または原種同士の交配の原種系)のチューリップだとほとんど改良されていない分だけ幾分丈夫で長生きしますが背も低いし(茎がかなり短い)花も小さく園芸種ほどの見栄えはありません。他の植物と思えるほど姿が違います
もしうまく肥大させることができるのなら、綺麗に咲いてからも必ず毎年球根は堀り上げ、土に堆肥や有機物と元肥 は忘れず入れてあげて下さい。チューリップは生育に適した土地であれば人が世話をしてあげればしてあげるほど見事な花を咲かせてくれます
もし上記の様な球根の肥大しなおしをしても改善されないのなら、あきらめて毎年新しい球根を買って植えつけるしかないでしょう
Re^2: チューリップ 投稿者:
のら 投稿日:2008/04/06(Sun) 20:32 ひょっとして、今迄のチューリップは葉っぱすら出なかったのですか?だとしたら葉っぱが二枚以上出ているなら開花の可能性があるかもしれませんね。
ツツジに関しては「今年は咲かない」と判断した理由と植えてある環境や管理してきた情報を提示していただかないと適切なレスはつきにくいものです。
Re^3: チューリップ 投稿者:
3連勝 投稿日:2008/04/07(Mon) 09:28 > *詳しい説明のため長文になっています
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> まずおおまかなお住まいの地域をお書きくださいね。地域によって扱いが変わってくる植物です
> 関東標準で考えるとチューリップは植えっぱなしだとそんなに何年もまともには咲けない植物です。夏が涼しい土地なら何時までも生きているものもありますが大抵は球根を植え替えせずに植えっぱなしだと年々小さくなり自然に消滅する品種もあります。原種に多い花色の赤や黄色の花のは比較的丈夫で長命です
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> 今ある球根ですが、そのまま肥料を撒いて与えるだけでは満足な花が咲かないかもしれません。年々土の栄養や地力が消耗してしまいますので肥料だけを補っても即開花には繋がりません。根が肥料分を吸収するには多くの微生物やミネラルが仲介してくれないとうまくできないからで、植えっぱなしでは確実にこれらが不足しているからです
> チューリップはあまり知られていませんが連作を嫌う、いや地現象を起こしやすい植物です。なので生きていられても年々小さくなります
> まず今年は満足な開花は無理でしょう
> 葉が枯れたら球根を掘り起こし植え付け時期まで保存しておいて下さい。できればウイルス病予防に球根を殺菌しておくと良いです。植えつける場所は今年植わっていたのと違う場所に、植えつける一月以上前に堆肥や有機物の多い土を漉きこみなじませておいてから(土へのミネラル補給と微生物の増殖のため)、穴を深めに掘りその穴の底に球根用の肥料かカリ分の多い肥料(元肥)を入れ土に混ぜてなじませます。そこに球根に肥料が直接触れないよう土を入れてからチューリップ球根に適した深さで球根を植えつけます。そして次の年の春、蕾が上ってきたら大きくならないうちに蕾を手でもぎ取ってしまいます。きっともったいないと思うでしょうが球根を肥大させないで毎年咲かせてしまうと何時までも球根は大きくなれないので必ず摘んでしまいましょう。ハサミはウイルス病予防のために使わず蕾のすぐ下から茎を残し手で花首から摘みます。そしてまた葉が枯れたら球根を堀り上げ・・・を繰り返します。だいたい2〜3年蕾を積みながら球根を肥大させると市販の球根の大きさに戻り、翌年満足な花が咲きます
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> 毎年植える場所を変えるのが適しています。根が排出した不要な物質が残ったままの土だと生育がよくありません。私の住む土地はチューリップの生産地で隣が広大なチューリップ畑なのですが(元は我が家の農地だったのですぐ横です)商業生産は簡単に場所を替えることができないので連作障害が悩みの種だそうで、大量の堆肥と緑肥を漉きこむことで連作障害をかろうじて最少に抑えているのだそうです。それでもどうしてもウイルス病は毎年発生してしまうそうですよ
> この方法は市販の球根の生産地での育成法ですので、生産地では出荷の年だけに花で品種を確認するため咲かせるだけで咲いたと思ったらすぐ摘み取ってしまいます。球根を大きくする期間は蕾をなるべく小さいうちに摘み取って球根の体力を温存させ早く肥大させます
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> この方法は小さくなってしまった球根ならほとんどの植物で同じ方法が使えると思います
> でも、いまでは球根も気軽に安く買えますのでここまで手間をかけて球根を再生して咲かせる人もおらず、大体が球根は使い捨ての様に考えられているようです。生育に適したところでは毎年植え替えさえしていればそもそも球根が小さくなることはありませんし
> また関東などの開花後急に気温が暑くなる地域だと球根を肥大させること自体ができなかったり(球根に栄養分を溜める期間があまりにも短すぎるため)ウイルス病にかかったりしやすいです。ウイルス病は他の植物にも簡単にうつり不治な病気なためその予防の意味で使い捨てにするのもあります(ウイルス罹患株は焼却処分か生ゴミとして収集にだすこと)
> チューリップの性質は植物の位置づけで言えば本当は山野草の分類に入るもの。年間ずっと涼しい環境で栽培するのが本当は望ましいのですから・・・。かなり昔から変わった花を出すように品種改良しているので不自然に大きかったり弱かったりでかなり無理をさせていますから人間が手入れをしてくれないのでは満足に生きながらえません。原種(または原種同士の交配の原種系)のチューリップだとほとんど改良されていない分だけ幾分丈夫で長生きしますが背も低いし(茎がかなり短い)花も小さく園芸種ほどの見栄えはありません。他の植物と思えるほど姿が違います
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> もしうまく肥大させることができるのなら、綺麗に咲いてからも必ず毎年球根は堀り上げ、土に堆肥や有機物と元肥 は忘れず入れてあげて下さい。チューリップは生育に適した土地であれば人が世話をしてあげればしてあげるほど見事な花を咲かせてくれます
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> もし上記の様な球根の肥大しなおしをしても改善されないのなら、あきらめて毎年新しい球根を買って植えつけるしかないでしょう
詳しく説明していただきありがとうございます。
私は、関東に住んでいて家の周りが竹林です。なので、日がそんなに当たらないです。チューリップについていろいろ知ることが出来てよかったです。お返事送れてすみませんでした。
Re^4: チューリップ 投稿者:
3連勝 投稿日:2008/04/07(Mon) 09:46 > ひょっとして、今迄のチューリップは葉っぱすら出なかったのですか?だとしたら葉っぱが二枚以上出ているなら開花の可能性があるかもしれませんね。
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> ツツジに関しては「今年は咲かない」と判断した理由と植えてある環境や管理してきた情報を提示していただかないと適切なレスはつきにくいものです。
チューリップの葉っぱは毎年出ていました。でもそこまでです。そこから変化はありません。
私が住んでるところは関東で周りが竹林で、あまり日が当たりません。ツツジのことですが、去年ほとんど咲かなかったということは、
今年は咲かないんじゃないかと思ってしまいます。うまく咲かせるにはどうしたら良いですか?
Re^5: チューリップ 投稿者:
のら 投稿日:2008/04/07(Mon) 15:10 チューリップの球根が肥大するのは葉が展開してから枯れるまでのおよそ2ヶ月間しかありません。
とりあえず今から葉が枯れるまでの間、週一回1000倍に希釈した液肥を与えてはいかがでしょうか。
葉が枯れたら球根を掘り上げて風通しの良い場所で乾燥保存してください。
11月に植え込むときに今頃(3-4月)の日照条件が良い所を選び、腐葉土や堆肥など有機質の用土を入れて球根を植え込んでくだされば、来年は無理でも再来年の開花は期待できると思います。
ツツジが咲かない理由の多くは剪定時期を間違えて花芽を落としてしまうことです。剪定は花後すぐに行ないます。
害虫に蕾をやられることもありますが、この場合は薬剤散布で対応します。
夏場の乾燥で根を痛めて樹勢が弱っていることも考えられます。この点はどうでしょうか?
上記の理由に思い当たることが無い場合は、根周りに酸度未調整のピートモスと腐葉土をすき込んで様子を見てはいかがでしょうか。
ツツジが酸性土壌を好むことと、根を切ることによってショックを与え株の活性化を促すためです。
Re^6: チューリップ 投稿者:
3連勝 投稿日:2008/04/08(Tue) 15:05 > チューリップの球根が肥大するのは葉が展開してから枯れるまでのおよそ2ヶ月間しかありません。
> とりあえず今から葉が枯れるまでの間、週一回1000倍に希釈した液肥を与えてはいかがでしょうか。
> 葉が枯れたら球根を掘り上げて風通しの良い場所で乾燥保存してください。
> 11月に植え込むときに今頃(3-4月)の日照条件が良い所を選び、腐葉土や堆肥など有機質の用土を入れて球根を植え込んでくだされば、来年は無理でも再来年の開花は期待できると思います。
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> ツツジが咲かない理由の多くは剪定時期を間違えて花芽を落としてしまうことです。剪定は花後すぐに行ないます。
> 害虫に蕾をやられることもありますが、この場合は薬剤散布で対応します。
> 夏場の乾燥で根を痛めて樹勢が弱っていることも考えられます。この点はどうでしょうか?
>
> 上記の理由に思い当たることが無い場合は、根周りに酸度未調整のピートモスと腐葉土をすき込んで様子を見てはいかがでしょうか。
> ツツジが酸性土壌を好むことと、根を切ることによってショックを与え株の活性化を促すためです。
昨日の夕方にツツジを見たところ花が一つ咲いていました。ツツジの周りを見たところ、下にツツジの枝が切られていたものがありました。たぶん、父親が伐ってしまったんだと思います。いつごろ伐ったのかは今はもう確かめることも出来ないんですけどね。てことは、今年も期待しないほうがいいってことですよね・・・
あと、根が腐っているって言うのは素人目には分かりにくいですが、
全体的に見た感じは変わりなさそうなのでたぶんそれは大丈夫だと思います。
Re: チューリップの球根に粘土のようなカビ? 投稿者:
ばんざいうさぎ 投稿日:2008/03/31(Mon) 12:20 カビのようなものについては実物を見ていないのでなんとも言えませんが・・・
球根は一度植えつけてしまったものは花が終わって葉が枯れるまではほりあげてはいけません。球根は根が途中で分かれたりしないため掘ると根を傷めその後の生育によくありません。処分価格だったというので植えつけた時期が遅い可能性もあり、根が伸びきっていないかもしれませんので、酷いと花に影響があったり最悪枯れてしまいます。窮屈そうでもそのままの方が良かったのですが・・・
また葉に赤い模様があるのは早咲きのわい性種、グレイギー系統のチューリップなのだと思います。この系統のほとんどに葉に赤い色素の模様があります。成長が遅く感じるのはわい性で背が低いまま咲く系統だからで病気でもなんでもありません。こちらは早咲きなので植え替えてしまうと特にダメージが大きいです・・・
球根植物の性質や管理法が判らず、してはダメなことをしてしまったようですね・・・
それとお住まいの地域がわかりませんが、チューリップは日本の高温多湿の梅雨時などが苦手で、同じ球根を何年も植えているうちに小さくなったりウイルス病などの病害虫にかかりやすくなりますので、一年草扱いの球根使い捨てで毎年新しい球根を植えなおす人も多いそうです。チューリップ球根の生産地域や北国では栽培適地で毎年咲きます
もし栽培適地にお住まいだとしても今年は根を痛めているので、おそらく来年には球根が小さくて花が咲かないかもしれませんね・・・
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