アリウムの根っこが地面に張っていた 投稿者:
小言ばあさん 投稿日:2008/12/21(Sun) 14:27 グローブマスターという大きくなるアリウムを譲っていただき、球根を、7号鉢に3個、埋めておきました。球根だから・・と今まで日陰に置いておいたのですが、日当たりの方がいいかな?と思いなおし、今日鉢を移動しようとしたら、鉢の底からびっしりと根っこが出ていて、地面に張っていたんです!
引き剥がしてしまったので、またそーっと土の上に置いておきましたが・・(^_^;)
この後どうしたらいいでしょうか?
よろしくお願いします<(_ _)>
Re: アリウムの根っこが地面に張っていた 投稿者:
ばんざいうさぎ 投稿日:2008/12/22(Mon) 19:52 ユリ科植物の根は先端が傷むとその部分はもう働きを失います。もし根も枝分かれする性質だと枝別れた方が無事なら問題ないのですがアリウムのようなネギ類の根はまっすぐに伸び脇からの細根ができません。ですから、切れた根はもうそのままにしておくしかありません
でもちぎれたのは鉢底から出てきた根だけでしょうから鉢内にある根がまだまだたくさんありそんなに酷い影響はないかと思います
ただ大型品種のアリウム3個を7号の鉢とは狭すぎるかと思います。おそらく7号なら球根1個がどうにか育つかという広さと思われます・・・。また深く植えてはいないでしょうか?鉢植えだとかなり浅く植えないとうまく発芽しない事があるのですが、深く植えればそれだけ根も飛び出しやすくなります
根が出ていなければ植え直したいところですがもう無理でしょうし、根鉢がしっかりしていないかもしれずそのまま鉢から崩さずもっと大型の鉢に植え替えるというのも無理かと思います(本当はそれができれば後の事は問題ないのですが・・・)今植えている鉢を犠牲にしても良いのであれば、ふたまわりくらい大きな鉢にまず鉢底石と土を少し入れ、そこに元々の鉢をそのまま入れてからその鉢を割って、取り除けるだけかけらを取ってから(底は無理にとらなくて良い)土を入れてしまうという荒業もあるにはあるのですが、鉢がもったいないので普通そこまではしませんよね・・・
大型のアリウムは基本地面植えとなります。生育期には旺盛に根が深く広く伸びて生育に必要な沢山の栄養やミネラルを自ら補給していき次の年の為に球根に蓄えます。でも鉢だと土が限られてしまいそれができません。だから今回鉢底から根が伸びて地面までいってしまったのです。大型植物を鉢で植える場合はできるだけ土をたっぷり入れられる大きなものが良く、アリウムの場合はアマリリスのような狭い鉢でも育てられるような植物ではありません。鉢で育てるには小型のアリウム(コワニーやモーリーなど)が良いです。こちらは見た目が大型のと全く違いますが同じ仲間なので丈夫でとても可愛いものが多いです(背が低いので鉢植えや花壇の手前向き)
今回はそのままの鉢で開花期までは土を足したり(球根から出る茎はなるべく埋めないように)リン酸多めの追肥や液肥を与えて花を咲かせ株を育てて、球根が肥大するよう管理して下さい。葉が枯れてきたら鉢から出して植え付け時期まで保存します。そして植え付けの時期には地面に間隔を少し広めにして直接植えつけるか、なるべく大きな深さのある鉢(1個植えなら8号から9号くらい、3個まとめるならかなり大きな鉢)に植えつけて下さい
また、鉢植えを外に置くときは直接地面に置いてはいけません。今回の様に鉢底から根がでて地面まで伸びてしまうのもありますが、害虫が直接底穴から入ってきたり、雨で跳ねた泥が植物について病気(うどんこ病など)になる可能性が高くなります。また、コンクリートや石畳の上も直接熱が伝わり根を傷めます
置く場所には直接置かずにレンガを足に使ってその上に置くか台や棚の上に置くとトラブルを避けられます。水をためないように気を付けられるなら鉢皿もあった方が良いです。もっと慎重にするなら鉢皿の中にも足をつけて鉢を浮かせると水浸しにならず下からも空気が入りやすく虫が侵入しません
また、球根といっても植物によって好む環境は違います。芽が出るまで日陰に置いておくと耐寒性の低いものだと弱って腐る事もあり得ますので、球根はみな日陰に置くとは考えずに耐寒性で考え、耐寒性が少し弱いものは日当たりに置いてあげてください
アリウムは耐寒性のあるものが多いですがネギの仲間ですから季節によって場所を変えてあげる必要はなく、水やりさえ忘れなければ(鉢に植えると冬でも水やりはしなくてはなりません)ずっと同じ場所に置いていても大丈夫です。ただし鉢植えの場合地面植えよりも浅く植えますから寒さを防ぐために春に芽が動き出すまでは落ち葉を被せたりなどで芽を風や寒さから守ると良いですよ
もし地面に植えた場合は2〜3年くらい置きに掘り出して、違う場所(土を変えるという意味で)に植えつけて下さい。ネギの仲間なので何年も植えっぱなしでは連作障害がでてしまいますので。掘り出した土には堆肥を入れて3〜4年はユリ科植物は植えないで他の科を植えるか、そっくり土を入れ替えて下さいね。鉢植えの場合は毎年新しい土に変えて植えてあげると球根が痩せることなく鉢植えでも見事な花を楽しめますよ
Re: アリウムの根っこが地面に張っていた。。。ありがとうございました!! 投稿者:
小言ばあさん 投稿日:2008/12/23(Tue) 01:43 ばんざいうさぎさま、ご丁寧に教えていただき、ありがとうございます。
根本的に間違っていたようですね・・(^_^;)今回はどうせ引き剥がしてしまったので、家庭菜園の土のところに、栄養をやりながら土ごと埋めてみます。
大変勉強になりました!
ありがとうございました<(_ _)>
Re: アリウムの根っこが地面に張っていた。。。ありがとうございました!! 投稿者:
ばんざいうさぎ 投稿日:2008/12/23(Tue) 19:20 初めて育てる植物には失敗はつきものですからお気になさらずに・・・。どんなに園芸上手な人だって最初はいくつも枯らしたり失敗しながら上達していくものですから。今回は割合丈夫な植物なので、ちょっとは弱るでしょうがそんなに影響はないと思いますよ
地面に植える事にしたのですね。鉢に球根を深めに植えているなら鉢の土の表面と地面の表面の高さを合わせて埋めれば良いですよ。もし球根が浅めに植わっているなら少し深めに植えてあげてくださいね
家庭菜園の土の場合は、葉もの野菜を作った後の土だと窒素が残留していて、残っている量が多いとアリウムの花芽に影響する事がありますので心当たりがあれば穴を大きく掘ってそこの土と花用の土を混ぜてからその場所にアリウムの根鉢の大きさの穴をあけて植えると窒素の影響が緩和されます。土に牛フン堆肥以外の堆肥(牛フンは窒素が多いので)の、稲わら堆肥やバーク堆肥(木の皮の堆肥)と葉もの野菜を作らなかった土を使って混ぜて入れても構いません。花用の土を使った場合は必要ないですが、その他の土や堆肥を使った時は追肥(定期的に与える液肥など)にリン酸が多めの物を与えると良いですよ
来年、見事な花が咲くと良いですね〜
Copyright (C) BloomingScape ALL rights reserved.