九州北部豪雨から再開の朝倉市筑後川の鵜飼(うかい)
2017年7月5日の九州北部豪雨から今年、2018年5月20日、筑後川の鵜飼(うかい)が再開
昨年7月5日に起きた九州北部豪雨から今年、2018年5月20日、筑後川の鵜飼(うかい)が再開されました。今年、不安の中で開始した鵜飼(うかい)。
昨年の九州北部豪雨で土砂が流れ込み、土砂で流れ込んだ土は多いのですが大きな石や岩が流されたため石や岩が少くなり、そのため鮎が食べるための石に付着する苔が少なく、現状、筑後川に魚自体が少ない状況です。しかも、綺麗な水だったはずの水が土砂で濁っているため、鮎や魚がいるかどうかを鵜が目でとらえにくい状態に現在なっています。
筑後川の鵜飼いは、7世紀はじめに「隋書倭国伝」に九州北部の鵜飼いについての記述が
筑後川の鵜飼いは、7世紀はじめに「隋書倭国伝」に九州北部の鵜飼(うかい)についての記述があることから朝倉筑後川での鵜飼いが行われていたと考えられています。江戸時代ころから船を使った鵜飼いに変化していきますが、朝倉の筑後川の鵜飼いは他の地域と異なる部分があり、漁業として成り立っておりました。
「獲る鵜飼い」を実践
「獲る鵜飼い」を実践し、通常は、鵜が直接、魚を飲み込まないように「手縄(てなわ)」という縄で首の太さを調節しますが、朝倉では、「締め釘」という鵜に負担を与えない工夫がされているのも特徴です。
今年は本当に魚が鵜飼でとれない状況
ただ、今年は本当に魚が鵜飼いでとれない状況で漁業に正直なっていないのが現状です。
特に今年の鵜飼は朝倉の復興を意味するための活動
特に今年の鵜飼いは朝倉の復興を意味するための活動になっておりますが、鵜や鵜飼いさんも朝倉の復興のため一生懸命に頑張っております。
朝倉の指定無形文化財になっている鵜飼
是非、機会がありましたら、朝倉の指定無形文化財になっている鵜飼を見に来ていただけると幸いです。見るためには、船に乗るための人数がありますので予約が必要です。
原鶴温泉旅館組合 0946-62-0001 に夕方5時までにお電話いただき、予約をし20時30分から開始です。是非、朝倉へお越しください。
PS.ちなみに・・・船に立つ位置は年功序列
鵜飼が終わった後にも立ち会えたのですが、船に立つ位置は年功序列で、写真手前の鵜が18年目の鵜で一番歳上なため、手前に立っているそうです。鵜はつがいで一緒にいつもいるため、その隣にいるのが奥さんだそうです。鵜は歳をとってくると白髪も増えてくるそうです。
首の部分が白くなっているのが白髪だそうです。
鵜は、「鵜の目、鷹の目」いわれるようにとても目がよく、きれいなグリーンの瞳をしています。
直接見るととっても、可愛いです。9月末までです。船にのり風に当たりながら、川下り。すごく情緒があって気持ち良いですよ。是非、御体験ください。