科名:ユリ科
球根
私の難易度?
★★★
カサブランカという名の純白のユリが登場して以来、
ユリを育てたいという人が増えてきたようです。
もともとは秋に売られている球根を、11月頃に植え込んでおき、 翌年咲かせるのですが、今では伸び始めたばかりの苗が植わった鉢植えが春に出回っています。初心者であれば、これを入手して咲かせるのがお手軽ですよ♪
球根は花が終ると、来年のための養分の貯蔵を始めます。この頃に肥料を与えておくと、球根は太り、来年も開花します。
冬の間は休眠期で、地中には球根だけが残りますので、 鉢植えのままにしておくか、11月頃に植え替え、地上にすると、 翌年以降もよく育つようになります。
◆日光によく当て、肥料を与えましょう♪
生育途中で入手してきた鉢植えは、室内に入れず、ベランダなどの戸外の日光が長く当たる場所に置きます。 育つ時に日光不足にすると、花は満足に咲かなくなってしまいます。
水は鉢土の表面が乾いたらすぐに与えます。肥料は1000倍に薄めた液体肥料を10日ごとに開花するまで与えましょう。
入手した時に茎が少し伸びているものは、すぐに根元に化成肥料を 少しまきます。こうすると、後々の生育がよくなり、 花つきもよくなりますよ。 また、花が満開になったときにも化成肥料を少しまき、 花後は花首を切り取っておきます。
球根は本来、背丈の3倍くらいの深さに植えつけると良く咲くので、 初冬に植えつけるときは深めの鉢に移し替えましょう。
◆初冬に植え替えるのは本格派!
スカシユリタイプ、ヤマユリタイプ、カノコユリタイプなど、ユリにはいろいろなタイプがありますが、いずれも冬の初めが植え替え時。
春に入手して咲かせた鉢植えのユリは、11月に堀り上げ、別の鉢に 植え替えると、以後もよく咲いてくれます。
直径20cm、深さ30cmの深めの鉢があれば好都合♪
この点、プランターは深くないので、ユリの栽培には不適です。 鉢の底から3分の1ぐらいの位置に球根を置き、草花用の培養土で 植えつけます。
冬は戸外に置きっぱなしで、肥料も与えなくて構いませんが、 水だけはしっかり与えてあげましょう。 ユリは土がかさかさに乾くと、球根がしなびて良くないんです。
◆草丈の低い花と組み合わせてみましょう♪
ユリの開花は初夏から夏。 テッポウユリは早い方で、カノコユリやカサブランカは夏。
いずれも背が高くなり、根元があいて寂しくなります。 隙間を補うために、根元に草丈の低いフレンチマリーゴールド、 サフィニアなどを植えてみましょう。 キレイなばかりでなく、鉢土が日陰になるため、鉢土の温度が高くならずに、球根が腐るのを防いでくれるんです。
多くのユリは、葉に日光が良くあたり、元が草に覆われ、地温の上昇が防げるような所に生えています。 このような環境をつくってあげると、翌年も元気な姿でステキな花を見せてくれますよ。
また、プラスチック鉢は地温が上がりにくいのでユリの栽培には適しています。 ☆彡 さぁ!さっそくユリを育ててみませんか!?