観葉植物 育て方

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クワズイモの育て方|観葉植物Dictionary

クワズイモは、大きな葉のクワズイモとやや小さめの葉のヒメクワズイモなどがあります。

クワズイモ

クワズイモ

基本情報

学名:Alocasia odora

私の難易度?★★★

特徴や育て方など

クワズイモ

インテリアとして良いですよね。ちょっと場所をとるかもしれませんが、存在感はバッチリです。ハート形をした大きめの葉をしており、大きな葉が行う蒸散作用により、生きた加湿器の役割もしてくれます。葉っぱは、入れ替わっていきます。入れ替わり時、葉っぱは黄色くなりますので、取り除くようにしてください。

春からは、また、新芽が、ふいてきますので安心してください。半日陰でも育ちますが、できるだけ明るい場所で、暖かい、温度変化の少ない場所に置かれるのが良いでしょう。冬場の水やりは、やや乾燥気味にしてあげましょう。冬場、肥料はいりません。春からの成長期に与えて下さいネ。できるだけ風通しの良い場所へ置いて、葉っぱの部分には葉水などをたまにしてあげると病虫害防止ができます。

花芽はカットした方が良いのですが、そのまま、放置しておくと、左の写真のような実(種)ができます。

厚生労働省のホームページの記載を引用しますと、 「根茎はデンプンを含み、充分に晒して食べることができるが、処理が不十分だと中毒を起こす可能性がある。」とのことです。

くれぐれもクワズイモは、イモという名前がついていますが、食べない方が無難ということだと思いますので、御注意ください。


ヒメクワズイモ

ヒメクワズイモ

基本情報

学名:Alocasia cucullata 

私の難易度?★★★

ヒメクワズイモの特徴

クワズイモよりも一回り葉っぱが小さいヒメクワズイモです。葉っぱはかわいい小さめのハート型で趣いっぱいの観葉植物です。

ヒメクワズイモ

大きな葉っぱのクワズイモとはまた違う雰囲気を楽しめます。インテリアとしても上品さやスマートさもただよいます。インテリアとしても素敵で、飾りやすいと思います。 葉っぱ部分などにはたまに霧吹きなどしてあげると良いです。通常、葉っぱの大きめなクワズイモが流通しています。


クワズイモの特性や育て方

原産地:インド

科名:サトイモ科

属名:アロカシア属

葉っぱが大きめで楽しい樹形をしていて人気が高いですね。飾ると、アジアンテイストな雰囲気を楽しめます。観葉植物の中でも比較的、寒さに強めな観葉植物です。 室内でも0℃〜3℃以上あれば、冬越し可能です。半日陰でも育ちますが、できるだけ明るい場所で、暖かい、温度変化の少ない場所に置かれるのが良いでしょう。また、風通しが良い場所に置いてあげてください。いつも空気がこもっていたりするような場所に置いておきますと、カイガラ虫がついたりする場合があります。定期的にオルトランなどで予防をしておくのも良いです。

クワズイモ

クワズイモの特徴として、葉の外側が黄色くなってきたりします。

春先から秋頃までは生長期ですので、この時期には、2週間に1回程度でも良いので、水やりのついででも、液体肥料を薄めたものをあげると葉のつやや色味もきれいに出て、良い状態になっていきます。また、新芽が出てきてしだいに大きくなっていく段階で、おおよそ、古い前からついている一番下の方にある葉っぱは、しだいに黄色くなっていきます。これは、新芽の方に栄養分をとられ、古い葉っぱへ今まで通リ栄養分がいきわたらなくなるためだと考えられます。このような場合は、新陳代謝ですので、古い黄色くなった葉っぱは幹の根元からカットしてあげるようにしてください。そうしますとまた、見栄えも良くなります。

ふやし方

太めの幹の部分をカットして、茎挿ししていましたら、脇から葉っぱが芽吹いてきます。また、種を収穫しますと実生(みしょう)でも育てることが可能ですが。簡単なのは茎挿しか数本、幹がたっている場合の株分けです。

挿し木の方法は、こちら!

株分けの方法は、こちら!

葉っぱの茎の部分が長くなって、大きい葉っぱが垂れ下がった

あまり明るくない場所で長い間、管理しておきますと、もやしのように茎部分がひょろひょろになってきてしまい(徒長)ます。そのかわり、葉っぱの大きさは、変わらないので、葉っぱの重さを支えきれなくなり、葉っぱが垂れ下がっているように見えます。明るめな場所に移動してあげ、しまった株にしてあげましょう。

葉っぱから水が垂れてくる

葉っぱが大きいのが魅力なクワズイモですが、その分、「生きた加湿器」のような感じで、葉っぱの蒸散作用も大きくなります。おおよそ、水やりをたっぷりしたその日もしくは次の日くらいにそのようによくなります。そういった場合は、いつもよりやや少なめに水やりをしますと、葉っぱから水がたれることもなくなってきます。

下葉が黄色くなって垂れてきた

よほど日陰な場所に置いていて、全体的に葉っぱが黄色くなるのではなく、一番下の方にある以前からついている葉っぱだけが黄色くなって垂れてくることがあります。これは、新芽へ栄養分をとられるため、古い下の方にある葉っぱにうまく栄養分がいかなくなり、黄色くなってしまうことがあります。この場合は、新陳代謝によるものですので、その黄色くなった葉っぱを幹のつけ根からカットしてあげましょう。そうしますと、また、きれいになります。

後、全体的に黄色くなる場合の原因としましては、

・屋外やベランダに出してあげたため、葉焼けを起こしてしまった。

・肥料不足で葉色が薄くなった

・根詰まりにより、葉色が悪くなった

・日照不足により、葉色が悪くなった

などが考えられます。

屋外やベランダに出してあげたため、葉焼けを起こしてしまった

クワズイモは、日照が強いときにでも長い間、屋外の直射日光に慣れてしまいますと、結構、「葉焼け」などにも強いのですが、基本的に室内で育てていたクワズイモを、急に屋外に出してしまいますと、「葉焼け」(葉っぱがやけどをしたような状態になり、葉色がかわってしまいます。)をおこし、葉っぱが黄色くなったり、ひどい時には、葉色が茶色になったりしてしまいます。屋外に出す場合は、数日間かけて、じょじょに明るい慣らしながら、屋外に出してあげましょう。

肥料不足で葉色が薄くなった

生長期の春〜秋にかけては、栄養分を欲しがります。肥料不足になった場合も葉色が悪くなったりします(新芽はのぞく)。水をやる時に、水のかわりに薄めた液体肥料などを2週間に1回ほど、与えたり土壌の上に固形肥料(緩効性肥料)などを置き肥したりして、肥料を補ってあげましょう。

根詰まりにより、葉色が悪くなった

植え替えをずっとしないでいた場合、根っこが鉢いっぱいになってしまい根詰まりを起こすことがあります。この根詰まりの場合も葉色が悪くなったりしてしまいます。 根詰まりの場合は、植え替えをしてあげると、また、自然と葉色も良くなってきたりします。目安としましては、鉢底から根っこがたくさん出てくるようになったら「植え替え」をしてあげましょう。

植え替え方法は、こちら!

日照不足により、葉色が悪くなった

クワズイモは半日陰なバソでも生育可能ですが、暗めな場所で日照不足な状態が長く続きますと、どうしてもは葉色も悪くなってきます。やや明るめな場所に移動してあげましょうね。

幹が腐ってきた

水やりの具合や置いていた環境などいろいろな条件もあるかと思いますが、茎が腐敗菌などにかかってしまい腐り始めることがあります。この場合の再生方法としまして、そのぶよぶよしている部分を鋭利な刃物などでカットして取り除いてくださいませ。取り除いた後、まだ、堅い幹部分が残っている場合は、その幹の脇より、新芽が出て来るようになり再生できます。また、幹の上部が堅く、根元のみ柔らかい場合は、やわらかい部分をカット後、堅い上部が完全にカットされた場合、その上部の根元をよく湿らせた水苔などで包み、根っこを発根させ、もう1鉢に仕立てます。

直射日光があたらないやや明るめのレースのカーテン越しなどに移動してあげて、光合成をやや活発にしてあげ、栄養分を多く分泌させるようにしてください。また、ぶよぶよ処理をして、新芽が出てくるくらいまでは、(1〜2ケ月間くらい)肥料をあげるのを控えめにしてくださいね。

飾ってみたい

クワズイモは独特な個性的な樹形からインテリアにも良くマッチし人気のある観葉植物です。葉っぱも大きめで本当に存在感もバッチリで冬場などは「生きた加湿器」のような役割もしてくれますので、いいですよね。ところで、風通しのあまり良くない場所で管理しておりますと、カイガラ虫が葉っぱの裏についたりすることがあります。定期的にオルトランなどで予防等してあげてくださいね。

クワズイモ

あまりきれいとはいえないですが、お花も咲いてくれます。ホワイト色のスパティフィラムのようなお花です。

クワズイモ

その後、うまくいきますとオレンジ色の実も収穫できたりしますが、基本的には、お花が咲いたらお花がついている茎の根元からカットします。お花をつけておきますと、やはり栄養分がお花の方にとられますので、葉っぱに今まで通りの栄養分がいきわたらなくなってしまうからです。もし、実を見てみたい!という場合は、そのままにしておきます。

全部の花に対して、実ができるかというと、これも一概には言えず、お花の中でも元気の良いものに対して実が出来ているような気がしています。場合によっては、途中で実がならないでお花が枯れることもあるからです。

いろいろ楽しめるクワズイモを是非、堪能してくださいね。

育てる環境や水やり

:明るい場所を好む植物

温度:0℃以上の場所が望ましい

:土の表面が乾いてから、たっぷり与えてください。


解説

温度・・・越冬するための最低必要な温度

10℃以上の場所を好む=「寒さに弱い植物」であることになります。冬場、注意が必要です!!

5℃〜10℃の場所を好む=「室内であれば、ある程度の場所はOK!?」

0℃以下にならなければ良い=「観葉植物の中でも、寒さに強い植物」の意味でもあります。


難易度・・・★が多いほど、管理が難かしい。

  ★は、5個が最高


光・置き場所・・・飾る場所の参考に

明るい場所を好む植物: 窓際の明るい場所でレースのカーテンごし(直射日光を好みます。)

半日陰でも良い植物: 日中、電灯をつけないでも新聞が読めるくらいの明るさ

日陰でも強い植物: 直射日光は嫌ったりしますが、明るいにこしたことはありません。暗めの場所でもOKです。