棕櫚竹・観音竹の育て方|観葉植物Dictionary
和風の建物に良く合う植物として人気の高い植物です。よく高級料亭などにも飾ってあります。シュロ竹や観音竹の葉は、 掌を広げた形に見立てて、「掌状葉」を持つヤシの仲間です。
シュロ竹(棕櫚竹・シュロチク)
基本情報
Rhapis humilis
私の難易度?★★
シュロ竹(棕櫚竹・シュロチク)の特徴
高級料亭などにも飾られている観葉植物。管理がしやすい植物です。寒さにも強いので、0℃以下にならなければ、外でも越冬できます。和風の建物に良く合う植物として人気の高い植物です。虫もつきにくいです。 原生地は中国南部からベトナムあたり。日本では古くから観葉植物として、とても親しまれています。ブルーミングスケープでも、人気種!!
観音竹
基本情報
学名:Rhapis excelsa
私の難易度?★★
観音竹の特徴
の植物も、管理がしやすい植物です。寒さにも強いので、0℃以下にならなければ、外でも越冬できます。和風の建物に良く合う植物として人気の高い植物です。虫もつきにくいです。
観音竹 綾錦
基本情報
学名:Rhapis excelsa
私の難易度?★★
観音竹 綾錦の特徴
緑の宝石とも言われているストライプ(縞)柄の美しい育てやすい観音竹です。突然変異により、このような美しい縞柄の品種が出てきたようですが、比較的、安定した状態でこの模様を楽しめます。この明るい葉っぱは和・洋を問わずインテリアとして楽しめますね。明るい場所で管理する方がストライプが鮮やかになってくれます。
棕櫚竹・観音竹の特性
原産地:中国南部
科名:ヤシ科
属名:ラピス属(カンノンチク属)
日本では店頭などでは、置いてあったりなかったりしますが、アジアンテイストの雰囲気を楽しめるためやはり渋めの陶器鉢などに入れられて和風高級料亭などに飾られたり、家具屋さんのショールームに飾られたりしていますし、お正月になるとホテルなどにも良く飾られ昔から今現在でも日本で大変、親しまれて人気がある品種だといえます。
棕櫚竹・観音竹の葉は、 掌を広げた形に見立てて、“ 掌状葉 ”を持つヤシの仲間です。ヤシ科のカンノンチク属に属しています。基本的には、ヤシの仲間で、学名は Rhapis humilis といいます。
また、カンノンチクとシュロ竹は兄弟のようなもので、シュロ竹・カンノン竹ともに古来から日本で園芸種として楽しまれてきました。シュロ竹やカンノン竹の仲間は、中国南部から東南アジアに約12種類くらいあると言われています。もともとがやはり中国・東南アジア原産ですから、ヤシの仲間なのにどことなくアジアンテイストを醸し出しているのでしょうね。2001年の年末に中国に行ってきましたが、中国でも人気で観賞用として売られているのを見てきて、やっぱり中国原産!と納得したくらいです。
棕櫚竹・観音竹の違い
カンノン竹とシュロ竹はそっくりなので良く間違われます。カンノン竹に比べシュロ竹は、やや大型で小葉の幅が細いのが特徴で、掌状複葉し、幹は高さ2〜4mで株立ちしてきます。また、シュロ竹やカンノン竹は、寒さに強く半日陰な場所にも強く育てやすいのが有名ですが、シュロ竹はカンノン竹に比べさらに耐寒力が強いのが特徴です。
棕櫚竹を坪庭に飾る
棕櫚竹(シュロチク)は、坪庭の中に飾っても風情がある観葉植物です。この写真は、長崎県ですが、寒さに強めな観葉植物ですので、屋外でこのように坪庭の中に飾られていました。棕櫚竹をこのように使用しても、落ち着きのある空間が演出できます。
シュロチクの葉先の枯れ
棕櫚竹(シュロチク)は、葉先が写真のように枯れてくることがあります。原因として多いのが新陳代謝です。その他には、水切れ、根腐れ、日照不足、エアコンの乾燥した風が当たっているなども考えられますが、見苦しい場合は、葉先の茶色になった部分だけを、はさみでカットします。見映えがとても良くなります。シュロチクは元気な状態でも葉先が茶色になるのは良くあることで、全体的に元気な状態の場合には、葉先が茶色になってくるのは特徴と思っても良いです。
シュロチクの新芽
棕櫚竹(シュロチク)は、土中に地下茎があり新芽がタケノコのように出てくるのも特徴です。もともとついていた株の下の方の葉が新陳代謝によりなくなっても、下の方よりタケノコのようにして出てきた新芽が育ってくると、下の方に葉があるような樹形に戻ることができます。
花は咲くの?
幹と葉っぱの間より花芽を出し、花を咲かせます。
一般のご家庭ではあまり見かけないとは思いますが、温室など暖かい場所にずっと置いておきますと、その中の数鉢はお花を咲かせてくれます。
鉢植えは風当たりの少ない場所に
日本の暖地、寒風にさらされない日だまりの場所なら、地植えで越冬している姿が見られます。湿潤で、風当たりの少ない場所を好むので、鉢植えの場合は是非、こうした場所に置いてあげてくださいね。
伸びすぎた茎は切り取りましょう
シュロ竹が大好きなのは、高温多湿。そして、明るい日陰です。高温期にはシャワーをかけるように、体全体に散水してあげてください。高温期に入る頃、緩効性肥料をおいてあげましょう。ヤシノキの性質で、1本の茎からは脇芽が出ませんが、生え際から、新しい芽が育ちます。新芽が育ちやすいように、背が高くなりすぎた茎は切り取ってください。5〜6月の高温期に入る頃、伸びすぎた茎、これから伸びる芽などを案配して株分けするのも、繁殖の一方法です。培養土には、赤玉土と腐葉土の混合などが適しています。
病害虫にも強い
シュロ竹は、病害虫の被害は少ない方。新芽が、 アブラムシとその排泄物から生じる「すす病」や、カイガラムシに侵されることがありますが、頻繁な散水で防除ができます。寒さと暗さにも強く管理が簡単なシュロ竹は、特に和風のお部屋にマッチします。ナチュラルなバスケットにもピッタリ。
植え替え方法は、こちら!育てる環境や水やり
光:日陰でも強い植物
温度:10℃以上の場所が望ましい
水:土の表面が乾いてから、たっぷり与えてください。
解説
10℃以上の場所を好む=「寒さに弱い植物」であることになります。冬場、注意が必要です!!
5℃〜10℃の場所を好む=「室内であれば、ある程度の場所はOK!?」
0℃以下にならなければ良い=「観葉植物の中でも、寒さに強い植物」の意味でもあります。
★は、5個が最高
光・置き場所・・・飾る場所の参考に
明るい場所を好む植物: 窓際の明るい場所でレースのカーテンごし(直射日光を好みます。)
半日陰でも良い植物: 日中、電灯をつけないでも新聞が読めるくらいの明るさ
日陰でも強い植物: 直射日光は嫌ったりしますが、明るいにこしたことはありません。暗めの場所でもOKです。