フィカス ウンベラータの育て方|観葉植物Dictionary
基本情報
学名:Ficus umbellata
原産地:熱帯アフリカ
科名:クワ科
属名:フィカス属
私の難易度?★★★
育てる環境や水やり
光:明るい場所を好む植物
温度:5℃以上あれば良い。
水:土の表面が乾いてから、たっぷり与えてください。
特徴や育て方など
すご〜く人気の高い観葉植物です。 インテリア雑誌などでもよく見かけるおしゃれな観葉植物の代表のようなウンベラータ。インテリアにすごくマッチしてくれるのが人気かもしれません。葉っぱが大きめでハートの形をしていてかわいい観葉植物です。 樹形&葉っぱを一緒に楽しめ、置いているだけでほっとした空間を作れるのも魅力的ですよね。
また、高温多湿を好む植物ですので、たまに、霧吹きなどをしてあげると良いです。根っこの部分は、過湿にならないように注意しましょうね。 また、直射日光に当たり過ぎますと葉焼けを起こしてしまうこともあります。できれば、レースのカーテン越しなどの場所で育ててあげると良いです。湿度を若干、好みますので、お風呂場などにも良さそうです。
大型のハート形の葉には、くっきりとした葉脈も出て、アクセントになっています。
ウンベラータの葉っぱの魅力
いろんな葉っぱの表情が楽しめるのがウンベラータの魅力です。
小さな小さな点々が出てくることも
ウンベラータの特徴として、写真のように、針の先でさしたような小さな小さな点々が出てくるのも特徴のひとつですが、これは病虫害ではございませんので、ご安心ください。
赤茶色のような葉色の新芽が出てくることも
良く質問を受ける葉の表情として、ウンベラータは、ゴムの木と同じ、フィカス属に属するのですが、ゴムの木のロブスターなどの新芽がやや赤茶色っぽくなっているのを見かけたことがある方も多いかと思いますが、ウンベラータも同じように、新芽がまず出てくる際に、赤茶色の突起のようなものが出てきて、そこから、新芽が展開してくるのですが、下記のような赤茶色のような葉色の新芽が出てきたりしますが、こちらもウンベラータの特徴で病虫害などの影響ではないです。
若い葉などは、色も薄く、まだらなような状態のものも
上の写真のように若い葉などは、色も薄く、まだらなような状態のものもございますが、時間がたつと、色あいも濃いグリーンになってきます。病気などではございません。
色が薄くなりはじめているのは、入れ替わりの葉
上の写真のように比較的、大きめな葉で、下のような色が薄くなりはじめているのは、入れ替わりの葉で、まもなく黄色くなってくる葉になります。
色合いが薄く、若い葉の裏側は、上の写真のように、まだらに一部、透通ったように見えたりしますが、病気などではありません。
たまに、形がおかしい葉が出てくる場合が
たまに、形がおかしい葉が出てくる場合がございますが、こちらの葉は病気ではございませんし、他の葉にうつってしまうことはございません。この原因として、主に、5〜6月頃、新芽がたくさん開く中で、新芽は、ツノのような状 態から、葉にかわっていくのですが、たまに、うまく開けなかったりしたものが、そのように一部、欠けたようになって開いてしまったものになります。
あたたかい時期が良い時期には、次からは、新芽も綺麗な形でひらいてくるかと思います。もし、見苦しければ、葉っぱ自体をカットしていただくか、葉先だけを丸くカットしえいただき、形を整えていただくとよろしいかと思います。
植え替え
植え替え時期は、暖かくなった時期です。おおよそ5〜6月頃が適期です。大きくなってきたら、ひとまわり大きめの鉢に植え替えをしてあげてください
肥料
肥料を与えることにより葉色の艶も良くなり、成長します。時期的には、4〜10月頃までで、緩効性肥料の置き肥を土の部分にして、2週間に1回程度の割合で、液体肥料を水に溶かし、水やり時に与えます。
霧吹き
生育期、特に暖かくなる4〜10月頃には、月1回程度は、葉に霧吹きをしてあげます。霧吹きをしてあげることで、葉のホコリを落とすだけでなく、害虫予防にもつながります。また、葉の乾燥を防ぐこともできます。
害虫予防
カイガラムシなどがつくことができます。4〜10月頃に、定期的にオルトランなどを与えることで予防することができます。
ふやし方
ふやしたい場合は、「挿し木(茎挿し)」などの方法でふやします。「挿し木(茎挿し)」でも挿し木の可能時期であれば比較的ふやしやすいです。適期は、5月〜7月頃です。
ブルーミングスケープで取り木したこともあります。取り木でも可能ですよ。
挿し木や挿し芽を行う場合は市販の挿し木用の土などを用いる方が失敗が少なくなります。特に、有機物などの栄養分が土に入っていたりする場合、カットした場所から腐ってしまう場合が出てきますので、挿し木をする場合は、まず、栄養分などが入っていない土を用意します。
土を一旦、挿し木をする容器に入れ、水をかけ、まんべんなく挿し木用の土を湿らせることで、土がふかふかな状態から少ししまりますので、挿し木がしやすくなります。
土に挿す前にメネデール などの発根促進剤に土に挿す部分を、1日位、浸けておいても良いですよね。
ウンベラータの茎の部分をカットし、そのカットした部分を上下を間違えないように、きちんと挿します。葉はついていない状態で大丈夫です。水やりをきちんとしていると、次第に根が出てきます。根が出てきて、葉が2枚くらいになった頃に、それぞれ苗ポットなどに植え替えをしてあげましょう。
剪定
ウンベラータの葉が黄色くなったりした際の剪定(カット)位置は、葉がついている茎と幹の付け根からカットします。
ウンベラータが大きくなったり樹形が乱れてきたら、剪定(せんてい)を行い、高さなどを調節することができます。樹勢が強い観葉植物ですので、幹や枝をカットします。時期的には、5〜6月頃が良いです。
カットした幹や枝のすぐ脇のところより、新芽が出てきますので、樹形を整えることができます。
ウンベラータは、生きている場合には、葉っぱが1枚もなくなって丸坊主になっても、暖かくなってきますと、新芽を出して、再生ができる観葉植物です。冬場に剪定をしますと、暖かくなるまで新芽を出しませんが、春にカットしますと、じょじょに新芽を展開してきますので、再生ができますので、是非、お試しください。
ウンベラータは、カットした部分から白い樹液が出てきます。白い樹液は、カット後、ティッシュなどでおさえていただきますと、しばらくしましたらおさまります。
ウンベラータは、花は咲くの?
フィカス ウンベラータは、イチジク属に分類されています。上の写真のように緑色の1.5cm程度の小さなイチジクの実のようなものになり、緑色から赤く熟していきます。フィカス ウンベラータは花が咲きますが、一般的な花のような感じではなく、「隠頭花序」と言いまして、花嚢と呼ばれる袋状の器官内に(その実の中)で花が咲きます。実がつくと種を収穫できますが、少し花が特殊なため難かしいかもしれません。種まき時期は、4〜6月頃に暖かくなった時期に、種まき用の土やピトモスなど肥料分がない清潔な土にまきます。
ウンベラータの葉が黄色くなる原因と対処方法
1.新陳代謝によるもの。下の方についている葉が黄色くなる場合は、病気とかではなく新陳代謝による場合が多いので、その場合は、黄色くなった葉のみをカットして取り除きます。
2.日照不足によるもの。ウンベラータは明るい場所を好む観葉植物で、レースのカーテン越しくらいの明るさに飾ると良いです。日照不足になると葉が黄色くなっていき、次第に、葉数も少なくなってきます。そのような時は、肥料分を与えるのを1ケ月ほど控えて、明るい場所(屋外をのぞく)に移動します。そうすると次第にその場所に慣れてきますと、葉落ちや葉が黄色くなるのが少なくなってきます。日照不足で葉が全体的に黄色くなってきて、屋外に出してしまいますと、紫外線により葉が焼けてしまう「葉焼け」になり、全体的に葉が黄色くなったり黒くなったりし、さらに悪化してしまいます。また、冬場、屋外に出しますと、寒さで凍傷にかかってりし、こちらも良くないので、室内の明るい場所で管理するようにします。
3.エアコンから出る乾燥した風を直接、受けていた場合、葉が乾燥してしまい黄色くなってしまう場合があります。そのような場合には、エアコンからの風が直接、あたらないような明るい場所に移動することで、おさまってきます。
4.寒さによるもの。寒い時期に、昼夜の寒暖の差があるような場所や窓際で、夜間、寒さがウンベラータに伝わるような場所、玄関に置いていて、玄関の扉を開けた際に、冷たい風がウンベラータに当たるような場所にあると、葉を寒さで黄色くしながら落とします。そのような場合は、昼夜の寒暖の差が少ないリビングルームなどに移動します。また、小鉢サイズとかですと、夜間、暖房を切った際に、寒くなるような場所でしたら、ダンボール箱や発泡スチロールなどを、夜間のみウンベラータにかぶせたり、さらに寒いようでしたらダンボール箱や発泡スチロールの上からさらに毛布などで覆ってあげることで、寒さ予防につながります。
寒さに与えたウンベラータの葉っぱ黄色くなり枯れていますは、こちら
「観葉植物の葉がしんなり・白く・黄色に・茶色になる原因と対処方法」はこちら
5.水をやり忘れによる水切れ。水が足りない場合は、鉢底から水が出てくるくらいまで、たっぷり水やりをします。
6.水をやりすぎによる根腐れ。水やりを頻繁にしていると、根が腐ってしまい、根腐れになると、ウンベラータ全体の葉が次第に黄色くなってきたり、葉落ちをはじめます。根腐れになった場合は、5〜7月頃に植え替えをして、その際に、黒く腐った根をカットし、綺麗な観葉植物の土などで植え替えをしてあげます。新芽や新しい根が出始めますと、葉落ちもおさまり、綺麗な色の新芽も出始めますので、再生が可能になります。
7.最近、飾る場所を変えたことによるもの。飾る場所を変えたことにより、ウンベラータが慣れていた環境から別の環境に変わり、気温や日照具合などが変化したことで、葉を落としはじめることがあります。この場合は、その環境には2〜3週間ほどで慣れますので、慣れてきましたら葉落ちがおさまり新芽が芽吹き始めます。
8.根詰まりによるもの。根詰まりとは、ウンベラータが大きく成長してきたり、買ってきて2〜3年ほど経ちますと、鉢底から根が出てくるようになり、鉢全体に根が張ってしまうことを言います。根詰まりになると、水やりした際に、十分に鉢内に水が行き渡らないようになり、葉を黄色くしたり、葉落ちがはじまったりします。この場合は、ひとまわり大きめな鉢に5〜7月頃に植え替えをしてあげることでおさまります。
珍しいスパイラル仕立てのウンベラータも
ウンベラータを飾って楽しむ
フィカス ウンベラータは、おしゃれなお店に行くと良く飾られています。絶妙な色あいのグリーンの葉と表脈がくっきり見える大きなハート形の葉。白い幹や、おしゃれな樹形など、1鉢飾るだけで、素敵な空間に早変わりです。
花言葉も素敵で、「永久の幸せ」
風水的にも良いとされている観葉植物で、「愛」を象徴しているとされています。
是非、いつも長い時間すごすリビングルームなどの1鉢、飾って、ゆったりとしたリラックスした時間をおすごしください。
ウンベラータと風水
葉っぱが大きめな観葉植物のフィカス ウンベラータは、風水にも良い観葉植物とされています。フィカス ウンベラータをインテリアとして飾って、毎日を楽しくすごしませんか?
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おしゃれな観葉植物
おしゃれな観葉植物の代表のような観葉植物がこのウンベラータです。葉の大きさと、綺麗なハートの形の葉、白い幹肌、やさしい明るい色合いの緑色の葉など、いろいろ魅力的なところも多き観葉植物です。育てやすいのも理由のひとつですね。
解説
10℃以上の場所を好む=「寒さに弱い植物」であることになります。冬場、注意が必要です!!
5℃〜10℃の場所を好む=「室内であれば、ある程度の場所はOK!?」
0℃以下にならなければ良い=「観葉植物の中でも、寒さに強い植物」の意味でもあります。
★は、5個が最高
光・置き場所・・・飾る場所の参考に
明るい場所を好む植物: 窓際の明るい場所でレースのカーテンごし(直射日光を好みます。)
半日陰でも良い植物: 日中、電灯をつけないでも新聞が読めるくらいの明るさ
日陰でも強い植物: 直射日光は嫌ったりしますが、明るいにこしたことはありません。暗めの場所でもOKです。